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ウクライナ危機PARTⅩ ロシアは分裂・内戦の可能性。プーチン皇帝はロシア国民とも敵対し始めた。ロシア革命前夜に非常に似てきた

2022-09-27 17:06:02 | 軍事
●思い通りにいかなくなったプーチン皇帝が暴走を始めた。ロシア国民でも容赦なし。TVに出てくる識者の多くが、ロシアではTVもネットも統制されていてロシア国民の多くは、ウクライナの惨状、ロシアの劣勢、戦争犯罪行為を知らないと言うが、そんなことはない。スマホ時代、ロシア国民はよく知っている。

ロシア革命を先導しソ連邦初代人民委員会議議長となったレーニン。彼もスターリン、プーチンと同じ冷酷な政治家だった。社会主義国家実現のため強硬な穀物徴収政策を断行。反抗する農民を毒ガスで殺戮した。3人の悪魔に共通するのは、目的実現のためには手段を選ばず自国民の命でも一顧だにしない非情さだ。

9/9にウクライナ軍に東北部を奪還された。露呈した武器と兵員の不足。北朝鮮にも武器供与を打診したとも報道が出る始末。最後の頼みの綱とされる中国。ウズベキスタンで習近平と首脳会談を行ったが、習の口は堅かった。経済連携はしてもウクライナ戦争への軍事協力は得られなかった。

追い詰められたプーチン。とうとうロシア国民から反発を買うことが確実な「部分的動員令」を2022年9月21日に発表した。

(「部分的動員令」に署名した、反対するやつは容赦しないと目が異常に座ったプーチン。7day2022.9.24)



<5月 だらだらと続くプーチン戦争。早く終わってほしいと願うロシア国民>

2月侵攻当初、プーチンもロシア国民もクリミヤ侵攻と同じように1週間程度でキーウを占領できると考えていた。
ロシア国民も自分たちに被害も及ばずに終わるだろうと気楽に推測し、プーチンや軍を支持した。だが思惑は外れ、3月、4月が過ぎてもウクライナの抵抗は続き、マリウポリではアゾフスタリ製鉄所で長期籠城するウクライナ軍に手こずった。

本来なら5月9日の対ドイツ戦勝記念式典で国家総動員令を発令して、一気にウクライナ侵攻をしたかったプーチンだが、目立った戦果の発表ができなかったので、国民の反発を恐れ当たり障りのない式典演説となった。

ロシア国民も、長引く泥沼戦争にプーチンや軍が発表するプロパガンダ報道に不信感を抱き始め、支持率が低下していった。

ロシアの独立系世論調査機関「レバダセンター」でも、軍への支持率低下要因の調査をしたところ、気にかかる理由として、
「民間人や兵士の死、破壊、捕虜」、
「戦争がないことを希望」が挙がった。

ロシア国民も戦争が長引けば、自分や家族が徴兵され死が間近になること、反撃で家が破壊されたり、捕虜になったりしないか、ウクライナの悲劇がわが身に降りかかってこないかと懸念がでてきたのだ。とにかくプーチンに早く戦争を止めてほしい、というのが多くの国民に広がっていったようだ。

(戦争が長引けばウクライナの悲劇がロシアにもという不安が拡散。報道ステーション2022.5.11)



<TVやネットを統制しても今はスマホ時代。噂は一瞬で千里を駆け抜ける>

下の動画をTVで見た方も多いだろう。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のプリゴジン代表とみられる人物が、刑務所の受刑者を集めて、動員を強要している動画だ。

「半年経ったら、あなた方は戦場から帰宅し恩赦を受ける。そのまま居続けたい人は続ける。再び刑務所に戻るということは絶対にない。しかし戦地にきて初日に「想像と違う」と言い出したら、脱走兵として登録し銃殺する。考える時間は5分だ。私たちがここにいる間に決めろ」
世界各地で戦争犯罪の容疑がかけられている悪名高い「プーチンの私兵」と言われている組織の長だ。

注目して欲しいのは、この悪党の言葉ではない。左上にある赤丸の文字だ。「テレグラム@VCHK-OGPC」。
「テレグラム」は無料のロシア製スマホ・アプリ。運営は本社をドイツ・ベルリンに置く独立系非営利企業。Wikiによれば、世界で約4億人、ロシアで約3千万人が利用されている(2020年時点)。
2018年に一度はロシア当局が規制をしたが、テレグラムはそれに技術的に抵抗してサービスを継続した。今はどうやらロシア当局は規制をあきらめたようだ。

長い説明だったが、要はこの動画はテレグラムで誰かが隠し撮りをしてサイバー空間にアップしたものだろう。
他にも「テレグラム」動画で、ロシア情勢が流布されている。TVが規制されてもロシア国民はプーチン戦争の実情をよく知っているのだ。

(兵士不足解決に受刑者も狩り出すハメに。元CIA長官のレオン・パネッタはプーチンのことを「手段を選ばない、何でもあり」と称した。下画面は7days 2022.9.24)



<牙をむくプーチン皇帝、裏切られたロシア国民>

ロシア国内に多少の経済的痛みがあるぐらいで、国民の命や財産の破壊・喪失がなければ、そのうち戦争も終わるだろうから、独裁的なプーチン皇帝の好き勝手にさせておけ。下手に逆らえばひどい目に合うから黙っておこう、というのが、ロシア国民のスタンスだった。

だが「動員令」発令で、ロシア国民はプーチンが自身で勝手に始めた無謀な戦争の失敗のツケを国民に払わせようとしていることに気づいた。しかも「部分的」と姑息な言い回しで実際は誰彼構わず徴兵していることに、国民の不安・混乱・怒りが拡散した。特に子供をもつロシアの母親の反発は激しい。

