エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

日本の森林の働きは75兆円

2007年05月31日 13時02分04秒 | エ・ビ・スの森
こんな資料を見つけました。
日本学術会議「地球環境・人間生活にかかる農業及び多面的な機能の評価について」
平成13年の資料。
森林がもたらしてくれる効果を、
お金に換算するといくらになるか?
なんと合計75兆円。
国家予算に近い数字。

日本は、国土の67%が森林で、
世界有数の森の国。
CEDO=経済協力開発機構の加盟国中3番目。
世界の森の95%は天然林ですが、
日本の森林のなかで、人工林は40%。
人工林の面積は、1,000万ヘクタール。
これだけの人工林をもつ国は、世界で4ヶ国しかありません。

森との付き合いが長い日本。
木の家に住んでいる日本人は、森からの恩恵も多いのですが、
直接木材を売り買いする以外にも、経済効果はあります。

水源かん用機能
森が雨水を蓄えて、水を浄化してくれたり、
洪水や渇水を防いでくれる機能です。
ダムや浄化槽がいらないわけで、
経済効果は27兆円。

土砂流出・崩壊防止機能
下草や落ち葉が土砂の流出を防いでくれています。
経済効果は37兆円。

保険休養機能
森が癒してくれる効果のことで、
経済効果は2兆円。

野生鳥獣保護機能
森が減ると動物が下界に降りてきてしまいます。
経済効果は4兆円。

大気保全機能
これが今や一番大事かも。
経済効果は5兆円。
少ない気もするけど・・・

これだけの効果を別のもので補うことは、きっと不可能。
もっと森を・・・
と思うんだけど、100年単位で計画しないといけないんですよね。
植林事業とかにも参加しなきゃいけないんだろうなぁ。


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