SHOOTING SPORTS

試合のレポート、練習での指導内容など、思ったことを書いています!

20150531 全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会 YA15  AP40W

2015-06-05 12:23:41 | YA15

1年生のYAより全国学生・生徒AP大会の報告がありましたので、掲載します。




写真は、MPA合宿時に撮影したものです

(以下本人コメント)

今回は
「照星・照門をしっかり確認する」という気持ちで試合に挑みました。
試合前から気持ちもとても落ち着いていて競技に集中するにはとても良い状態でした。

しかし8点や7点を撃ってしまうと
「リカバーしなきゃ」という気持ちが大きくなってしまい2シリーズ目では点数を追いかけるような射撃になってしまいました。その為、引き金を引く際にがく引きになってしまったり、狙い撃ちをしてしまうことが多かったです。
点数を追いかけているということに気付いたときは、1度休憩し、大きく呼吸をしてメンタル空撃ちなどを取り入れました。
9点でも「良し!」と言うことを毎回繰り返しました。
3シリーズ目に入りますと、肩の違和感を感じ始めました。

上手く肩がはまらず銃の揺れも大きくなり、引き金を引く頃には腕が下がってきていることがとても多く感じました。
銃から手を離して新鮮な気持ちで新たな1発を撃てるようにしました。

結果は納得いくものではありませんでしたが、
肩の状態などを含めますとその時の状態でのベストを尽くせるように1発1発を大切に出来たと思います。

課題である「照星・照門を確認する」は自分のなかでは6割達成しました。
残りの4割をしっかり出来るように日頃の練習で点数ばかりを出すのではなく、空撃ちや点数を隠し弾痕確認などといった練習方法を増やしていきたいと思います。
また、その際にしっかりとフォロースルーまでとれるように意識していきたいと思います。


(以下管理人コメント)

お疲れ様でした。

3月の引越しから丸2ヶ月、前週のMPA合宿までまともに、練習を見ることができなくてすいませんでした。

肩の状況についても、もっと早く対処していたら、回復も早かったのではないかと、自分自身で反省するとともに、本人に対しても安易な判断をせず、しっかりお医者さんとコミュニケーションを取るように指示しました。

昨年の冬に、JISSでのエミールコーチの指導者講習会で会ったときに比べて、姿勢が変わっていることを、合宿中に指摘しました。肩の故障の影響ではなく、地元のコーチと相談してその姿勢を取っていることを確認しました。



ちなみに、下が昨年4月の時の姿勢です。



何度も言っているように、射撃は如何に再現するかが重要ですので、まずはシンプルで再現しやすい姿勢を作りましょう。

狙いこみについては、MPA合宿でもKコーチから話が有ったように、自分自身で出来ることというのは、銃口の手前までです。いくら狙いこんだとしても、撃発後の弾をコントロールすることは出来ません。

標的に狙わされるのではなく、自らのパフォーマンスの精度を高めることに集中しましょう。外したことをいくら悔やんでも、悪いイメージが増幅して、悪い結果に導かれるだけです。

今回の故障も前向きに捉えてください。

長く据銃が出来ないからこそ、短い照準でボディーバランスとトリガーコントロールを磨く訓練になります。 

体幹トレーニングや心肺機能を高めるトレーニングなども今だから時間を掛けてできることです。

射撃のトレーニングはただ撃つばかりの無いことを理解し、取り組んでください。 


20150531 全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会 NA15  AP40W

2015-06-05 06:08:24 | NA15

1年生のNAより全国学生・生徒AP大会の報告がありましたので、掲載します。






 (以下本人コメント)

 
今回の大会では、1つの事を大切に試合に望みました。それは、ファーストチャンスでトリガーを引くと言うことです。
確率で表しますと、60%位は出来ました。5月のMPA合宿よりは、40%も上がり自分の自信に繋がりました。
また、どうしても左や右に外してしまったとき、予告と弾着が違い、ポーカーフェイスをすることが出来ず、感情を表してしまいました。6月の西日本学生では、ポーカーフェイスでいきたいと思います。
もう1つ気付いたことがあります。それは狙いすぎて、からだが開いてしまい、パラレルで撃っているはずなのに、オープンになっていることがありました。これからは、一発一発姿勢を確認して撃ちたいとおもいました。
狙いすぎることが、練習でもあるので、銃を降ろす事をこれから徹底していきたいと思います。
結果を求めて望むのではなく、結果は後からついてくるので、もっと技術をあげていきたいと思います。

