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「未知の世界」抗肥満作用で注目の希少糖シロップ、生産追いつかぬ人気

2014-01-21 15:51:05 | 健康

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140121514.html
2014年1月21日(火)08:55
産経新聞

 脂肪の蓄積防止や血糖値の上昇抑制などの効能が話題となった「希少糖」を含むシロップが、絶大な人気を集めている。香川大の研究者らが地道な取り組みで効能を確認し、産官学連携で生産技術の確立と商品の量産化に成功。昨年8月から家庭用商品が全国発売され、一時は生産が追いつかない状態となったが、20日に通信販売が再開された。最近の研究では希少糖から安全性の高い農薬が作れる可能性も生まれており、研究者は「未知の世界が広がる」と期待を寄せている。

 人気のシロップは、でんぷん総合メーカー「松谷化学工業」(兵庫県伊丹市)や、香川大のベンチャー企業「レアスウィート」(香川県三木町)などが共同開発した「レアシュガースウィート」。500グラム入りボトルを1260円で販売している。

 レ社によると、月2万本の生産態勢を整えたが、昨年10月からメディアで「太らない甘味料」などと紹介され、直後に約6万本の注文があるなど、一時は品切れ状態が続いたという。

 希少糖の大量生産が可能になった背景には、香川大の何森(いずもり)健特任教授(70)による地道な研究があった。

 昭和50年代から希少糖に注目していた何森さんは、平成3年、香川大の食堂裏の土から、自然界に存在する果糖から「D-プシコース」という希少糖を生み出す酵素を発見。当初は効能が分からなかったが、数年前からD-プシコースに脂肪蓄積防止や血糖値上昇抑制の効果があることが判明した。

 香川発の「夢の糖」の開発を、同大学や香川県も後押しした。大学は13年に専用の研究センターを設立し、取り組みを支援。県も研究助成などで下支えし、産官学の英知を結集して量産化への技術が確立されていった。

 23年6月、業務用として香川県内限定でシロップを販売すると、食品会社などが注目。約50社が約250種類の商品に使用するなど、販路が広がっている。

 今後、より効率的な生産方法の追究とともに、農薬への応用も期待される。希少糖には植物の成長を抑制する効果もあり、人体への危険性がない農薬が作れる可能性があるという。

 まだまだ夢が広がる希少糖の研究。何森さんは「希少糖の種類はほかにもある。思ってもみない効能が出てくるはずだ」と意欲をみせている。

 レアシュガースウィートの問い合わせは「レアスウィート」((電)087・823・1689)。


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