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漢方クリームにステロイド、集団提訴へ

2014-04-30 04:43:12 | 健康
ステロイド漢方問題 弁護団結成 山口院長を集団提訴へ
http://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-27990890.html へのリンク
2014年4月29日(火)05:00
神奈川新聞

 横浜市都筑区の山口医院(山口了三院長)が「ステロイド不使用の漢方クリーム」とうたって最も効力の強いステロイド含有の塗り薬を処方していた問題で、神奈川医療問題弁護団の有志33人は28日までに、「都筑区山口医院被害弁護団」(黒田陽子代表)を結成した。5月に説明会を開いた上で原告を募り、今夏までに山口院長(69)に対し損害賠償を求め集団提訴する方針。
 被害弁護団は同日、横浜市内で会見し、民事訴訟手続きと並行して詐欺や医師法違反などの容疑を視野に、県警に刑事処分を求める考えも明らかにした。
 弁護団は、(1)「漢方クリーム」とうたってステロイド含有の塗り薬を処方(2)昨秋の含有発覚後も処方(3)無資格者が医療行為をした-ことに山口院長の法的責任があると言及。十数年前から同院の「漢方相談役」として勤務し、塗り薬を持ち込んだとされる中国籍の女性(52)についても、責任の追及を検討している。
 医療問題弁護団によると、5、6の両日に開設した患者向けの無料電話相談には、183件の相談が寄せられた。相談者は関東以外にも福岡県や山口県におよび、被害弁護団の鈴木順事務局長は「医師への信頼を悪用し、ステロイドの副作用を心配する患者らを食い物にした悪質な事件」と指摘した。県警は23日、ステロイドが含まれていないと偽りホームページ上でうたったとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、同院と院長宅を家宅捜索し、カルテを押収している。
 説明会は5月19日が午後7時~8時半、同20日が午前9時45分~11時15分で、いずれも関内ホール(横浜市中区)。各回千人近くを収容できる。問い合わせは、神奈川医療問題弁護団電話045(226)9961。◆山口医院によるステロイド含有塗り薬の処方
 山口医院が処方していた2種類の塗り薬から、最も強力なステロイド「プロピオン酸クロベタゾール」が国民生活センターによる昨秋の調査で検出された。横浜市はことし2月、医療法違反でホームページの広告を削除するよう指導した。同院は4月4日の患者向けの説明会で、中国籍の女性が塗り薬を持ち込んだと釈明。塗り薬を購入した患者は昨年1年間で1600人に上り、女性の所在や製造元とされた「中国の工場」の存在については、「確認できていない」と説明した。

漢方クリームにステロイド、集団提訴へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140429-567-OYT1T50013.html へのリンク
2014年4月29日(火)14:48
読売新聞

 横浜市都筑区の山口医院がアトピー性皮膚炎の患者らに処方した「漢方クリーム」にステロイドが含まれていた問題で、横浜弁護士会の有志でつくる被害弁護団は28日、院長らに損害賠償を求める集団訴訟を今夏までに起こすと発表した。

 山口医院は「ステロイド不使用」と紹介して処方したクリームにステロイドが入っていたことを認め、昨年1年間だけで1600人以上の患者に処方したと説明している。神奈川県警は今月23日、不正競争防止法違反容疑で山口医院を捜索し、カルテなどを押収した。

 弁護団が今月5、6日に行った電話相談には、「肌が荒れた」など183件の訴えが寄せられた。また、5月19、20日に同市で患者向けの説明会を開く。問い合わせは弁護団(045・226・9961、平日午前10時~午後3時)。


健康維持にDHA・EPA 摂取目標「中トロ5切れ」い

2014-04-26 18:23:32 | 健康
【りこめんど】健康維持にDHA・EPA 摂取目標「中トロ5切れ」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140425520.html へのリンク
2014年4月25日(金)11:05
(産経新聞)

 魚が体にいいとはよくいわれる一方、実際は食生活の変化とともに摂取量が減少している。魚の油に多く含まれている脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が心筋梗塞、脂質異常症、高血圧など生活習慣病の予防に役立つことは広く知られており、なるべく摂取を心がけたい。

 消費者庁の機能性評価でもDHA・EPAは、「心血管疾患リスクの低減」「血中中性脂肪の低下」「関節リウマチ症状緩和」で「明確で十分な根拠がある」レベルと報告された。最近の研究でも鬱病、認知症などの予防効果もあることが分かってきた。

 早稲田大学研究院の矢澤一良教授は、「落ち着きのない子供の集中力が高まり、精神安定性も向上するなどDHA・EPAを摂取すると精神面にも良い影響を与えるという研究成果もある」と指摘する。

 厚生労働省は、さまざまな分野の健康改善につながるDHA・EPAを1日当たり1グラム摂取することを目標に定めているが、実際の平均摂取量は目標の4割に達していない。摂取量の多い50代以上の男性でも7割強。10~20代の若年層は男女とも目標摂取量の2割程度だ。

 日本人のDHA・EPAの摂取量が少ないのは、食の欧米化で魚料理を作らなくなっているため。日本人の魚介類の摂取量は減少を続け、平成18年に肉の摂取量と魚介類の摂取量が逆転した。23年の魚介類の摂取量は20年前の約4分の3だ。1グラム摂取するには、イワシで2匹、マグロ(中トロ)の刺し身なら5切れだ。

 DHA・EPAは酸化しやすいのが欠点。市販のサプリメントはセサミンやビタミンなど抗酸化物質と一緒に摂取するよう工夫されている。「食事で取るときも海藻や緑黄色野菜と一緒に食べるとよい」(矢澤教授)という。(財川典男)