 



(以下管理人コメント)

お疲れ様でした。

まず、3月の全日本選手権で引き金の重さで指摘を受けてから、トリガーを重くし過ぎていたことについて、私も気付かず練習を重ねてしまっていたことに、ついて、もっと早く気付くべきであったと反省しています。
関西オープンで気付くチャンスがあったので、それが悔やまれます。

引き金のトレーニングは非常に時間が掛かります。普段のトレーニングで体に叩き込まねばならず、試合直前に調整しましたが、今回はその引き金に慣れないまま臨みましたので、結果については充分力を発揮したのではないかと思っています。

MPA合宿から、試合前日の練習まで、何度も感情が顔に出ることを指摘しました。実際に今何を考えているのかが、後ろから見ていて、手に取るように分かります。
感情を押し殺すだけではなく、普段の練習から意識していなければ、試合の緊張感の中ではできません。

「感情のコントロールは銃のコントロールにつながる」

射撃は再現するスポーツであるということを言い続けています。それはただ形を同じようにするというだけではなく、全ての要素において、同じことを繰り返しできるようにならねばなりません。

ただし、試合では予期せぬことばかりが起こりますから、変わる環境の中で、如何に自分の射撃を再現するかを絶えず考え行動してください。

ネガティブなイメージは、次の悪い結果の要因となります。結果を受け止めつつ、次の撃発に集中するために、何を考え行動するかを決めて射座に入ってください。

ジュニアカップまで後1ヶ月弱。それを「もう時間が無い」と感じるか、「まだやれる時間がある」と考えるかによって、できることが変わって来ます。

自分の技術を信じ、しっかりと自力をつけていきましょう。 


20150531 全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会 OY12  AP40W

2015-06-04 22:44:21 | OB・OG試合・練習(現役時代)

4年生のOYより全国学生・生徒AP大会の報告がありましたので、掲載します。





 (以下本人コメント)

先日の全日本学生・生徒AP大会について結果と分析をご報告致します。

【結果】
88 86 83 88  345(X=3)
 
今回はフロントサイトが下がる、手首が固定出来ていないなど現様々な課題が見えた大会でした。
一つ良かった所として、以前は試合中に問題が起きた時は焦ってメンタルから調子を崩すことが多々ありましたが、今回は問題に気付いた時点で射座から出る事で焦らず、最後まで冷静にどうすればいいかを考えて撃つことが出来ました。
以前から課題だったフォロースルーが今回(特に後半)も出来ていなかったです。撃発後にフォロースルーよりも点数の意識が勝ってしまっているのが原因ですので、しばらくは練習で点数を確認出来ないように塞いで一連の動作だけを意識するようにしたいと思います。
特にどの射場の高さにも対応できるよう、手首の固定の位置をしっかり決めて自動化させたいです。
本日Eさんに削って頂いたグリップが返ってきましたので、今後の練習ではこちらを使用したいと思います。
以上です。



(以下管理人コメント)

お疲れ様でした。

手首の固定に関しては、帰りの車の中でも話をしましたが、据銃動作に入る前に台上での手首の確度を立てて、据銃動作の中で絶対に手首を動かさないという練習を繰り返し行ってください。
照準に入ったときにサイトがあっていなければ、銃を降ろし、もう一度手首の確度を見直して銃を上げるということを、とにかく愚直にやりましょう。

フォロースルーが何故出来ないかは、フォロースルーの必要性を頭では分かっていても、体はつらくなると省いてしまう習慣が身についてしまっています。
ピストル射撃においては、撃発後も引き金への加圧がしばらく続きます。それは、引き金を引き絞る過程で撃発が起こるからで、それによって、安定したスムーズなトリガーコントロールができます。
フォロースルーをしなということは、加圧を続けながら銃を降ろしているということになるのですが、実際は、引き金が落ちた瞬間に、心の糸も切れてしまい、引き金の加圧もやめてしまっています。

つまりフォロースルーを取らない選手は、スムーズなトリガーコントロールができていなくて、ガク引き気味に引き金を引いていることになります。

ガク引きになれば、引く瞬間に銃口が大きく動いてしまい、弾着も安定しません。

フォロースルーは、単なる撃発後の確認だけでなく、エイミングからトリガーコントロールに掛けて、大きな影響を及ぼしていることを理解してください。

ピストル射撃におけるプロセスの重要性をもう一度見直して、練習に取り組んでください。

20150531 全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会 SK14  AP60M

2015-06-04 22:23:12 | SK14

2年生のSKより全国学生・生徒AP大会の報告がありましたので、掲載します。




(以下 本人コメント)

