いつも心は春気分

2017年9月17日の台風18号被害で生活が一変しましたが、新しい地で心機一転。
穏やかで元気な日々を綴ります。

9月は忘れられない月になりました

2019-09-23 11:24:22 | 日記

 一昨年、2017年の9月…
 私は、4日(月)に入院し、5日(火)に手術。
 術後の経過も良く、14日(木)に退院しました。

 そして、退院して3日後の17日(日)に大型台風18号が襲いました。
 気づいたときには既に遅く、あっという間に水が入って来ました。
 両親と妹と2階に避難し、救命ボートで救助されました。

 一昨年の9月に体験したことは、一生忘れられない出来事です。

 1年が何とか過ぎ、今年2年目を迎えようとしていました。

 9月15日早朝。

 看取りで入所していた施設から電話がありました。
 父の呼吸が止まったという知らせでした。

 病院で25日間、点滴と抗生剤の治療を受けましたが、絶食でした。
 あんなに食べるのが好きだった父が何も食べられず、でも食べたいとも言いませんでした。
 毎日顔を見に行き、声をかけられるときは声をかけ、反応があるときとない時とがありました。

 25日間、よく頑張りました。
 さすが戦時中を乗り越え、何でもしっかり食べてきたからこその体力でした。
 92歳とはいえ、本人は死ぬつもりなんかなかったと思うのです。

 病院から看取りの施設に移り、私たちが帰るときに

 「はい。さよなら」

 と言ったのが最期になりました。

 駆けつけたときは、まだ息をしているように穏やかでした。

 そして、体をきれいにしてもらって、葬祭場で寝ている父は更に穏やかで
 美しい表情をしていました。
 まるで生きてるかのような、若い頃の父のような表情でした。

 見舞いに行ってくれた叔父夫婦(母の一番下の弟夫婦)も
 見舞った時は見切らんかったけど、いい表情してるなあ。安心した…
 と言ってくれました。

 そして、まさしく一昨年台風被害に遭った日と同じ 9月17日に
 父の葬儀は行われました。
 家族と叔父夫婦だけで見送りました。