「昆虫」が食糧として注目されている 高タンパク、国連機関も太鼓判

2014-04-24 18:36:24 | 健康
「昆虫」が食糧として注目されている 高タンパク、国連機関も太鼓判
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140423585.html へのリンク
2014年4月24日(木)08:05
(産経新聞)

 身近に生息する昆虫が「食糧」として注目されている。昨年、国連食糧農業機関(FAO)が人口増加に伴い、「昆虫食が人類の食に貢献する」との報告書を発表。高タンパクでビタミン豊富など栄養面で優れているうえ、飼育に手間がかからないといった点が評価され、国内でも専門家によるセミナーなどが開催されている。専門家は「まずは虫が食糧になることを知ってほしい」と話している。(佐々木詩)

 コオロギの素揚げ

 2月、大阪市鶴見区の市立環境学習センター(3月末で閉鎖)の一室。親子連れら約50人が三角巾にマスク、エプロンのいでたちで集まっていた。テーブルの上に置かれたのは大きな2つのボウル。1つには黒くつややかに光るコオロギ、もう1つのボウルにはミルワームと呼ばれるゴミムシダマシの幼虫。ごそごそと動く生きの良い虫を見て、母親たちは悲鳴を上げたが、男の子たちはさっそく手で触ったり、つまんだりと興味津々。

 同センター主催の調理実習イベント「ムシ食い三昧!」。「さあ、まずはムシを素揚げしますよ」と同センターのスタッフが呼び掛けると、母親たちは覚悟を決め、生きたままのコオロギとミルワームを熱した油に落としていった。

 揚げたばかりのコオロギに塩を振り、全員で口へ。「めっちゃうまい」「エビみたいや」と子供たち。記者も思いきって口へ入れると、カリッとした食感、そして、かむほどに濃厚なうまみが口中に広がる。エビの空揚げのようだった。ミルワームも外はサクッと、中は少しとろりとした食感。子供たちには「こっちの方がコオロギよりおいしいな」と人気だった。

 災害時や緊急時に

 素揚げのコオロギとミルワームを使い、チャーハンやピザ、クッキーなど5種類の料理にも挑戦。参加者は昆虫食を堪能していた。

 この日の講師を務めた西岡ゆかり・大阪国際大准教授(栄養学)は「虫というと大人には先入観がありますが、子供にはない。子供のうちに虫が食べられるということを知っていると、災害時や緊急時に受けるストレスが違ってきます」と話す。

 西岡准教授によると、昆虫は高タンパクでビタミンや食物繊維、ミネラルが豊富で栄養価が高い。昆虫は摂取した栄養の40%を体質量に変換できる。魚であれば10%、牛は1~3%であることを考えると、生産効率がよい食糧源でもある。

 昆虫食に関する書籍もここ数年、出版されるようになった。『昆虫食入門』(平凡社新書)の著者で昆虫料理研究家、内山昭一さんは「『昆虫食という言葉を聞いたことはあるが、よく分からない』という人が昆虫食を知るきっかけになれば、と出版しました」。

 昆虫食に挑戦したい人のために『食べられる虫ハンドブック』(自由国民社)も監修。「アブラゼミ」「オオスズメバチ」などの写真や生息地などの情報のほか、おすすめの食べ方を「焼く」「揚げる」などで紹介している。内山さんは「本やイベントを通し、昆虫は栄養があり、食べられるものだということを広げられれば」と話している。

 捕まえた虫を食べるには

 大阪市立環境学習センターの調理実習イベントで使った昆虫は、衛生面などにも十分に配慮した養殖されたものを使った。捕まえた虫を食べる場合、どんなことに気をつけたらいいのだろうか。

 西岡准教授は、一晩絶食させて脱糞(だっぷん)させる▽火を通す▽毛虫などは毒毛を持っていないか確認▽農薬が付着していることがあるので田畑で採取した虫はよく洗う-などとアドバイスする。

 内山さん監修の『食べられる虫ハンドブック』では注意点として、有毒な昆虫を事前に調べる▽十分な加熱▽甲殻類アレルギーやダニアレルギーの人、睡眠不足や風邪をひいている人は食べない-といった点を挙げている。


歯医者に行けない人が増えている 高齢社会へ医師側も対応変化

2014-04-21 17:36:59 | 健康
歯医者に行けない人が増えている 高齢社会へ医師側も対応変化
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140420503.html へのリンク
2014年4月20日(日)15:25
産経新聞

 高齢化に伴い、寝たきりなど自力での移動が難しくなり、歯科医院に行けなくなる人が増えている。介護する側もなかなか口の中まで手が回らない。その結果、高齢者の歯や歯茎の状態が悪化、自分で食べられなくなるなど生活の質(QOL)への影響も出ている。そんな中で注目されるのが歯科の訪問診療。歯科医らがチームを組んで訪問診療を実施するなど積極的な動きが広がっている。(袖中陽一)

 トレーニングも

 「入院中の80歳の父親の入れ歯が合わなくなり、入れてもすぐに落ちてしまう。なんとかしてほしい」

 兵庫県川西市歯科医師会立訪問歯科センターに1本の電話がかかってきた。センターから連絡を受け、男性が入院している病院を訪ねた同市内の中川歯科医院の中川泰彰院長(66)。診察したところ、男性の歯茎が痩せて義歯が合わなくなっているうえ、あごの位置が変わるなどしてかみ合わせが変わっていた。義歯を削ったり、歯茎と義歯の間を埋めるために薬剤を加えたりして形を調整、男性はすぐに自分で食べられるようになった。

 同センターは平成24年7月に設立。訪問診療に対応できる歯科医師約55人が登録され、市民からの連絡を受けると、訪問可能な歯科医師に手配する。歯科医師は休み時間などを利用して訪問診療し、登録されている約25人の歯科衛生士も同行する。

