岩波書店の仏教辞典には、鎮魂とは、「死者の霊をなだめ、鎮めること」とあり、「古くから死後の魂は、生き残った魂に危害を加えると信じられ、それを慰め供養する儀礼が行われた。」と説明されております📖
このように、供養されてはじめて、死後の魂は生きている人たちに危害を加えることがないようになって、祖霊と一体となっていくと信じられてきました
98歳で逝った俳人の金子兜太先生は十数年前から「立禅(りつぜん)」を朝の日課にしておりました🙏
立ったまま目をつぶり死んだ人の名前を小声で唱える・・・
海軍主計中尉として赴いた南洋トラック島で戦死した部下たち・・・
食糧が尽き、次々に餓死していくのを助けられなかった・・・
水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る📝
奇跡的に生き残り引き揚げ船から島を見ながら詠んだそうです。
非業の死を遂げた仲間に報い、戦後を生き抜いていく決意がにじんでおります!
平和と自由を追い求める句作の原点です。
壮絶な戦争体験に基づいた反戦への思いは生涯揺るぎませんでした。
原爆許すまじ蟹(かに)かつかつと瓦礫(がれき)あゆむ
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
高村光太郎「道程」
「人間は、死ぬまでに、いくら年を取っていても、死の前日でも、いつでも生き直すことができるはずです」(曽野綾子先生)。
私の自分維新は2012年3月8日の禁酒宣言から始まりました。
今は自己改革というより自己肯定に気持ちがスライドしてきております。
人生には立ち止まる時がなければならない…。