琴の音に 七年過ぎし夜の雨
軒より落つる面白さ 知らで悔しと唐(もろこし)の
人の言いけん言の葉を 思い出づれば諾(むべ)なれや
月雪花の移り香は浅く染まめや我が袖に 懐しく残る磯の香
[手事]
その越し方の慕わるる 同じ心に倣いつつ
世に面白き糸竹の 調べを友となして遊ばん
・・・・・
幾山検校作曲 『磯の春』
中国・南宋の詩人 陸放翁の詩の言葉を引用して書かれた曲の
楽譜をみせていただきました。
・・・雪月花の移ろいや風流を感じる心をおろそかにしてはいけない・・・
袖に移り香が残るように 過ぎた昔を思い 音楽に心を傾けて
楽しもうではないか・・・と歌っている。
一説には、曲名の「磯」は、須磨浦のことで 光源氏が須磨に配流されていた時の
心境を想って歌ったものであるとも言われている。
連れ合いが病院に泊まり込むようになって4日目になります。
家の前は工事中だし、娘も病院で気ぜわしい毎日です。
昨日、Kさんの奥さまのお見舞いに出かけて
今朝、ご主人様とお話ができました。
「家内を見舞ってくれてありがとう」と、お礼の言葉から
入院されていた時の様子など聞けて
少しホッとしました。