 利用者は当初、1カ月約150人だったが、今では約250人に増加。70、80代が多く、「入れ歯が合わない」「かんだら痛い」などの義歯の不具合、「歯がぐらぐらして食べにくい」といった訴えが多いという。

 入れ歯の調整や治療のほか、口の周りの口輪筋(こうりんきん)を鍛える訓練など自分で食べられるトレーニングも行っている。

 「要介護度の高い患者でも最後まで自分の力で食べたいという人は多い。自分でかみ、飲み込むことができると自然に笑みが浮かぶ。人間としての尊厳の回復にもなります」と中川院長は話している。

 ◆顔相も整う

 大阪大学歯学部の舘村卓(たちむら・たかし)准教授(高次脳口腔(こうくう)機能学)は「高齢化の進行につれ、歯科医療は疾患の治療や義歯を入れるなど消極的なものからリハビリテーション医学などを取り入れて積極的に口の働きを回復させる医療へ変わってきている」と指摘。そのうえで、「これからは要介護高齢者の口腔機能の回復のための歯科診療が注目される」と予測する。

 吉田歯科医院(大阪府守口市)の吉田春陽(はるひ)院長(66)はいち早く、訪問歯科診療を取り入れた。週3回程度、自動車に機材を積んで訪問診療へ向かう。患者は60代後半以上で、足が不自由などの理由で歯科医院に来られない人たちだ。

 昭和55年の開業当時、近くの病院から「入院患者の歯を診てほしい」との要望で訪問診療を始めた。足を悪くするなどして来院できなくなる高齢の患者などが増えてきたため、一般家庭でも行うようになった。

 平成4年には守口市歯科医師会のメンバーとともに、主に高齢者を対象にした訪問診療のチームを発足。当初は3人だったが、今では歯科医師は30人。年間約500人の患者を診療している。

 吉田院長は「義歯がきちんとしていると顔相も整い、それだけで生活の質も上がる。訪問診療の必要性は今後も大きくなる」と話している。

 要介護者の7割は治療必要

 厚生労働省の研究費補助を受け、平成14、15年度に行われた要介護者の口の中の状態の調査(研究代表者=河野正司新潟大教授)によると、要介護者368人(男性139人、女性229人、平均年齢81歳)のうち、歯が1本もない人は39.1%、残っている人の歯は平均7.1本だった。義歯を使っている人は全体の77.2%で、そのうち調整・修理が必要な人20.1%、新しい義歯が必要な人38%だった。

 要介護度が高くなるほど歯科治療の必要性も高くなる傾向で、74.2%の人が何らかの歯科治療が必要とされた。しかし、実際に歯科治療を受けた人は26.9%だった。


「健康」の基準が変わる? 日本人間ドック学会の「新基準」に反応続々

2014-04-21 05:35:07 | 健康
「健康」の基準が変わる? 日本人間ドック学会の「新基準」に反応続々
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140420520.html へのリンク
2014年4月20日(日)13:45
産経新聞

 多くの企業で健康診断が行われる4月、健康診断や人間ドックで「異常なし」とされる基準が変わるかもしれないという気になる研究結果が公表された。日本人間ドック学会などが作る専門家委員会が、人間ドックで健康の基準とされる値について、従来の数値より上限や下限を緩和した数値を発表したのだ。これまで基準値をはみ出していた人も今後は「健康」となるかもしれないとあって、学会や厚生労働省には多くの問い合わせが来ている。しかし、病気のリスクは個人差が大きい上、新しい数値がそのまま採用されるかはまだはっきりしない。専門家は「数値に一喜一憂するのではなく、体の状態を正しく理解することが求められる」と冷静な対応を求めている。

「基準値」といえども明確な基準なし

 企業の健康診断や人間ドックを受けると、血液検査などさまざまな検査の結果が数値で示される。結果を受けとる際にチェックするのが、自分の数値が基準値の範囲に入っているかどうかだ。

 実は、この「基準値」は一律に決まっているものではない。厚労省によると、生活習慣病予防のため平成20年度に始まった特定健診、いわゆるメタボ検診では、血圧やコレステロール値などの基準値が決められている。しかし、人間ドックや企業の健康診断では、日本人間ドック学会が示している数値を使ったり、各施設が独自に基準値を定めたりしている。「健康な成人」がどういう人を指すのか明確ではないため、結果的に基準値がバラバラになっているのだ。

 そこで、専門家委員会は人間ドック受診者のデータに目をつけた。平成23年に人間ドックを受けた約150万人の中から、喫煙をしておらず、既往症や治療中の病気がない「健康な成人」を約1万人抽出。血圧やBMI(肥満度)、血中コレステロールなどの基本検査27項目を調べた。

 その結果、従来の学会の基準値を大きく外れていたり、性別や年齢によって数値にばらつきがみられたりする項目があることが分かった。これを受けて、専門家委員会が示した新たな基準値は次の通りだ。

血圧やLDLコレステロールの数値は大幅緩和

 まずは血圧。一般的には収縮期(最高血圧)が130、拡張期(最低血圧)が85を超えると、「高血圧」と判断される。しかし、委員会の調査では健康でも数値にはかなりばらつきがあり、最高血圧は147、最低血圧は94以下でも健康であると判断した。

 また、身長と体重から計測されるBMIについても、従来は男女とも25以下とされていたのが、男性は18・5~27・7、女性は16・8~26・1が「基準値」とされた。

 血液検査の項目についても幅が広がった。特に違いが大きかったのが、男女とも120未満が良いとされてきたLDL(悪玉)コレステロール。男性は178mg/dl以下と大幅に緩和され、女性は年齢を3段階に分け、30~44歳で152以下、45~64歳で183、65~80歳で190以下とされた。

