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e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

峰の記憶;剣岳

2010年08月30日 | 山・川・水・温泉
なぜか数年前から,


家人が「立山黒部アルペンルート」に興味を持ち出した。


私は,結婚を条件に登山靴を脱いだ人間だ。


そんなことが関係しているのかと思ったことがある。


私が生まれて初めて日本アルプスに登った のは高校1年生の夏。


立山と剣岳やった。


室堂からザックを担いで立山を越え剣沢でテントを張り,


夕日に映える剣岳を見て,明日あの山の頂に立てるんやと想像し,


暗くなるまで眺めていた。


高2の先輩は,なにを間違ったのか灯油をコンロで沸かしてココアを入れてくれた。

もう少し沸騰させていたら引火していたか爆発?してたかも知れへん。


先輩も剣岳を前に,きっと興奮してたんやろう。


あの夜は,寝ようとしてもその興奮でなかなか寝付けなかった。


翌日早朝,剣岳に向かって歩きだしたらもう大渋滞・・・

そして,雪渓を横切る途中で落石に遭った。


遥か雪渓の上部から,頭大の岩がイレギュラーバウンドしながら


雪煙を上げて我々に向かって落ちてきた。


逃げようにも雪渓を横切る道の途中。


しかも前後は大渋滞。


ただ身を屈めて岩が当たらないようにと祈るしかなかった。


幸いにも岩は,我々の2mほど手前でバウンドし,


5人ほど前にいた人の50cmほど上を通 過して落ちて行った。


カニの縦這いや横這いなど,初めての岩場を登ったのも覚えている。


頂に立ってその爽快感というか展望の素晴らしさに感動したんやった。


あれから35年・・・


私も「立山黒部アルペンルート」に行ったことがない。


家人に勧めてお供することにした。

本当に行きたかったのは,私の方やったのかも知れへん。

「写真;大観峰と立山ロープウェイ」
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