エ・ビ・ス Eco Business Study

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エコロジー・ビジネス・スタディ

ロケット?を発射した北朝鮮の環境対策は?

2009年04月05日 20時45分46秒 | ニュース拾読み
昨日、今日の2日間、日本を騒がせた北朝鮮のミサイル発射問題、
おそまつな誤報もあり、てんやわんやの2日間だった。

当の北朝鮮は「我々の科学者、技術者は、国家宇宙開発展望計画に従って、
運搬ロケット『銀河2号』で人工衛星『光明星2号』を軌道に
進入させることに成功した」とあくまでロケット打ち上げを主張しているが
いずれにせよ日本国内は大騒ぎの週末だった。

ところで、北朝鮮の環境対策はどうなっているのだろう。
少し古い情報で申し訳ないのだが、2004年に国連環境計画(UNEP)の
指導により北朝鮮北朝鮮の20の官庁及び学術団体から出された
報告によれば、森林の減少、水質汚染、大気汚染が深刻な問題となっており、
特にエネルギー源は主に石炭が使用されその使用量は2020年には
2004年時点の5倍となることが予想されている。

CO2排出に関して記述がないのは、もとから温暖化問題など頭にないのかも
知れないが、それは別としても、水質汚染や大気汚染についても
包括的なモニタリングや人への健康影響に関する研究すら実施されていなかった。

そのためUNEPは、社会経済的な発展を持続可能な開発に沿ったものとするため、
環境法や規制を整備・更新し、環境管理メカニズムを改善強化し、
財政投資を促進する必要や環境モニタリング制度や統計制度を確立し、
そのデータを国の計画づくりや政策づくりの基礎として活用すべきだと
指摘していた。

その後どういった政策がとられたのかは明白ではないが、多分あまり
進行していなかったと思われる。

そんなこともあってか、UNEPと韓国政府が2007年、11月に北朝鮮における
森林減少、水質悪化、大気汚染、土壌劣化、生物多様性問題への
取り組みや、エコハウジング・イニシアチブ、
テドン川(大同江)流域の保護と管理、環境教育、統合的環境監視システム、
クリーン開発メカニズム、再生可能エネルギー技術への支援を行う、
信託基金を設立する協定に調印した。

それによれば韓国政府が440万ドルを拠出している。
この基金で、北朝鮮の環境が改善され、国民の生活や健康面で
よい結果が出れば良いと思うのだが。

只、この国の実態を考えると果たしてこの基金が・・・


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