 これにより、血液中の総コレステロール値の上限も広がった。従来は140以上200未満とされていたが、男性で151~254、若年女性で145~238、高齢女性で175~280以下となった。

 また、これまで男女とも150未満が良いとされてきた中性脂肪についても、男女で異なる結果が出た。一般的に男性の方が中性脂肪が高いため、男性は198以下と上がったのに対して、女性では逆に134以下と厳しくなった。

 こうした「男女」による違いは、尿酸値や肝機能を表すγ-GTP(GGT)など複数の検査項目で見られた。総じて、男性は従来値より緩和され、女性は従来値より厳しくなる傾向にあった。

「新基準」が導入されるかは不明

 では、新しい基準値はいつから適用されるのだろうか。これに関しては、「分からない」というのが正直なところだ。

 学会では今後検討を重ね、早ければ来年4月から基準値が変わる可能性があるとしているが、今回の研究結果の数値がそのまま採用されるかどうかは不明だ。また、仮に基準値が大幅に変わったとしても、各施設がいつ、どの程度導入するかは分からない。専門家委員会は「学会の基準が施設に浸透するまでには数年かかる」とみている。

 今回の基準はあくまで「健康」な人に対してのもので、持病を持つ人には当てはまらないことにも注意が必要だ。さらに、今回発表された数値は「現時点で健康な人の数値」であり、将来的な健康を保証するものではない。専門家委員会の委員長を務めた渡辺清明慶応大名誉教授も「新たな基準値で将来も健康を維持できるかについてはさらに検討が必要だ」と話し、研究を続ける考えだ。

 身近な健康の話題だけに、委員会の発表への反響は大きい。国の健康施策を担う厚労省のがん対策・健康増進課には「いつ見直しが行われるのか」といった制度に関する質問から、「今飲んでいる高血圧の薬をやめていいか」といった個人的な質問など、さまざまな問い合わせが寄せられている。同課は「例えば高血圧なら、基準を緩和しても将来的に脳出血などの病気が増えないかどうかなど、見直しには慎重な検討が必要」とする。

 国が定めるメタボ健診の基準値についても、日本高血圧学会などの専門学会から意見を聞くなど、さまざまな科学的根拠を積み重ねながら、見直しの必要性を検討していくという。

検査数値を健康と向き合う契機に

 新たに示された基準値を適用して「自分は健康」と安心したい人には耳の痛い話だが、「健康は数値では決められない」と指摘する声も大きい。

 「人間ドックにだまされるな!」(主婦の友社)などの著作がある中野サンブライトクリニックの大竹真一郎院長(総合内科専門医)は「数値にはどこかで線を引かなければならないが、正常とされる範囲に入っていたからといって安心して良いかといえばそうではない」と「数字」との正しい付き合い方を解説する。

 大竹氏によると、基準値を厳しくすると、不必要な人まで治療しないといけないことになるし、逆に甘くすると治療すべき人を放置することになる。人間ドックなどの基準値は、さまざまなデータや考え方に基づき線を引く作業で、基準の中か外かだけにとらわれてはいけないという。

 例えば今回の発表では、健康な人のLDLコレステロール値は178以下とされたが、178なら良いわけではなく、下げる努力は必要だ。患者が注意するのはもちろん、「医師には、基準値を外れたらすぐ投薬治療を始めるのではなく、食事などの適切な指導で数値を改善させるスキルが必要となる」(大竹氏)。

 個人差も大きい。同じLDLコレステロール178でも、太っていて血圧が高く、喫煙している糖尿病の患者と、やせ気味で血圧が低く、たばこを吸わず持病もない患者だったら、数値が示す危険度は異なってくる。

 大竹氏は「数値がいくつかということより、その数値で将来の脳卒中や心筋梗塞などを予防できるかという観点の方が重要だ。数値だけを見るのでなく、健康を保つため何が必要かを医師とともに考えてほしい」とアドバイスしている。(道丸摩耶)


摘出知らず粘土状の義眼に驚き…女児眼球を返還

2014-04-15 18:34:54 | 健康
摘出知らず粘土状の義眼に驚き…女児眼球を返還
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140414-567-OYT1T50077.html へのリンク
2014年4月15日(火)07:12
読売新聞

 大阪府岸和田市で2012年12月に死亡した女児(当時生後2か月)が司法解剖された際、摘出・保存されていた眼球について、大阪府警は14日、同府大阪狭山市の近畿大医学部で両親に返還した。

 両親は府警から摘出や保存について十分な説明がなかったとして、「今後は遺族への説明責任を果たすようにしてほしい」と、司法解剖を巡る遺族対応の改善を要望した。

 両親によると、同大医学部の解剖医も立ち会い、府警岸和田署員から、他に保存されていた臓器の一部の返還も受けた。

 両親は解剖当時、同署から摘出について全く聞かされておらず、火葬前、女児のまぶたを開けると、粘土状の義眼が入っているのに気付き、驚いたという。

 死因が病死と判明後、両親は同署に返還を求めたが、署員は「近畿大で供養する」と言い、応じていなかった。

 両親は返還を受けた後、読売新聞の取材に「娘の目がなくなっていた時のショックは、言葉で言い表すことができない。ほかの遺族が同じ思いをしないよう配慮してほしい」と訴えた。


5人に1人が糖尿病、早期治療で合併症も減る

2014-04-10 06:47:47 | 健康
5人に1人が糖尿病、早期治療で合併症も減る
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140409-567-OYT1T50203.html へのリンク
2014年4月9日(水)23:38
読売新聞

 東京医科大糖尿病・代謝・内分泌内科の小田原雅人教授は9日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、糖尿病治療の最前線について解説した。

 可能性を否定できない予備軍を含めると日本人の成人の5人に1人が糖尿病と言われるが、小田原教授によると、実際に治療を受けているのは患者の3分の2程度。「やせていても糖尿病になることもある。早くに治療を開始すると合併症も減る。良い新薬も出ており、定期的に健診を受け、早期に発見し治療を受けてほしい」と訴えた。


犬のふんからエキノコックス卵…愛知まで南下?

