いつも心は春気分

2017年9月17日の台風18号被害で生活が一変しましたが、新しい地で心機一転。
穏やかで元気な日々を綴ります。

その人は救いの神でした

2022-04-10 14:15:30 | ネコ
金曜日に1時間半かけてMちゃんが多頭飼いしていた猫の様子を見に行ってきました。
人が来たのがわかると玄関に群がってくる猫たち。
Kちゃんが仕事のついでに餌やりをしてくれてから9日が経っています。
多分、餌が足りなくておなかがすいてるよね。

玄関を少しだけ開けて下の方は猫が飛び出さないように金網を置き
隙間から手を差し入れて元旦那さん(Tさん)が1匹ずつ餌を食べさせました。
ある程度、おなかが満ち足りたらおとなしくなりました。

ざっと数えると、玄関には14匹の猫がいました。
おなかの大きい小柄な猫もいます。
皮膚病らしき黒猫もいました。

立ち会ってくれた保護団体のOさんが
「中に入りますね」
と言って玄関の隙間から中へ。

玄関を少し開けているだけで、ニオイがすごい。
だんだん暖かくなってきたのでこれからもっとニオイも強くなると思うのです。
そんなことに構うことなく入っていくOさん。

すると猫たちがOさんにスリスリし始めました。
Oさんも
「良い子たちやねー」
となでなでします。

わあ、Oさんすごい!

「人見知りしませんよ。みんなかわいいですね」

そう言いながら、1階の奥の部屋へゴミの中をガシガシ入って行きます。

いやあ、真似できません。すごいわあ。

奥から戻ってくると

「奥は真っ暗なんですが、ズルズル鼻をすする音もして奥にも何匹かいますね」

そして、ゴミの中2階へ。

2階は布団が敷きっぱなしで、糞が山盛りですごいことになっているとか。
Oさんは慣れた様子で話してくれました。

多頭飼いイコールゴミ屋敷、ゴミ屋敷イコール多頭飼いなんだそうです。
何か心に闇やキズを抱えている人が、自分の周りをゴミや動物などで
かためていって、何匹いてもいつまでも止まらないんだそうです。

お世話しているつもりでもちゃんと愛情をかけてお世話できていないことにも
気づいていない…
Mちゃんはどんな闇やキズを抱えていたんだろう…?

最初のOさんの提案は、今の家を片付けて猫が住めるようにしてからと
言っていましたが、実態を見て無理だと気づいたようです。

でもすごく良い代替案が出ました!

実はMちゃんの家の前と後ろに今は空き家の持ち家があるんです。
以前は貸家にしていたそうなんですが、かなりボロボロ…
と思って、とりあえず前の家の中に入ったら中はきれいなんです。

そう!
中を掃除して周りもきれいにして、猫を移動させようという話になりました。
Oさんがボランティアを募って掃除をすると言ってくれました。

猫を早めの移動させて、健康管理や去勢、避妊手術をして
ボランティアに毎日の餌やり水やり、トイレ掃除をしてもらいながら
里親探しをするというものです。

大変だと思うのですが、明るい兆しが見えてきました。

ヤッターーー!
涙が出てきます。

猫たちに罪はありません。
殺処分だけは避けたいのです。
このまま殺処分になってしまったら、
私ずっと罪の意識を抱えて生きていくことになりそうです。

猫を見てたらみんなかわいい顔をしているんです。
Mちゃんには申し訳ないのですが、Mちゃんのためにするのではありません。
罪のない猫たちのためにできることはしてあげたいと思っています。

次回行くのは、16日の土曜日。
8日ばかり空きますが、たっぷり餌と水を置いてきました。
奥にいるという猫のためにOさんが餌と水を置いてくれました。

聞くと、Oさんは以前にももっとすごい猫の多頭飼いを解決しているのだとか。
頼もしい助っ人というより、もう救いの神様です。

少しずつですが、前に進んでいると思うと嬉しくなります。