(部分的動員令に反発・抗議がロシア各地で拡大。BBC NEWS|JAPAN2022.9.25 )



●ロシア革命の発端も、日露戦争戦時下で困窮するロシア国民が皇帝に「戦争反対」を訴えたところから起きた

20C初頭まで約300年間続いたロマノフ王朝。世界の全陸地の1/6を有する巨大なロシア帝国の富は、一握りの貴族と大地主によって独占されていた。半面、多くの労働者と農民は貧しい暮らしを強いられていた。鬱積した不満のマグマは革命の時を待っていた。

ソ連崩壊のドサクサに紛れて国営企業をタダ同然の金額で手に入れて巨万の富を得た新興財閥オリガルヒ、権力と特権を独占しロシアの国富を自由に享受する治安・国防省庁のシロヴィキたち。今のプーチン帝国の大地主と貴族たちだ。
オリガルヒとシロヴィキによる富と特権の独占は、ロシア国民の大多数を困窮させている。豊富なエネルギー資源の収益はオリガルヒたちのフトコロと軍需・防諜・治安を潤すが、多角的な国内産業の育成・振興には回らず、いびつな産業構造になっている。


<ロシアは超格差社会 6人に1人は最低生活水準以下の暮らし>

ロシアの人口は約1億6千万人。貧しい庶民の7割がロシア正教に入信。神にしかすがるものがないからだ。22年超の長く続く圧政と簒奪のプーチン政権下で信者が増え続けている。社会保障も手薄で手抜きにされ、孤児、麻薬、ホームレス、高齢者・身障者への支援が社会問題化している。プーチンは民衆の不満の受け皿を教会に担当させるためにロシア正教と癒着し庇護した。教会はさらに踏み込んで見返りに、孤児や貧しい家の子どもたちを集め、愛国心を育てるために「ロシア正教 軍事愛国団キャンプ」を組織化した。

(社会保障には金を出さずロシア正教を庇護し、国民の不満を教会に丸投げするプーチン。 NHK「失われし人々の祈り 膨張するロシア正教」2009年放送)



<1904.2-1905.9 日露戦争。大日本帝国が旅順を攻略しロシア帝国の威信が失墜。革命の時がきた!>

南下するロシアと日本が満州南部と遼東半島で激突。列強の1つで超大国のロシアと開国して間もないアジアの小国の日本との戦争は、今の軍事大国ロシアとウクライナとの戦争に似ている。

1904.2の開戦以来、一進一退が続いていたが、1905.1、攻略が難航していたロシア海軍の要塞、旅順軍港を陥落させた。
これは2022.9.10ウクライナ軍による東部ハリコフ州の要衝イジュームの奪還に似ている。エポックな戦勝転換点である。

スイスに亡命していた革命家レーニンは、アジアの小国日本軍により旅順が陥落したニュースを知って、ロシア国内の革命組織を通じてプロレタリアート(労働者階級)に呼びかけた。
「旅順陥落。専制政治は弱体化した。革命を最も信じていなかった人でさえそれを信じ始めている。ロシアのプロレタリアートは革命の攻撃を広げるよう努力しなくてはいけない」
今こそ革命の時、「戦争反対!」、「専制打倒!」を掲げて立ち上がれと檄を飛ばした。

1905年1月22日、当時の首都サンクトペテルブルグで、約10万人の労働者たちが皇帝への「戦争反対!」、「政治改革」、「労働者の権利・待遇の改善」を掲げての請願デモが実施された。それを鎮圧しようと政府が動員した軍がデモ隊に対し発砲し、多数の死者を出した。いわゆる「血の日曜日事件」、第一次ロシア革命の起爆となった事件である。

この発砲により、皇帝への信頼は失われ、各地で暴動が頻発した。
これはプーチンの「部分的動員令」の発令と似ている。ロシア国民の多くはウクライナ戦争を早く止めてほしいと願っているのに、その思いを逆なでするような行動に出たからだ。

第一次ロシア革命では、皇帝ニコライ2世の命も狙われたが、ニコライ2世は民衆の請願に答えて、国会(ドゥーマ)
改革を約束し、第一次ロシア革命は終息していった。再び皇帝政治打倒の革命の火が燃え盛るのは1917年の2月革命
である。

ここからがプーチン政治との分岐点である。ニコライ2世皇帝は民衆の請願を聞き入れたが、プーチン皇帝は国民にウクライナ戦争を止めるとは言っていないのである。むしろ戦争継続のため命を差し出せと強硬姿勢を崩していない。

(民衆の不満の鬱積が、あるキッカケで爆発する。NHK「ロシア革命 100年後の真実」)



ロシア革命を研究したロシアの歴史学者ゲンナジー・ボルジュゴフ氏は、

政権につく者には、常に社会の爆発を予見する賢さが必要です。つまり自ら改革、変化する力です。そうしないと爆発を招き、多くの犠牲が生まれることになります
と語っている。またロシア革命では1千万人から1千2百万人の犠牲がでたとも語っている。

果たしてプーチンに社会の爆発を予見する賢さがあるのか?


●分裂した場合、主に守旧派は3分裂、欧米歓迎派に分かれるだろう。プーチンの重しが無くなれば、ベラルーシなど近隣も不安定になる

3分裂する守旧派
1. プーチン派:プーチンにこけてもらうと困るグループ。必死でプーチンを支える。
2. 新旧派:プーチンの座に取って代わりたいグループ。全てプーチンのせいとして喜んで彼を世界に差し出す。
3. 風見鶏派:様子を見て態度を保留するグループ。上記1,2の勝ち馬に乗る気を窺う。

4.欧米歓迎派:もうプーチンやオリガルヒやシロヴィキは嫌だ。欧米の自由な政権を望むグループ。

中国などが絡んでくると、長期内戦の可能性も捨てきれない。



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