2014-04-08 17:36:26 | 健康
エキノコックス 感染気づかず治療しないと10年後致死率90%
http://www.news-postseven.com/archives/20130705_193749.html へのリンク
2013.07.05 07:01

 中国で発生し感染が拡大した新型鳥インフルエンザH7N9、中東で猛威を振るう新型コロナウイルス……。世界では新たな感染症が日々生まれ、人類を脅かし続けている。ここでは動物との触れ合いによって感染する可能性がある恐ろしい病気を解説する。
【エキノコックス(成虫)】
 キタキツネや野ネズミが持つ寄生虫エキノコックスが病原体となる。上腹部の膨満感にはじまり、発熱、黄疸が出て、肝機能障害を起こす。北海道では毎年十数名の感染者が報告される。症状が現われてから気付かずに治療せずにいると、致死率は5年後で70%、10年後で90%以上となる。
【サル痘】
 自然宿主はアフリカのリスで、サルに感染するとヒトの天然痘のような症状となる。サル痘ウイルスが人に感染すると、発疹、発熱、頭痛、悪寒、咽頭痛、リンパ節腫脹が現われ、重症例では天然痘と見分けがつかない。致死率10%。2003年にアメリカの3つの州で集団感染が確認されている。
※SAPIO2013年7月号

犬のふんからエキノコックス卵…愛知まで南下?
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140408-567-OYT1T50094.html へのリンク
2014年4月8日(火)12:43
読売新聞

 愛知県は8日、同県阿久比町で捕獲された犬のふんから、寄生虫「エキノコックス」の卵が見つかったと発表した。

 エキノコックスは、国内では主に北海道に生息しており、犬のエキノコックス症としては、今回が最南端という。同県は、感染した犬が北海道から持ち込まれた可能性があるとみて調べている。

 同県健康対策課によると、犬は雑種のオスで、3月11日に同町矢高の山中で捕獲された。今月4日、ふんを調べた地元の動物病院の獣医師がエキノコックス症と診断し、県に届け出た。犬は殺処分され、他の犬への感染は確認されていない。

 エキノコックスは人と動物に共通する感染症で、肝臓や肺に寄生し、重症の場合は肝不全などの障害を引き起こすことがある。北海道では毎年10~20人の患者が報告されているが、人から人への感染はない。


4月から変わる「お薬」事情 飲み残し500億円、うがい薬61億円にメス

2014-03-26 10:13:29 | 健康

4月から変わる「お薬」事情 飲み残し500億円、うがい薬61億円にメス
http://news.goo.ne.jp/article/moneyzine/life/moneyzine_210486.html へのリンク
gooニュース×MONEYzine2014年3月22日(土)14:00

 医療費の抑制のために、4月からは「薬」の取り扱いについても細かな点で変更となる。さてこの試みは“山椒は小粒でもぴりりと辛い”となるか、それとも“絵に描いた餅”で終わるのか。

 医療費が38兆円を突破した。昨年9月に厚生労働省が発表した「平成24年度 医療費の動向~概算医療費の年度集計結果~」によると、平成24(2012)年度の医療費は38兆4,000億円。前年度との比較で6,000億円の増加となった。そしてこの金額は、このままでは高齢化社会を背景に今後増えることはあっても減ることはない。そこで今春から無駄を削減するため、薬に関する新しいルールがいくつか導入される。

 その1つとして、医療機関で「うがい薬」だけを処方する場合は、公的な健康保険の適用外になる。軽症者の過度な通院をなくすことで、処方料など受診時に発生する医療報酬を抑えるのが目的。これだけでも医療費は、約61億円の削減ができるという。ただし、医療機関でほかの薬と一緒に処方されるケースは、これまでと同じく公的健康保険の適用となる。

 一方、薬を供給する調剤薬局にも、医療報酬が減額となるペナルティ付きの改正がスタートする。

 調剤薬局では、薬の飲み残しについての確認が義務化する。これにともない、調剤薬局が請求する診療報酬の「薬剤服用管理指導料」が改訂された。これまでなら、飲み残しを見逃しても調剤薬局は満額の410円が受け取れた。しかし4月以降は、患者の薬識手帳(お薬手帳)などを見ながら、過去に処方された薬の残りを把握することが必要となり、不明な場合は70円減額の340円となる。また同改訂では、患者との対話を深め、薬に対する各種啓蒙を図ることで、ジェネリックの普及など、医療費に占める薬の費用を抑えることも狙いとなっている。なお、飲み残しの薬の総額は約500億円あるそうだ。

 さて4月からの改革の効果はいかに。ことが薬なだけに医療費抑制にとっても“良薬”となってもらいたいものだ。


がん検査薬など市販解禁 政府方針 来年度にも3品目

2014-03-23 17:33:58 | 健康
がん検査薬など市販解禁 政府方針 来年度にも3品目
 http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20140323055.html へのリンク
2014年3月23日(日)07:57
産経新聞

 政府が、調剤機能のないドラッグストアなどで販売されている「一般用検査薬」として、がんなどの兆しを調べる尿潜血検査薬、便潜血検査薬と、不妊治療に使用する排卵日検査薬の3品目を認可する方針を固めたことが、22日分かった。早ければ平成26年度中にも市販が開始される。新たな一般用検査薬は平成4年に認可された妊娠検査薬以来となる。簡単に買える一般用検査薬の普及によって、体調管理や病気の予防に活用し医療費抑制につなげる狙いがある。

