江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

G8会合に連合が求めるもの

2008年05月09日 | 海外・国際関係
いよいよ明後日から新潟市で労働大臣会合が始まります。
連合新潟は、明日(10日)午後1時半からユニゾンプラザでプレイベントを開催します。

今日の地元紙朝刊1面に労働大臣会合の議長総括原案が紹介されました。
舛添厚生労働大臣が議長を務めるわけです。
新聞記事を読んだだけですが、議長総括案は政府・自民党寄りの雇用労働政策の延長線上にあると言わざるを得ません。

洞爺湖サミットで地球環境問題が中心議題になる可能性が高いこともあって、環境に優しい働き方も重要なテーマに掲げられました。
ILOも「グリーン・ジョブ」を新たな課題としており、まあこれは当然のテーマと言ってもよいでしょう。

私が問題だと思ったのは、ワーク・ライフ・バランスを看板にしながら「弾力的な就業機会の提供」のみを強調していることです。
私たちも自らの働き方の改革を掲げ、ワーク・ライフ・バランスを重要な取り組み課題としていますが、それは公正なワークルールの確立とその遵守を前提としています。
それはとりもなおさず「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」がまずあって、その上で仕事と生活の調和を実現しようとするものです。

奴隷のような働かせ方がまかり通っている現状をどうするのかには触れずに単に弾力的な働き方を唱えるのでは、使い勝手のよい細切れの労働力の提供を求められるだけのことになりかねません。
明日の連合のシンポジウム「ディーセント・ワークを求めて」で、舛添議長総括案と私たちが求めているものの違いを明確にしておく必要があると思います。

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