日曜日に行われました定期戦の報告がTHから有りましたので掲載いたします。
(以下本人メール文)
先日行われた定期戦の結果を送らせていただきます
AP40W
86 93 92 95 366
全日本の予行のつもりで臨みましたが体のコンディションが悪かったことがあげられます。
寒さ対策が万全でなかったことが原因で首が痛くなってしまいました。
途中首が傾いてきたので姿勢を見直し後半は問題もなく集中して撃ちきることができました。
アジア選手権でも入りが悪く課題としていましたが、改善されておらず点数を意識しすぎて失点が続きました。
プレパレーション、試射、本射の流れを変えなくてはと思い、IT09先輩にどのように撃っているか参考にお聞きしました。
プレパレーションも試射も感覚を研ぎ澄ませる時間として使うとのことでしたので、土曜日の記録会ではプレパレーションはゆっくりと姿勢、据銃の状態を確認しました。試射はグルーピングを確認すると同時に、動作と気持ちを自動化された射撃の時のような一定の流れ、テンションに持っていくために冷静に心を落ち着かせて撃っていきました。
本射に入るタイミングも以前とは変わり、撃ちやすくなりました。
全日本(試合)に向けた収穫が沢山あったので大変有意義な試合でした。
(以下管理人)
定期戦お疲れ様でした。
寒さ対策、首の痛みの件ですが、試合前にしっかりストレッチはやりましたか?
「しっかり」とは、入念にという意味でもありますが、きちんと「目的・目標」をもってやっているかということです。
「痛気持ちいい」ところまで伸ばすだけのストレッチでは意味がありません。
まず首に限定すると、通常しっかり廻せるところがどこまでなのかを自分できちんと分かっていなければなりません。
最大廻せる位置を「ゼロポジション」と言います。
この「ゼロポジション」まで廻せるように時間を掛けてストレッチを行います。これは、何回やれば良いとか、強くやれば良いとか、決められるものでは有りません。個人個人差が有りますから、時間を掛けて無理せずやらねばならないのです。
また「ゼロポジション」は変化します。加齢や長く練習しなかったりすると、体は硬くなります。
また、「ここまで廻したい」とストレッチを続けることで柔らかくすることもできます。
ですから、今の限界値をしっかり把握しておくことがまず必要です。
漠然とではなく「定量化」して頭に叩き込んでおかねばなりません。
クラシックバレエのダンサーは、レッスン前の準備として30分、1時間という入念なストレッチを行うそうです。
それは、ベストなパフォーマンスをするためと、怪我を防止するためです。
今全体で行っているストレッチでは不足があるでしょうから、練習、試合前に必ず自分のゼロポジションが得られるまでの
ストレッチを行う時間を何とか作りましょう。
目的と目標が定まりましたから後はやるだけです。くれぐれも行っておきたいのは、絶対に無理はしないということです。
それは「故障」に繋がります。怪我をしないためにやるストレッチで「故障」するというのは本末転倒です。
そして、もう一つ、射撃姿勢はゼロポジションまで廻せということではありません。分かりますか?
絶えず限界値まで廻して姿勢を作るのはリスクを伴います。ですから限界の手前で安定して首の位置を保持できるところで
姿勢を構築しましょう。
「今日は首が廻せないからこのぐらい体を開いて構えよう」というのは間違った考え方です。
何度も言いますが、「射撃は再現するスポーツ」ですから、いかなる場合においても、自分の最高のパフォーマンスができる状態を作って試合に臨むべきです。
トラブル対策や、臨機応変な対応も、その準備を行った先に有るものですから、しっかりとした準備をしましょう。