 尿潜血検査薬や便潜血検査薬は、採取した尿や便に血液が混ざっていないかを判断する薬。血液が混ざっている場合は、臓器の炎症や腫瘍の存在が疑われ、精密検査につなげられる。

 排卵日検査薬は、採取した尿に含まれている女性ホルモンの変化から排卵日を予測する薬。欧米では主に不妊治療目的で一般用検査薬として市販されている。

 日本では、これらの検査薬は、販売規制の厳しい医療用検査薬に分類され、購入するには処方箋の提示が必要だった。近年は採血技術や検査機器の精度向上を背景に、欧米では、がんや鬱病など幅広い分野の一般用検査薬が販売されている。これに対し、日本では製薬会社などが規制緩和を要望してきたが、厚生労働省が「誤診の恐れがある」と慎重姿勢を崩さず、新規認可が見送られてきた。

 政府が昨年6月に策定した成長戦略では「病気の予防や健康管理の推進」を掲げており、規制改革会議が厚労省に一般用検査薬の品目拡大を求めていた。これを受け同省も、一般用検査薬の品目拡大を容認した。

 規制改革会議が一般用検査薬への転換を目指しているのは49品目。厚労省は検査の結果、病気や体調の変化の有無が容易に判断できる検査薬を優先的に審査し、認可する方針だ。

 今回の3品目は、厚労省の方針にも合致しており、早ければ来年度中にも一般用検査薬として認可、販売される見通しだ。厚労省は有識者会議を立ち上げ、認可のルール作りや使用者が結果を誤って判断しないための情報提供も併せて検討を進める。


「アスピリン」に新たな期待 がん予防の臨床報告相次ぐ

2014-03-21 17:13:03 | 健康
「アスピリン」に新たな期待 がん予防の臨床報告相次ぐ
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140321501.html へのリンク
2014年3月21日(金)08:05
(産経新聞)

 ここ数年、アスピリンを用いたがん予防の臨床試験の報告が相次いでいる。日本でも先月、厚生労働省研究班がアスピリンの大腸ポリープ(腺腫)抑制効果を明らかにし、大腸がんの予防につながることが期待されている。(平沢裕子)

 ◆1・5次予防

 がんの予防には主に、ライフスタイルの改善などでがんになる人を減らす「第1次予防」と、早期発見・治療でがんから治る人を増やす「第2次予防」がある。アスピリンなどの化合物を用いてがんになることを減らす「化学予防」は1次と2次の中間の「1・5次予防(先制医療)」と位置付けられている。

 先制医療とは、がん発症前に医療的な介入をして発症を防止、または遅らせることで、乳がん予防のために米国女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが両乳房を切除した治療もこれに含まれる。乳がんでは、タモキシフェンとラロキシフェンが米国で乳がんリスクが高い女性への予防薬として承認されている。

 アスピリンは欧米で実施された複数の臨床試験で、がんによる死亡リスクを低下させる効果があると報告されている。中でも、英オックスフォード大のチームの研究が有名で、2010年に医学誌『ランセット』に掲載された研究では、アスピリンを5年以上服用した人は、服用しない人に比べ大腸がんによる死亡率が約半分近く減ったことが報告されている。

 日本でもアスピリンのがん予防効果を探る臨床研究が厚労省第3次対がん総合戦略事業の下、国立がん研究センターや京都府立医大など国内19施設が参加し、平成19年から実施。国立がん研究センター研究所がん予防研究分野の武藤倫弘・ユニット長は「アスピリンは欧米における大腸ポリープの再発を抑制することが分かっているが、日本人を含むアジア人で同様の効果があるかは分かっていない。研究は、日本発のがんの予防薬を出すことが目的でもある」と説明する。

 ◆喫煙者には逆効果

 研究は、大腸がんへ進行する可能性の高い大腸ポリープを摘出した患者311人について、アスピリン、またはプラセボ(偽薬)を2年間投与した後、大腸ポリープの再発を減らせるかを検証した。使われたアスピリンは、医師により抗血小板薬として処方されている薬剤(有効成分はアセチルサリチル酸、100ミリグラム)。結果は、アスピリンを飲んだグループはプラセボに比べ、再発リスクが約40%減少した。ただ、喫煙者ではアスピリンの服用により大腸ポリープが増加することが示された。

 京都府立医科大学分子標的癌(がん)予防医学の石川秀樹特任教授は「大腸ポリープの再発予防におけるアスピリンの有効性が日本人でも示されたのは大きな成果」と喜ぶ。ただし、今回の結果は「アスピリンが大腸がんを完全に予防する」というものではなく、「アスピリンには消化管出血などの副作用を起こす危険もある。自己判断での服用は絶対にしないでほしい」(石川特任教授)。

 大腸がんは欧米人に多く日本人では少なかったが、近年、日本人の罹患(りかん)率が急速に増加。『がんの統計2007』(財団法人「がん研究振興財団」)によると、2015年には大腸がんの患者数は胃がんを抜いて1位になると予測されている。

 国立がん研究センター中央病院内視鏡科の松田尚久医長は「今回の結果は大腸がんの化学予防法の確立を期待させるものだが、さらに大規模な検証が必要だ」と話している。

 【用語解説】アスピリン

 100年以上にわたって解熱鎮痛薬として世界中で使われてきた。約40年前、少量使うことで血栓をできにくくし、血液をさらさらにすることが分かり、心筋梗塞や脳卒中を予防する薬として脚光を浴びるようになった。がんの予防薬としての使用を認めている国はまだないが、心筋梗塞や脳卒中の予防薬として認めている国はある。日本でも、一度心筋梗塞や脳卒中を起こした患者に対し、次の発作を予防する予防薬としての使用は認められている。