本戦 93 91 96 95 93 93  561(X-12)
1位(段級審査AP四段合格)

ファイナル 26.7 56.5 75.1 92.6 111.8  
6位 でした。

反省
本戦はとにかく慎重に撃ちました。
エイミング中に、"このまま撃てば10点近辺に入る"と思った時のみ撃発し、構えが長くなったり銃が揺れていると感じた時には撃発せず銃を置くという、"撃発を選別する"ことを意識していました。
あまり点数は気にせず、集中力が途切れて欠けていると感じた時には休憩をとりカウントバックと6•6•6の呼吸法で集中しなおす様にしました。
自分の今まで経験した試合のなかで最も慎重に、時間を掛けて撃ったと思います。
今までは65分前後で撃ち終えていたところを、今回は72分程で撃ち終えました。
特に1~4シリーズまでを時間を掛けて撃ったため、最後の6シリーズ目は10minのコールが掛かる位から残り時間の事を気にしてしまい、構え直しをすべきところを粘って撃ちにいってしまった感じがします。
自分としては、撃つ前からこれを意識してやろうと考えていたことをほぼ全弾通してやれたということ、復帰後初の試合で試合での自己ベストタイを撃てたことで、今回の試合で意識したこと、自分がやってきたことが正しかったと自信が持てました。
ファイナルではとにかく10点に入る様にと狙いこんでしまい、銃が動いている状態で無理やりサイトを合わせようとしてガク引きしていた様に思います。
エイミングの時間も長く、姿勢にも力が入ってしまっていました。
ファイナルでの撃ち方というものを今一度考えてみる必要があると感じました。
今後ファイナル練習を増やし、対策を講じようと思います。

課題としては、10点に入ると思って撃った撃発でも、9点に入っていたということが何度かあり、サイトフォーカスを正しい形で固定しはっきりと見ることやトリガーの絞りの感覚をより精密に、動きをより小さくしていくことが必要だと感じました。
また、試合での時間配分や一発一発の撃発までの時間の短縮・ファーストチャンスでの撃発、そして構え直しの回数の減少(撃発を選別した上で構え直す必要がない状態、毎回の撃発が10点に入ると思えるような射撃)を達成することで、疲労をより少なくでき、点数も向上させられるだろうと思いました。
また、姿勢のバランスに違和感を感じることがあったので、片目閉眼片足立トレーニングなどでバランス感覚や体幹トレーニングも増やして行こうと思います。

今回の試合では、本戦ではまあまあ納得のいく結果が出せましたが、ファイナルでは不甲斐ない結果となってしまい、とても悔しいと思いました。
技術面以外でも、本戦前は自分なりに試合に臨むメンタルを作ることが出来ていましたが、ファイナルでは撃つ直前になって連覇のことを考えてしまい優勝出来なかったらどうしようなとどいうネガティブな考えが頭をよぎってしまい、若干焦りがありました。
技術、メンタル、どこを見ても自分はまだまだ未熟であると実感しました。
基礎技術を繰り返し確認、下意識化しより安定した射撃が出来るようにしたいと思います。
来年は絶対に本戦、ファイナル共に優勝したいと思います。

今後とも御指導御鞭撻の程、宜しくお願い致します。


(以下管理人コメント)

お疲れ様でした。そして6位入賞おめでとうございます。

前日から、ファイナルには自信を持っていましたので、最終的な結果には満足していないと思います。しかし今回他の選手のファイナルでのパフォーマンスが勝っていましたので、順当な結果だと思いますし、現実をしっかりと受け止め、自分でも分かっているとおり、前を向いて練習に取り組んでください。

本戦においては、時間を掛けて納得の行く射撃をしようという思いが伝わってきました。苦しみながらも昨年と同じ点数でMPA基準点を越え、本戦1位になったことは評価できます。

その中で、気になるのは、「 このまま撃てば10点近辺に入る"と思った時のみ撃発し、構えが長くなったり銃が揺れていると感じた時には撃発せず銃を置く」というところです。

Kコーチの講習も学びましたが、Mコーチもその他の選手たちからも、ピストル射撃において「スムーズに引き金を引く」ということが、何よりも優先させることです。

ライフルのように、10点に来たら引き金を落とす(落ちている)という概念ではなく、引き金の引き絞りと、銃の安定との組み合わせで、自然に引き金が落ちているという感覚を身につけなければなりません。

