エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

チーヤン15年振りの雨竜沼湿原巡り

2022年07月12日 | 山紀行 (増毛・夕張・芦別)
チーヤン15年振り2度目の再訪・・・
雨竜沼湿原周回コース
■ 山 行 日      2022年7月10日(日)   日帰り
■ ル ー ト      雨竜沼湿原周回コース 
■ メ ン バ ー       夫婦登山 №16
■ 登 山 形 態       登山道
■ 地 形 図      1/25000地形図  「暑寒別岳」「国 領」
■ 三角点・点名     三等三角点 点名「南暑寒岳 ミナミショカンダケ」
■ コースタイム      登り 3時間15分  下り 1時間25分
<登り>
08:30         南暑寒荘管理棟前~出発
09:00          白竜の滝
10:23         雨竜沼湿原入口展望台
11:45         湿原出口
  
<下り>
11:45         湿原出口
12:30~35      白竜の滝
13:10         南暑寒荘管理棟着


★ 雨でも決行!に訳あり・・・
二日間取った夫婦の休みは、勿論「夫婦登山の日」。目指すは未踏1000m超峰である。
しかし、私たちのツキは地に落ちたのか夫婦登山の日に限って雨予報となるのは何故なんだ!

全道的に雨予報では、未踏峰どころか近郊の低山ですら行く気にはなれないもの。だが今回ばか
りは家でゴロンと言う訳には行かなかった・・。
その一つが、夫婦登山が20日間も空いていて足を使っていない事。一つは、来週末にちょっと
ビックな山行に同行させてもらう予定で足慣らしの訓練山行が必須だった事である。そのために
雨の中でもザックを背負い、足を動かす必要と覚悟があった訳だ。

泊りの山行もほとんど行っていないので、今回は車中泊の用意もして候補の山を前日まで悩みな
がらチーヤンの希望である「雨竜沼湿原~南暑寒岳」に決定した。



渓谷第一吊橋・・

★ 案の定「雨」の雨竜沼湿原・・・
自宅を5:15に出発。すでにフロントガラスに雨粒が落ち始めていた・・。
ところどころで止んだり降ったりを繰り返すも、雨竜沼湿原の登山口となる南暑寒荘管理棟前の
駐車場に着いた時は止んでいて青空も見えていた。日曜日とあって駐車場には多くの車があり、
これから出発しようとする多くの登山者が準備をしている所だった。私たちも早々準備を終えて
いざ出発!・・・と言う時、突然また大粒の雨が降り始めた。それでも出掛ける登山者も居れば
雨乞いをしながら様子を見る登山者も居た。私たちも一旦車に戻り様子を見たが、雨具も着てい
るし、取り敢えず「雨竜沼湿原までは濡れても行こう」と決めて8:30の出発となった。

チーヤンは実に15年振り2度目、私も6年振り3度目の再訪だからちょっと新鮮で懐かしい気
分。傘を片手に持って足取りは軽かった。



白竜の滝 (はくりゅうのたき)



★ 忘れかけた山道が蘇る・・・
6年前に泊った南暑寒荘の前を通り登山口へと向かう。
10分ほど林道を歩くと第一吊橋に着き、いよいよ登山口へと入る。決して良い道とは言えない
が、雨の中で傘を差しながら歩いているので足元しか見えない。

第一吊橋から15分ほど登るとここの唯一の滝「白竜の滝」を見下ろす場所に来て、その迫力を
再認識した。15年前は滝の下まで行ってマイナスイオンを浴びたが今日は下り場面で寄る事に
して先を急ぐことにした。すぐに第二吊橋を渡り登山路はペンケペタン川の左岸に変わる。

登山口の標高は約545mで湿原の標高は約850mなのでその差は約300m。キツイ登りで
は無いが、雨と共にムシムシして気温も高く汗は最初から滴り落ちていた。

忘れかけた登山路も歩く内に思い出すもので、湿原が近づくと尚更以前見た風景を思い出したり
する。



渓谷第二吊橋・・


ガクアジサイ (エゾアジサイ)