あなたの食事量は適正?体格指数で調整お勧め

2014-03-15 17:37:57 | 健康
あなたの食事量は適正?体格指数で調整お勧め
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140314-567-OYT1T01130.html へのリンク
2014年3月15日(土)11:02
(読売新聞)

 厚生労働省は14日、健康を保つ食事量の目安となる「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を決めた。

 体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数の目標値を示し、それより高ければ食べる量を減らし、低ければ食べる量を増やして調整するとしている。

 食事摂取基準は5年ごとに改定。参考として示した必要カロリー数は18~49歳の男性の場合、1日当たり2650キロ・カロリーで前回と変わりはないが、食事による摂取量や、運動による消費量の把握は困難だとして、体格指数を見て調整することを勧めている。

 体格指数の目標値は、男女とも18~49歳が18・5~24・9(表参照)。国内外の研究から算出した。


予備軍含め2200万人 放置が命取りになる「糖尿病」の怖さを徹底解明

2014-03-06 17:11:33 | 健康
予備軍含め2200万人 放置が命取りになる「糖尿病」の怖さを徹底解明(1)
http://news.nifty.com/cs/item/detail/jitsuwa-20140304-5597/1.htm へのリンク
2014年3月4日(火)15時0分配信 週刊実話
 糖尿病の人は、予備軍を含めると2200万人といわれている。中には「俺は大丈夫」と根拠なき自信を抱いている人も多いが、治療を放棄しているうちに、少しずつ体がむしばまれていくだけに、油断は大敵。

 糖尿病は、最短3年で神経障害、腎症、網膜症などの合併症を引き起こす。さらに、5~10年放っておけば、インスリンを作る膵臓(すいぞう)のβ細胞が破壊され、失明や心筋梗塞、脳梗塞などの合併症で命の危機にさらされ、壊疽による足の切断もある。
 また、一度破壊されたβ細胞は元に戻らないため、怖さは計り知れない。検査数値が基準値のオーバーを指摘され、イエローカードが出されたら、すぐに適切な治療を受け、運動や生活改善などの努力が必要となる怖い病気だ。

 川崎市のサラリーマン・小林芳光さん(=仮名・49)は、10年ほど前から空腹時の血糖値が110mg/dl前後をウロウロ。ここ3年は、120近くに上昇していた。空腹時の血糖値は110未満が正常とされているため、数値が悪いといってもそれほど気にすることもなかった。
 小林さんは、設計事務所に勤め、納期前は徹夜仕事が続く。毎年受けていた春の健康診断シーズンは、なぜか納期と重なることが多く、健康診断はもとより、わざわざ精密検査を受ける余裕もなかった。体格は174センチ、68キロと細身。「お腹が出ているわけじゃないし、メタボではないから大丈夫」という安心感も、精密検査をサボる理由になっていた。
 「仕事が追い込み時になると、食べずに仕事を続けている。だが、だんだん齢を取ってくるとそうはいかず、最低でも2食は摂るようにしました。食べるのはコンビニ弁当かカップラーメンでしたね」(小林さん)

 おまけに体を動かすことといえば、通勤で家から駅(15分)、最寄駅から会社までの10分程度の歩行のみ--。そんな小林さんに突如、異変が現れた。
 寝る前になると脚が痺れるようになり、正座の後のピリピリ感のようなものに襲われる。
 「無数の虫が脚をはっているようで、何とも言いようがない嫌な感じがしたんです」
 と小林さん。それでも最初のうちは我慢して寝ていたが、だんだん眠れなくなり、睡眠外来を受診したところ、その痺れの原因は糖尿病の合併症、「神経障害」と診断された。
 外食に頼り切って運動をほとんどしないサラリーマンにとっては他人事と片付けられない話だが、楽天家の小林さんも内科で精密検査を受け、病気の深刻さに初めて気付かされた。

 小林さんを診察した総合医療クリニックの院長がこう警告する。
 「小林さんの血糖値は、一目瞭然で糖尿病と診断できるくらいに上昇。腎臓の検査数値も悪いし、合併症の腎症も発症していました。診察がもっと遅れれば、さらにひどい病態に至ったでしょうね。他の腰痛や骨折などの手術にも影響が出るほどで、決して甘く考えないでほしい」

 糖尿病を放置したり、治療をしても不十分だったりすると、手足の神経や自律神経などがやられる神経障害、腎機能が低下する腎症や視力低下を余儀なくされる網膜症の順で合併症を引き起こすとされる。
 最初に発症する神経障害の発症までのタイムリミットは、最短で3年といわれ、無治療が長ければ長いほど合併症が進行するわけだ。


予備軍含め2200万人 放置が命取りになる「糖尿病」の怖さを徹底解明(2)
http://news.nifty.com/cs/item/detail/jitsuwa-20140305-5603/1.htm へのリンク
2014年3月5日(水)15時0分配信 週刊実話

 糖尿病患者は、今や世界的に増加する傾向にあり、国際糖尿病連合(IDF)の報告では、世界の糖尿病患者数は、2011年時点で3億3000万人に達し、'30年には5億人に達すると推定されている。日本でも現在、成人の5人に1人は糖尿病の疑いがあるといわれる。

 糖尿病は大きく、1型糖尿病と2型糖尿病に分けられる。1型は、自己免疫(リンパ球が誤って自分の組織を攻撃してしまう病気)などによってインスリン生産工場である膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど作られなくなって発症する。
 その期間は、前で記した通りタイムリミットは3年ほどで、罹患者は若い人に多いのも特徴の一つ。
 また2型は、過食や運動不足、肥満、ストレスなどが原因でインスリンの分泌が低下、効きが悪くなり発症する。この2型糖尿病を引き起こす原因の中で最も危険視されるのは、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害の“三大合併症”だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが高まるということだ。

