エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

この法律の話を聞いて情けなくて涙が止まらなかった 環境土曜講座(3)

2007年01月28日 11時13分30秒 | エネルギーがいる
新国家・エネルギー戦略が、
まるで北朝鮮の核戦略のように見えてしまうのは私だけでしょうか?
リリースの中には「バイオ由来」という言葉や、
「太陽光発電」という言葉は使われていますが、
21世紀に出されたエネルギー戦略とは思えません。
私達は鉄腕アトムの未来とは別の未来を歩んでいるのです。

経済産業省の報告がどうあれ、
自然エネルギーの活用は進んでいます。
各々の発電量は、まだまだかもしれませんが、
全体として理想的な推移の曲線を描いているようです。



ところが!!!
2003年に
「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」
RPS法という法律が施行されていて、
この中に自然エネルギーの目標量が定められています。



表にあるとおり、
平成22年の段階で1.35%、122億kWhを目標としています。
現状は伸び率が目標を遥かに上回っている。
喜ばしいことである反面、この法律がある以上、
電気事業者は今まで以上の努力をする必要がないのです。
この目標量をもっと高く設定できるのに、
逆に抑制的に働いてしまうのです。



低く見ても2~3倍、うまくいけば10~20倍は見込める。
法律の改正を早くしなければならないにもかかわらず、
新国家・エネルギー戦略の『原子力立国計画』。
京都議定書のマイナス6%のために、
省エネしろとか、レジ袋有料化しろとか以前の話だと思う。

経済産業省はエネルギーに関するこのような方向性を、
電力会社や石油関連会社、ガス会社と考えているようです。
経済産業省が勝手に決められないのはわかるけど、
企業のいいなりになり過ぎていると思われてもしかたない。
和田教授も手紙で意見や提案を出したらしいのですが、
返事すらなかったそうです。

郵政民営化や道路特定財源や教育問題も大事ですが、
国民の意識が向いてない場所で
環境という大変な問題を安易に決められすぎているような気がします。


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by エ・ビ・ス



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