シロバナニガナ


ヒオウギアヤメ


エゾカンゾウ


オオタチツボスミレ


シナノキンバイ

★ 広大な湿原の風景と花々・・・
湿原まで登り約2時間だった・・・標高を少しずつ上げて眼下に見えていた川が次第に近づき、
上空が明るくなって来ると湿原が近いと分かる。沿道に咲く花々は、雨に濡れながらも元気に咲
き誇り私たちの目を楽しませてくれた。特徴的なのはエゾカンゾウとヒオウギアヤメ。そして、
ワタスゲは雨で綿がビショビショになり、所々に可愛いハクサンチドリも顔を見せていた。

標高約850mの広大な湿原台地は、東西4km、南北2kmにわたって広がる。沼は日本有数の
山岳型高層湿地帯で大小100以上の池塘 (ちとう) と呼ばれる沼が点在し、そこに咲く花は壮観
である。



湿原の入口にて・・


ハクサンチドリ


ヒオウギアヤメと遊歩道


自撮り

★ 雨は上がり、爽やかな風が気持ち良い・・・
湿原内には木道が整備されていて順路が決められ途中から一方通行になって周回するコースにな
っている。雨はほぼ上がり青空が広がって来たので、湿原入口の展望台テラスで雨具を脱いだ。

テラスから望む湿原の全容は絶景である。最奥に見える山が主峰「暑寒別岳」でその左側に「南
暑寒岳」の優しい山容に湿原を盛り上げているようだった。最初は、南暑寒岳までの計画だった
が、木道の途中ですれ違った先行者から「熊に遭遇した」という情報を聞き、湿原の周回に切り
替える事にした。

内心ホッとしたのは、私だがチーヤン的にはやっぱり行きたかったと思う。



湿原入口の展望台テラスにて・・・


展望台から望む雨竜沼湿原・・・奥の山が南暑寒岳 (左)と暑寒別岳 (右)


エゾカンゾウと沼のコラボ














イワイチョウ








コバイケイソウ


コバイケイソウの拡大


クロバナハンショウズル


イワイチョウ その2




エゾカンゾウの大群落を見るのは始めてだった・・・


今日の頂上写真かな?・・・


チシマフウロ


ワタスゲ


ヒオウギアヤメを真上から撮影


キンポウゲ


シナノキンバイ その2


通称 ネギボウズ (ギョウジャニンニクの花)


湿原から南暑寒岳 (1296m)と暑寒別岳 (1492m)を望む


湿原と暑寒別岳 (1492m)


タカネバラ


ハイオトギリ

★ これ以上ない満足の下山・・・
そもそも雨天に臨んだ山行だけに途中から雨が上がってくれただけでラッキーと思うべし。
更に湿原の周回では、爽やかな風を感じながら今一番の花たちに出合え歩けたことに感謝である。

今回の目的は足を動かす事。だったが、来週予定しているビック山行の訓練とは到底言えないも
のに終わってしまった。でも中止にせずに来た事は正解だったと満足である。

歩いていて感じる加齢と体力低下。スピードも重荷を背負う辛さもしみじみ感じてはいる。
そんな中で敢えて厳しい山行に挑戦するのは、目指す目標を諦めていないからであり、出来る事
を一つずつクリアする事は夢に近づく一歩だと信じているからである。
人が1時間で登るところを2時間掛かったとしても、登れているならそれで良し。
日帰りが泊りになっても、登れてたならまた良しである。



タニウツギ


白竜の滝  落差36m壮観な滝からマイナスイオン






管理棟到着・・・・終了

★ 日帰りで帰宅・・・
無事山行を終えて、管理棟に登山届の写しを返却した。
時間はまだ13時過ぎ、天候は嘘のように回復し暑い日差しが注いでいた。

出発時管理棟に収めた協力金のお返しに雨竜町で利用出来る割引券を頂いていたが、これをフル
活用する事にした。道の駅100円割引券、商店街100円割引券、温泉100円割引券そして
パークゴルフ100円割引券である。全部使うと一人400円の割引だから500円の協力金は
決して高くはないと言うものだ。

パークゴルフはしないので、それぞれ300円の割引券を利用し、特に温泉は300円で入れて
お得感はあった。

さて、時間はまだ16時過ぎ。予定では雨竜町の道の駅「田園の里・うりゅう」で車中泊だった
が、明日の一日を有効に使う事を考えて帰宅する事に変更した。

翌日、札幌に出向き「買い物三昧」で丸一日を過ごし、山装備がちょっとだけ増えた・・・。



※ 7/13アップ終了しました・・・。


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