 東京多摩総合医療センター総合内科(血液検査)担当医は言う。
 「血糖値が少しぐらい基準値を超えても大したことはない、と考えている方がいますが、最新の研究では、糖尿病と診断された時点で、深刻な問題が指摘されています。血液中の糖分をエネルギーに転換したり、筋肉にため込んだりするのに必要なホルモンのインスリンを作り出す膵臓のβ細胞が50%破壊されているといわれています。早い人では、この時点で心筋梗塞や脳梗塞などの合併症の症状が起きているのです」

 しかし、同担当医によると、糖尿患者の現状は、医師の指導などで「過食や運動不足に気を付けた方がいいな」と思い、しばらく車通勤をやめ徒歩で通勤するなど生活改善に注意していたが、元の木阿弥になってしまう人が多いという。

 Dさん(43)の場合もそうだった。初めは努力の人だったが、深夜にドカ食いし、酒を飲むと車を使うダメ生活に戻ってしまった。
 「自分では良くないと思いつつも、次の健診を真面目に受ければいい」などと言い訳し、イエローカードから3年目の健康診断をパス。その後の健康診断もサボり続け、気が付けば10年近く経つ。病魔は、そんなDさんに襲いかかった。
 「とにかく明るいところに出るとひどく眩しい。目の前に糸くずや蚊のようなものが現れる飛蚊症の自覚症状が酷くなった。慌てて医者に駆け込んだのですが、医師から『失明に繋がる糖尿病網膜症の初期症状』と言われましてね。網膜での点状出血を指摘されました。そこで一大決心して生活改善に努め、徐々にですがいい方向に向かっているので安心してますが…」(Dさん)

 糖尿病は、合併症がある点で他の生活習慣病と大きく異なるが、三大合併症のどれもが重い。その末路が、心筋梗塞や脳卒中という怖い重大病だという点を自覚し、肝に銘じるべきだ。

チャーグ・ストラウス症候群(アレルギー性肉芽腫性血管炎=ジャンプ団体・竹内) 患者発見に期待

2014-02-23 14:16:58 | 健康

チャーグ・ストラウス症候群 患者発見に期待
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140223075.html へのリンク
2014年2月23日(日)08:08
(産経新聞)

 「チャーグ・ストラウス症候群」は、免疫に異常が生じ、白血球の一種である好酸球が増加することで体の細い血管に障害が起きる病気。膠原(こうげん)病の一種で、日本では、「アレルギー性肉芽腫性血管炎」の名前がよく使われている。

 国が研究・調査の対象としている難病の情報を提供する「難病情報センター」によると、年間100人前後が新たに診断され、全国で治療を受ける患者数は約1800人と推定される。原因は不明でアレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくの人がかかりやすいという。症状はさまざまだ。気管支ぜんそくの発作や手足のしびれ、関節痛、体重減少、発熱などがあり、心筋梗塞や脳出血の発症もあるという。

 治療はステロイド薬の投与が一般的。ただ、慶応大の桑名正隆准教授によると、ステロイド薬は症状を抑える一方で、患者の筋力も低下させるという。桑名准教授は、「トレーニングによって投薬による筋力低下を補うことは可能だが、相当な努力が必要だろう」と推測する。

 竹内の告白により、病気への理解が高まることで、他の病気に隠れて正しい診断を受けられずにいる患者が見つかるきっかけになれば、との期待もかかる。

 「『もしかしたら、チャーグ・ストラウス症候群では』と考える患者や医療関係者が現れるかもしれない」と桑名准教授。「この病気は早期なら後遺症を出さずに治療することができる。適切な診察と治療につながれば」と話している。


米ぬかのパワーにビックリ

2014-02-19 16:54:46 | 健康

【デキる人の健康学】米ぬかのパワーにビックリ
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140219524.html へのリンク
2014年2月19日(水)11:48
(産経新聞)

 認知症医療は早期介入が肝要である。とりわけ現在国内に400万人(65歳以上の高齢者4人に1人)は存在すると言われている軽度認知障害(MCI)の方々の認知症化をいかに防ぐかが重要な課題になっている。

 先日、「日本未病システム学会学術集会」でたいへん興味深い発表を聞いた。筆者も以前から注目してきた米ぬか由来の健康食品「フェルガード」に認知症予防の可能性があるという内容である。

 発表者は、熊本の国立病院機構菊池病院の副院長木村武実先生だ。

 先生のご研究は、軽度認知障害の患者に対し2年間(96週)にわたり「フェルガード100M」を飲んでもらい、認知症への移行を阻止できるかどうかを測定するというものだ。

 この研究はまだ途上で、現在のところ終了した被験者が10名、48週間を経過した患者が21名という内訳である。

48週を経過した被験者群については、認知症に移行した患者は1名のみ。認知機能の詳細な検査(ADAS-Jcog)では15名が改善、6名が悪化、平均では8.66点から7.70点へと有意に改善した(p<0.04)。

 96週を終了した被験者群者では1名が認知症化。ADAS-Jcogは、4名が改善、1名が不変、5名が悪化という結果であったが、平均点は8.14~8.16でほとんど変化は見られなかった。2年経っても変わらないという結果はまさに驚くべき内容と思う。

 日本のADNI(Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative)研究では、軽度認知障害(MCI)の認知症への移行率は25~30%/年と推計されているため48週の移行率4.8%、なおかつADAS-Jcogの平均点が有意に改善したということは驚くべき結果である。

 あらためて米ぬかのパワーに驚かせられるとともに、これまで決め手のなかった認知症治療に光が差し込むという期待を高めてくれる一日であった。

■白澤卓二(しらさわ・たくじ) 1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。日本テレビ系「世界一受けたい授業」など多数の番組に出演中。著書は「100歳までボケない101の方法」など100冊を超える。グロービア(http://www.glovia.net/)でも連載中。