SHOOTING SPORTS

試合のレポート、練習での指導内容など、思ったことを書いています!

MPA ピストル合宿 広島会場 SK14

2014-07-14 20:40:15 | SK14

7/12,13のMPAピストル合宿に1年生のSKが参加してきましたので、本人の報告メールを紹介します。



(以下本人コメント)

 今回の合宿では撃ち込みやショートコースを行い、Mさんが撃っているところを見て休憩するタイミングで各射手にアドバイスを行う、
射手はアドバイスされたことを実践•確認しつつ撃ち込みを続ける、といった形で行われました。

その中でMさんよりアドバイスを頂き幾つか自分の課題を見つけることができました。

自分が早急に取り潰す課題は以下の3点です。
•"綺麗な9点を狙って撃つ"こと(狙い過ぎないで圏射撃をする)

~自分のゾーンでトリガーを引けているのであれば9に当たっても良しとする。10を狙い過ぎて挙銃が長くなったりトリガージョブが粗くなる位なら自分のゾーンを広くし、"綺麗な9点"を狙って積極的に引き金を引いていく。きたない10点の狭いゾーンよりも綺麗な9点の広いゾーンを狙う。(圏射撃で撃つ)~

•挙銃開始から撃発までを15秒以内に行うこと
~撃発が全体的にまだ遅く、遅ければ遅いほど引き金が粗かった。➡︎止まらないから引かないのではなく、ゾーンに入っているのなら止まってなくても引く、そうしないと今後もっと遅くなっていってしまう。
時間のコントロールをつける(ここで言う時間は銃を台から挙げて撃発するまでの挙銃時間のこと)➡︎サイトフォーカスがゾーンで止まるまでの時間をもっと早くする。早くゾーンに入ってファーストチャンスで撃つ時間のリズムを作るために、毎回同じリズムで撃発するようなカラ撃ち練習をする。
台から挙げて撃発するまでを15秒以内に行う様にする。
出来るだけ早く、スムーズに引き金を引く。ただし丁寧に~

•フォロースルーの質を向上させること

~撃発後ただ銃を構えるだけではフォロースルーとは言えない、フォロースルーを行う理由を考え、正しいフォロースルーを確実に行う様にする。体に質の高いフォロースルーを身に付けさせる為に、普段の練習で、"撃発後にそのままもう一度10を狙ってトリガーを引く"という練習を行う。~

以上の3点の他にも細かいご指摘やアドバイスを頂きました。これらの課題克服のため、カラ撃ち練習を主として取り組んで行こうと考えています。


(以下管理人コメント)
 

成果が実感できたのは本当に良かったです。
 
きれいな9点というのは新しい考えですね。9点というと外すというイメージにつながりがちですが、10点を意識する余り、本来の技術を阻害することになったのでは意味がありませんから。
点数はあくまで座標の点であり、良いパフォーマンスの結果が点数になって現れるだけですので、まずは自分が納得できるパフォーマンスを心掛けましょう。

立射サポート器具 第2弾 自立型

2014-07-13 23:29:35 | 理論・技術・ルール

先日、射場の台に固定するタイプのサポート器具を紹介しましたが、今回は自立型を作ったので紹介します。



吊り下げ式のやり方は全く同じで、おもりもペットボトルに鉛カスを入れています。

脚の部分をアルミのレールをH型に組んで、ポールとジョイントしています。

結構安定しているので良かったです。

立射台との位置関係で邪魔になる場合は、台に固定するタイプの方が良い場合もありますが、
立てる位置を小まめに変えられるのは自立型のメリットだと思います。



 



ピストルで試してもらいましたが、おもりの設定が個々の筋力によって変える必要があると思いますので、
何本か重さ違いのペットボトルを用意しておいた方が良さそうです。

慣れるまでは少し時間が掛かりますが、照準と撃発に集中できるので、練習の中で活用できると思います。 


立射サポート器具

2014-07-01 19:34:45 | 理論・技術・ルール

昨年のMPAコーチ会議の場で、NTコーチよりゲーマンのサポート器具の紹介がありました。

いままで日本では、初心者や若年者が銃を撃つ場合、「依託台」を使用して銃の重みを全て託して射撃をさせていました。 

それを見たNTコーチは、「それでは実際に銃を構えた時の練習と大きな差があり、立射の練習へ繋がって行かない。」と言われ、
実際に欧米で使用している「吊り下げ式」のサポート器具の紹介と説明がありました。

依託射撃では、体の動きに対して、銃口が台を支点にして反対側に動くのに対して、吊り下げ式 の場合は、体の揺れと連動して銃が動く為、実際に立射(ライフル・ピストル)をしている感覚で練習が可能だと言うことでした。

これから、若年者に対する普及を行っていく上で、装備の問題は大きく、発育過程の小中学生にいきなり装備を作らせるのは無理がありますので、今後吊り下げ式の器具を使って銃の重みを軽減させた練習や試合を行うことで、スムーズに装備を着用した射撃への移行を計画していけたらと考えています。

ホームセンターなどで簡単に手に入る金具類を使って、会社でいらなくなったアルミの押し出し材との組み合わせで作ってみました。









最初は、立射のスタンドに直接付けられるものを考えていましたが、吊り下げ式であるために、高さを補う必要があり、
結局ポールのようなものを取り付けなければならないのであれば、自立型のものにした方が良いという結論に至りました。

ただ、脚を作るとなると、非常にかさばりますし、重量も重たくなり、運ぶのも一苦労ですので、結局L字型の金具(ブラケット)を
ポール部分に装着し、それを射場に置かれている台と、小型のクランプ(ホームセンターで200円程度のもの)ではさんで固定したところ、非常に安定してくれたので、これでいくことにしました。

ゲーマン製のものは、金属の錘を継ぎ足すことで、重量を変えられるような仕組みになっていますが、今回は500mlのペットボトルに撃った後の鉛カスを入れて錘にして 、100均のペットボトルケースに入れてぶら下げてみました。
500mlでおよそ2kgから3kg程度になるので、充分バランスが取れますし、レベルに合わせて、中身を減らしたりすることも簡単です。

6月29日は、能勢で大学の練習があり、1年生も参加していたので、試してもらいました。
シミュレーターを使って、据銃練習をする際に、装備をつけ無いときは、どうしても力で持ち上げようとするので、姿勢が崩れてしまいます。
サポート器具を使うことによって、自分が取りたい姿勢で据銃ができますので、今後活用していきたいと思います。