エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

65歳以上就業10年で1.5倍

2023年05月10日 | 定年後の生活
私もそのひとりかぁ~・・・
65歳以上就業10年で1.5倍

先日 (5/7) の北海道新聞朝刊トップ記事に「65歳以上就業10年で1.5倍」という見出しに注目した。
国内で働く65歳以上の就業者が、2022年平均で912万人と12年平均596万人の約1.5倍になったと総
務省の労働力調査で分かった。記事の抜粋になるが、平均寿命とともに、介護なしで自立して生活
出来る「健康寿命」が延びた事が背景の一つだとも言われている。一方で年金だけでは生活が苦し
く働かざるを得ない人もいる。2020年から本格化した新型コロナウイルス感染拡大による雇用不安
の中でも高齢就業者は増えていると言う一面記事が、自分と重なって読んでしまった。

私が退職した時はまだ63歳だったが、直ぐに就労したのは記事の後者に当たり、年金だけでは・・
というところに当てはまる。すでに65歳、間もなく66歳となるが就労は続き3年目に入った。

65歳以上の人口は、2022年で約3624万人。12年は3079万人で延び率は約1.2倍。
健康寿命は、2010年と2019年の比べとなるが、男性が70.42歳⇒72.68歳。女性は73.62歳⇒75.38歳
に延びたことから昔と比べて身体能力が向上したと言えるのは確かかも知れない。

2021年の日本の人口は、約1億2570万人なので、65歳以上の高齢者は約3.5人に一人と言う割合を締
める。確かに私が生まれた昭和32年前後は、高度成長真っ盛りの時で人口がどんどん増えた時でも
あり、その後経済状況と共に徐々に少子化となっていた事からもこの人口比には納得している。




独立行政法人労働政策研究・研修機構が20年に公表した調査では、就労している60~69歳に働く理
由を複数回答で聞くと「経済上の理由」76.4%がトップ。2位の「いきがい、社会参加のため」33.4
%、3位の「時間に余裕がある」22.6%を大きく上回った。また、「夫婦の年金を合わせても生活が
厳しい場合がある」と指摘する労働組合役員や「無理に働かなくても暮らせる年金、社会保障が必
要だ」とする労働幹部の指摘もある。


★ 生き方はひとそれぞれも・・・
私世代の親は大正から昭和初期生まれで、言わば戦争経験者の世代で90歳越えの方が多いと思う。
私の父は終戦間近になって16歳で少年兵として招集されて戦場へ。最後は中国で捕虜となり終戦を
迎え18歳で帰国したと聞いている。当時の厳しさを実感する事は難しいが、無事帰国して敗戦から
復興へ向かった日本は目覚ましい発展を遂げて高度成長を成し、生まれて来た子供たちは戦争を知
らない子供として自由に生きる事が許された時代だったような気がする。苦しく厳しい時代もチラ
ホラ聞きつつ、新しい時代にも馴染めた世代の私たち。就職した当時の退職年齢は55歳で即年金満
額支給だったし、支給額も今よりずっと高額だったことは父の年金からも読み取れる。

様々な要因があるにせよ、退職年齢が上がり健康寿命も延びる一方、年金だけでは厳しいと就業す
る高齢者。生き方はひとそれぞれだが、私自身もこの枠内に入って「年金だけでは・・」と就業し
ている現実がある。

ただ、「年金だけでは・・」と就業していると言った私だが、生活が苦しいから働いているのでは
なく、趣味や旅行、交際費や持ち家のメンテナンスそして車の維持管理などを考えると年金だけで
は足りないから働いていると言うのが正直な実態だ。幸いにして夫婦共に健康であり、趣味の登山
もまだ夫婦で出掛ける事が出来ている。介護状態の母親も施設でお世話になっているが、その費用
も母親が支給されている遺族年金等でなんとか足りているので私たちの経済的負担はほとんどない
のはありがたいと思っている。

「絵に描いた理想の老後」と言えるかどうかは別にして、高齢者と位置付けられた65歳を過ぎて、
真摯に向き合う年齢になった事は自覚しているつもりだ。人生あと20年・・・出来れば85歳くらい
までは健康で生きられたと思うが、こればかりは神をも決められない事で「日々ポジティブに、そ
してなるようにしかならない人生も悔いを残さないものにしたい」と思う今日この頃である。





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