栄子ママの箏だより

時々お箏のお稽古をしています。

ようこそ! 『栄子ママの箏だより』にお越しいただきありがとうございます。

2005年の夏、ふとしたご縁でブログを書き始めました。
今までお世話になった方たちに近況報告のつもりでほぼ毎日更新しています。
<坂の上の雲>の街に住んでバタバタと暮らしている<栄子ママのこと>を書き加えていきたいと思っています。

箏と琴

2024-10-04 22:25:10 | お箏
17:57西の空

琴(きん)は、支柱を使わず7本の弦を左手で押さえて
音の高低を決め、右手で弾く楽器
中国の君子の楽器とされ、日本に伝わった後も
高貴な人の聖なる楽器とされた…
『源氏物語』で光源氏がこの琴を弾く描写は、
帝位には就かないながらも彼の血筋の正当性、優位性を
暗示させる秀逸な表現方法となっている…


光源氏は、都を思い、琴(きん)の琴(こと)を奏でます
その音色に感動した明石入道は、琵琶と箏(そう)の琴(こと)を
取り寄せて自らも弾いた・・・
 
箏(そう)は、「琴柱(ことじ)」と呼ばれる
可動式の支柱で13本の弦の音の高低を調節します
奈良時代に唐より伝わり、奈良時代から平安時代に
雅楽の中で用いられた楽器で、今でも伝統的な和風音楽や、
クラシック音楽、現代音楽でも使われる≪お箏(こと)≫です♪

写真は 【絵巻で楽しむ源氏物語 十三帖 明石】
「源氏物語画帖」土佐光吉・長次郎 縦25.7x横22.7
桃山時代 京都国立博物館蔵
物語では≪キンのコト≫を弾いているとあるのですが
図では≪ソウのコト≫を弾いていますね
巻き上げられた御簾越しに萩が描かれ、金雲の切れ間に遠山と月
襖には雪持ちの笹、屏風には薄、箏の琴や琵琶の絃、装束の輪郭や
模様などにも金泥が用いられて華やかな画面となっています♡

 
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