2年生のSKより全国学生・生徒AP大会の報告がありましたので、掲載します。
(以下 本人コメント)
本戦 93 91 96 95 93 93 561(X-12)
1位(段級審査AP四段合格)
ファイナル 26.7 56.5 75.1 92.6 111.8
6位 でした。
反省
本戦はとにかく慎重に撃ちました。
エイミング中に、"このまま撃てば10点近辺に入る"と思った時のみ撃発し、構えが長くなったり銃が揺れていると感じた時には撃発せず銃を置くという、"撃発を選別する"ことを意識していました。
あまり点数は気にせず、集中力が途切れて欠けていると感じた時には休憩をとりカウントバックと6•6•6の呼吸法で集中しなおす様にしました。
自分の今まで経験した試合のなかで最も慎重に、時間を掛けて撃ったと思います。
今までは65分前後で撃ち終えていたところを、今回は72分程で撃ち終えました。
特に1~4シリーズまでを時間を掛けて撃ったため、最後の6シリーズ目は10minのコールが掛かる位から残り時間の事を気にしてしまい、構え直しをすべきところを粘って撃ちにいってしまった感じがします。
自分としては、撃つ前からこれを意識してやろうと考えていたことをほぼ全弾通してやれたということ、復帰後初の試合で試合での自己ベストタイを撃てたことで、今回の試合で意識したこと、自分がやってきたことが正しかったと自信が持てました。
ファイナルではとにかく10点に入る様にと狙いこんでしまい、銃が動いている状態で無理やりサイトを合わせようとしてガク引きしていた様に思います。
エイミングの時間も長く、姿勢にも力が入ってしまっていました。
ファイナルでの撃ち方というものを今一度考えてみる必要があると感じました。
今後ファイナル練習を増やし、対策を講じようと思います。
課題としては、10点に入ると思って撃った撃発でも、9点に入っていたということが何度かあり、サイトフォーカスを正しい形で固定しはっきりと見ることやトリガーの絞りの感覚をより精密に、動きをより小さくしていくことが必要だと感じました。
また、試合での時間配分や一発一発の撃発までの時間の短縮・ファーストチャンスでの撃発、そして構え直しの回数の減少(撃発を選別した上で構え直す必要がない状態、毎回の撃発が10点に入ると思えるような射撃)を達成することで、疲労をより少なくでき、点数も向上させられるだろうと思いました。
また、姿勢のバランスに違和感を感じることがあったので、片目閉眼片足立トレーニングなどでバランス感覚や体幹トレーニングも増やして行こうと思います。
今回の試合では、本戦ではまあまあ納得のいく結果が出せましたが、ファイナルでは不甲斐ない結果となってしまい、とても悔しいと思いました。
技術面以外でも、本戦前は自分なりに試合に臨むメンタルを作ることが出来ていましたが、ファイナルでは撃つ直前になって連覇のことを考えてしまい優勝出来なかったらどうしようなとどいうネガティブな考えが頭をよぎってしまい、若干焦りがありました。
技術、メンタル、どこを見ても自分はまだまだ未熟であると実感しました。
基礎技術を繰り返し確認、下意識化しより安定した射撃が出来るようにしたいと思います。
来年は絶対に本戦、ファイナル共に優勝したいと思います。
今後とも御指導御鞭撻の程、宜しくお願い致します。
(以下管理人コメント)
お疲れ様でした。そして6位入賞おめでとうございます。
前日から、ファイナルには自信を持っていましたので、最終的な結果には満足していないと思います。しかし今回他の選手のファイナルでのパフォーマンスが勝っていましたので、順当な結果だと思いますし、現実をしっかりと受け止め、自分でも分かっているとおり、前を向いて練習に取り組んでください。
本戦においては、時間を掛けて納得の行く射撃をしようという思いが伝わってきました。苦しみながらも昨年と同じ点数でMPA基準点を越え、本戦1位になったことは評価できます。
その中で、気になるのは、「 このまま撃てば10点近辺に入る"と思った時のみ撃発し、構えが長くなったり銃が揺れていると感じた時には撃発せず銃を置く」というところです。
Kコーチの講習も学びましたが、Mコーチもその他の選手たちからも、ピストル射撃において「スムーズに引き金を引く」ということが、何よりも優先させることです。
ライフルのように、10点に来たら引き金を落とす(落ちている)という概念ではなく、引き金の引き絞りと、銃の安定との組み合わせで、自然に引き金が落ちているという感覚を身につけなければなりません。
今回の場合、引き金が思うようなところで落ちているのか、そしてその落ちる瞬間にもっとも銃が安定しているのか(止まっているという意味ではありません)を確認することです。
MPAの直前合宿でもKコーチがおっしゃっていましたが、多少のずれなどに気をとられて、10点に合わせに行かなくても、すでに技術が備わっているから、自然と銃は10点付近に行ってくれます。
だから銃を止めに行く方へ意識を持っていかず、サイトをしっかり見て引き金に集中するようにしてください。そうすればもっと楽に撃てるようになるはずです。
もう一度、Kコーチの講習会のビデオを見直してください。
ジュニアカップまでの時間は、自分の技術を信じ、何を優先すべきかを考え、練習を行ってください。