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米、シリア空爆 新たなテロ戦、険しい道のり: <イスラム国空爆>大規模波状攻撃

2014-09-24 17:39:48 | gooニュース
<イスラム国空爆>大規模波状攻撃 アルカイダ系組織も打撃
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140924k0000e030189000c.html へのリンク
2014年9月24日(水)10:34
毎日新聞


 【ワシントン西田進一郎】米統合参謀本部のメイビル作戦部長は23日、国防総省で記者会見し、シリア領内のイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」などを標的にした初の空爆の詳細を明らかにした。洋上の艦船からの巡航ミサイルに、爆撃機、無人機、ステルス戦闘機などを組み合わせたこれまでにない大規模な波状攻撃。ほとんどに命中精度が高い精密誘導弾を使用したといい、標的を確実に破壊したと成果を強調した。

 空爆の対象はイスラム国と国際テロ組織アルカイダ系武装組織「ホラサン」。メイビル氏はホラサンについて「情報当局が西欧や米本土を標的とした大がかりな攻撃を実施する計画の最終段階にあると報告していた」と攻撃理由を説明。同席したカービー報道官は「シリア領内で爆発物を作製し、テロ攻撃のために西欧人の勧誘などを行っている」と指摘した。

 攻撃は数時間でイスラム国に14回、ホラサンに8回実施した。まず、現地時間23日午前3時半ごろ、シリア北部アレッポ周辺の「ホラサン」の爆発物製造工場などと北部ラッカ周辺のイスラム国の拠点を、米軍単独で攻撃。紅海とペルシャ湾に展開中のミサイル駆逐艦・巡洋艦から巡航ミサイル「トマホーク」を計47発発射した。

 第2波は約30分後、中東地域の基地から米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22、F15戦闘機、B1爆撃機や無人機などがシリア北部に向かい、イスラム国の本部や訓練場、戦闘車両などを空爆した。

 第3波は約3時間後、ペルシャ湾に展開中の空母「ジョージ・ブッシュ」からF18戦闘機、中東の基地からF16戦闘機などがシリア東部のデリゾール周辺に向かい、イスラム国の訓練場や戦闘車両を破壊。第2、3波の作戦には中東5カ国も参加した。

 空爆について、メイビル氏は「イスラム国を弱体化させ最終的に破壊するための、確かで持続的な取り組みの始まりだ」と語った。 記者会見後、米軍はさらにデリゾール周辺で2回、イラクのバグダッド近郊で1回、イスラム国の武装車両を空爆したと発表。イスラム国に対するイラク領内での空爆は計194回、シリア領内での空爆は計16回となった。

米、シリア空爆 新たなテロ戦、険しい道のり
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140924083.html へのリンク
2014年9月24日(水)07:56
産経新聞

 【ワシントン=青木伸行】オバマ米政権が「イスラム国」のシリア国内の拠点に対する空爆を開始し、新たな「テロとの戦い」を本格化させた。長期化が予想され、イスラム国壊滅への道のりは険しい。

 シリアでの空爆を断行したことは、「世界の警察官」の役割を“放棄”してきたオバマ大統領にとり、大きな戦略転換である。

 オバマ氏は、イラクとアフガニスタンから“足抜け”する動きと相まって、中東への関与を低下させてきた。米国という“重し”が軽くなったことは、多国間外交を動かす一方、中東などのタガを外した。そのことはイスラム国や、ひいては中国、ウクライナ情勢にみられるロシアの台頭を助長した遠因だともいえる。

 こうした状況は国際社会や米国内に、オバマ氏への批判と不信感を引き起こした。それを払いのけるかのように、イラクでイスラム国に対する空爆に踏みきり今回、多国籍軍で掃討作戦に乗り出したことは、正規の国家が相手ではない対テロ戦とはいえ、オバマ氏を「弱腰」とみてきた中国やロシアにも一定のメッセージを送ることになろう。

 2001年9月の米中枢同時テロを受けて始まった対テロ戦は、13年が経過してもなお、アフガニスタン、パキスタン、イエメン、ソマリア、スーダンなどで続いている。戦線がシリアに拡大したことは、テロとの戦いを終結させることの難しさを物語る。

 オバマ氏はイエメンとソマリアでの対テロ戦が「モデル」だとしている。意味するところは主に、イエメンの「アラビア半島のアルカーイダ」(AQAP)などに対する軍事行動のように、地上軍を投入せず空爆だけでたたくことにある。

 だがイエメン、ソマリア、イラクなどでの空爆が各国の政府、軍との協力の下で実施されているのに対し、シリアでは、米国が対立するアサド政権と共闘する状況にはまったくない。こうした違いは軍事作戦上、情報収集と攻撃目標の選定をより難しくする。米政府筋は「シリアでの情報収集体制はイエメンなどに比べ遅れており、攻撃目標の正確な選定は容易ではない」と吐露する。

 「アラビア半島のアルカーイダなどにしても、空爆で壊滅させるには至っていない。イスラム国についても困難だ」(テロ専門家)との見方も強い。オバマ氏はこうしたハードルを国際社会の協力と結束により乗り越えようとしている。


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