エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

厳寒の漁岳(1318m)

2012年01月22日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
厳寒の・・・漁 岳 (1318m)
(コザクラの会メンバーで2度目の登山)

■ 山 行 日   2012年1月21日(土)   日帰り
■ ル ー ト    漁岳林道ルート
■ メ ン バ ー   CL エバ、M浦、M浦(yomogi)
■ 登 山 形 態   山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「漁 岳」「恵庭岳」

■ コースタイム  (登り 4時間  下り 2時間30分 (昼食タイム45分含む) )
<登り>
登山口 8:30---C901ピーク 10:30---漁岳 12:30~12:45
<下り>
下山 12:45---昼食(1000m付近) 13:30~14:15---登山口 15:15


★ コザクラの会パーティー

昨日のような快晴を期待に「漁岳」初登頂を目指したいというコザクラの会会員のご夫婦を誘って登って
来ました。

 いつも一緒の妻チーヤンは残念ながら不参加、ただ今ある受験勉強中なのです。・・・という訳で3人パ
ーティーとなりました。M浦夫妻は昨年ユウパリコザクラの会に入会し、精力的に協力頂いている期待の
若手組です。夕張岳の自然保護パトロールではいつも一緒でしたが、夕張以外では今回で2度目の登山
となり今後も増えそうな元気夫婦です。

そんな二人にとって初めての漁岳というので期待した天候でしたが、生憎の曇りから雪となり1000m付
近からはホワイトアウト的なガスの中で視界不良となってしまいましたが果敢にも登行を続けてしまいまし
た。

力溢れるM浦夫妻にどこまで付いて行けるか不安を抱える案内人エバでした。



登り始めは風も無く穏やかでしたが上空にはすでにガスが漂っていました・・

★ トレース・・・

 当初の予定では、「オコタンペ山」経由で「漁岳」だったのですが一日違いの悪天ではちょっとテンション
も下がりノーマルに漁岳を目指す事にしました。漁岳林道出合は3台ほど駐車出来るスペースで除雪され
ていました。先客も無く余裕で駐車し出発準備に掛かります。
ルート上は昨日と思われる新しいしっかりとしたトレースが付いていてラッセルも無く快適なスタートでした。

冬から春の登山コースとしてはあまりにもメジャーとなった漁岳ですが、さすがに今日は誰も登って居ない
だろうと思ったら1000mを超えた南東尾根上から単独の若い女性が元気に下りて来ました。挨拶を交わ
し少しだけ話をすると「上は非常に風が強く直下のコルから上はもうトレースも見えません」「気を付けて・・」
という情報を得て別れました。

エバ的には「今日はこの辺で・・」と言う思いでいつ下山の話をしようかとそのチャンスを狙っていましたが
パートナーの2人は一向にその素振りも見せません。次第に風は強まりガスは濃くなって視界不良の状
態。頼りになるのはトレースと感だけでした。気が付くと頂上の南東に位置する1175ピーク手前まで来て
いました。


★ 頼れるデポ旗・・・

 1175ピークを巻いて頂上東側直下のコルの来ると完全にホワイトアウト状態でした。こんな状況でピーク
を目指すには、標識テープとデポ旗が必要になって来ます。何故かエバはテープ、M浦さんはデポ旗を装
備してました。つまりもう行くしかない訳です。

幸いにして雪の状態が良くジグを切りながらもしっかりと歩く事が出来ました。頼れるデポ旗を見失わないよ
うに印、次第に頂上が近づきます。頂上稜線は異常な風と寒さでした。気温はマイナス10度でしたが体感
的にはマイナス20度以上だと思います。アウターも手袋、帽子もしばれあがりカチカチでした。


★ M浦夫婦、感激の初登頂・・・

12:30 登頂。
登り4時間を要しましたが2人にとっては感激の初登頂です。景色も何もない状況ですが新しくペイントされ
た頂上標識が何よりの達成感を沸かせます。エバ夫婦なら絶対にここまでは来ていない状況だったので頑
張ったお二人に感謝したいと思います。本当に良く頑張りました。初登頂おめでとう。



2012.1.21「漁岳」 初登頂のM浦夫妻



★ 滞在は限界の15分・・・

12:45 下山開始。
もうこれ以上の滞在は「死を予感」するほどの寒さでした。 (ちょっと大げさです・・)
なので写真だけ撮って15分で下山開始です。
頼れるデポ旗を辿り、回収しながら降りてコルまで来ると嘘のように風は弱く、カチカチの服や手袋も心もち
軟らかくなっていました。

安心するとお腹が空きます・・・



M浦yomogiさんが用意したランチは、なんと「白菜と豚バラの重ね煮」でした

★ ご馳走様です・・・

13:30~14:15 ランチタイム
死をも予感した状況から解放され、安堵の南東尾根でツエルトを張って優雅なランチ・・なんて考えても見
なかったけどM浦夫妻の好意に甘えてご馳走になりました。
手際良く用意されたランチは、なんと「白菜と豚バラの重ね煮」で他にニンジンやキノコ類も入った豪華なも
のでした。すっかり体を温めて元気を取戻し45分間の休憩も短く感じた位でした。

いつもピークハンター的エバ夫婦の登行とはかなり志向の違った今回の山行は、時に新鮮さを感じた楽し
いものでした。

南東尾根C901でようやくシールを外しトレースに従ってスキーを楽しみました。積雪は少し少ないものの
パウダー質の滑り易い雪質で無事林道まで下山しました。

M浦夫妻、どうもお疲れ様でした。見事な登頂と無事の下山で何よりでした。

また是非ご一緒出来る事を楽しみにしています。