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2014年4月29日(火)05:00
神奈川新聞
横浜市都筑区の山口医院(山口了三院長)が「ステロイド不使用の漢方クリーム」とうたって最も効力の強いステロイド含有の塗り薬を処方していた問題で、神奈川医療問題弁護団の有志33人は28日までに、「都筑区山口医院被害弁護団」(黒田陽子代表)を結成した。5月に説明会を開いた上で原告を募り、今夏までに山口院長(69)に対し損害賠償を求め集団提訴する方針。
被害弁護団は同日、横浜市内で会見し、民事訴訟手続きと並行して詐欺や医師法違反などの容疑を視野に、県警に刑事処分を求める考えも明らかにした。
弁護団は、(1)「漢方クリーム」とうたってステロイド含有の塗り薬を処方(2)昨秋の含有発覚後も処方(3)無資格者が医療行為をした-ことに山口院長の法的責任があると言及。十数年前から同院の「漢方相談役」として勤務し、塗り薬を持ち込んだとされる中国籍の女性(52)についても、責任の追及を検討している。
医療問題弁護団によると、5、6の両日に開設した患者向けの無料電話相談には、183件の相談が寄せられた。相談者は関東以外にも福岡県や山口県におよび、被害弁護団の鈴木順事務局長は「医師への信頼を悪用し、ステロイドの副作用を心配する患者らを食い物にした悪質な事件」と指摘した。県警は23日、ステロイドが含まれていないと偽りホームページ上でうたったとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、同院と院長宅を家宅捜索し、カルテを押収している。
説明会は5月19日が午後7時~8時半、同20日が午前9時45分~11時15分で、いずれも関内ホール(横浜市中区)。各回千人近くを収容できる。問い合わせは、神奈川医療問題弁護団電話045(226)9961。◆山口医院によるステロイド含有塗り薬の処方
山口医院が処方していた2種類の塗り薬から、最も強力なステロイド「プロピオン酸クロベタゾール」が国民生活センターによる昨秋の調査で検出された。横浜市はことし2月、医療法違反でホームページの広告を削除するよう指導した。同院は4月4日の患者向けの説明会で、中国籍の女性が塗り薬を持ち込んだと釈明。塗り薬を購入した患者は昨年1年間で1600人に上り、女性の所在や製造元とされた「中国の工場」の存在については、「確認できていない」と説明した。
漢方クリームにステロイド、集団提訴へ
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2014年4月29日(火)14:48
読売新聞
横浜市都筑区の山口医院がアトピー性皮膚炎の患者らに処方した「漢方クリーム」にステロイドが含まれていた問題で、横浜弁護士会の有志でつくる被害弁護団は28日、院長らに損害賠償を求める集団訴訟を今夏までに起こすと発表した。
山口医院は「ステロイド不使用」と紹介して処方したクリームにステロイドが入っていたことを認め、昨年1年間だけで1600人以上の患者に処方したと説明している。神奈川県警は今月23日、不正競争防止法違反容疑で山口医院を捜索し、カルテなどを押収した。
弁護団が今月5、6日に行った電話相談には、「肌が荒れた」など183件の訴えが寄せられた。また、5月19、20日に同市で患者向けの説明会を開く。問い合わせは弁護団(045・226・9961、平日午前10時~午後3時)。