今回の場合、引き金が思うようなところで落ちているのか、そしてその落ちる瞬間にもっとも銃が安定しているのか(止まっているという意味ではありません)を確認することです。

MPAの直前合宿でもKコーチがおっしゃっていましたが、多少のずれなどに気をとられて、10点に合わせに行かなくても、すでに技術が備わっているから、自然と銃は10点付近に行ってくれます。

だから銃を止めに行く方へ意識を持っていかず、サイトをしっかり見て引き金に集中するようにしてください。そうすればもっと楽に撃てるようになるはずです。

もう一度、Kコーチの講習会のビデオを見直してください。

ジュニアカップまでの時間は、自分の技術を信じ、何を優先すべきかを考え、練習を行ってください。


第2回 全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会 射撃姿勢

2015-06-04 20:25:28 | 試合

2015年5月31日に開催されました、第2回 全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会で撮影しました、学生・生徒の選手たちの射撃姿勢を紹介いたします。

まずは男子




















いかがでしょうか。

数年前、国体のジュニア種目にデジタルピストルが導入され今日まで、それぞれ個性的な姿勢で撃っている選手が多く見受けられ、特にライフルと一緒に指導を受けた生徒達は、スタンスを広げ、大きく体を反らせたり、腰を突き出したり捻ったりする選手が多かった。

今回も一部特異な姿勢で撃っている選手が見受けられたものの、大半がピストル選手らしいナチュラルな姿勢で基本に忠実な姿勢を取っていた。

これは、日ラのMコーチが、全国へ出向いて、何度も何度も指導されてきた成果に他ならない。またその指導を受けた選手、そして顧問の先生方がピストルへの理解が深まり、指導にも力を入れられるようになったからだと思われる。

若い選手たちは、どうしても我流に走りがちだが、基本の重要性を日々の練習でコミュニケーションを取りながら理解させ、地道な練習をすることはたやすくない。

ただ、結果的に伸び悩み、もう一度やり直すリスクを負わせないためにも、コーチによるチェックが必要である。

警察官の選手が何故強いのか。練習量だけで言えば、高校生や大学生の方が多いかも分からない。しかし、実力的に差が大きいのは、コーチングと練習方法が長い時間を掛けて確立され、そしてピストル射撃のスピリットも受け継がれているからだと思う。

若さゆえに点数にこだわり、自分の射撃を崩してしまっている選手が多い。まずは発射するまでの工程をきちんと作り上げることに集中すること。それができれば、自ずと点数は上がってくる。

勝手にスランプだと決めるける前に、自らの頭の中を整理して、やるべきことをやりきってもらいたい。


女子選手

 











 

まだまだ良い選手が揃っている。

小柄な選手が多いが、体をきちんと使ってボディーバランスに気をつけて姿勢を構築している選手が多かった。

射撃は如何に再現するかを競う競技である。体力的に恵まれていたほうが有利には違いないが、それをカバーするために練習は欠かせない。

昨年にも増して、楽しみな選手が沢山出てきている。

MPA指定選手に新たに4名が加わった。

まだまだ潜在能力を発揮していない選手もいる。とにかく一斉に並んで撃っている姿をみるだけでワクワクが止まらない。 


全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会 ライスポ記事

2015-06-04 20:02:41 | 試合

日ラから、ライスポの記事の依頼が有りましたので、無い知恵を絞りながら、書き上げ送付しました。

7月号なので、事前公開になってしまいますが、こそっと公開いたします。


(以下ライスポ記事内容)

 大会の2日前、嬉しいニュースが飛び込んできました。
「ミュンヘンワールドカップで松田選手が50mピストルで銅メダルとQP獲得!」
 憧れの松田選手の活躍は、試合に挑む選手達に大きな勇気を与えてくれました。 

 2015年5月31日、能勢町国体記念スポーツセンター内射撃場におきまして、 「第2回全国学生・生徒エアピストル射撃競技大会」が開催されました。

  今大会は、8月の「日韓高校大会」の選手選考会を兼ねており、男女合わせて41名のエントリーが集まりました。

  男子は、大学生14名、高校生10名という構成でした。同世代の選手達が一斉に並んで撃っている光景は、若年者のピストル指導者にとっては夢のような出来事でした。

 本戦では昨年と同じくジュニア日本タイ記録(561点)を撃った白鳥選手(同志社大学)が1位につけ、続いて猶村選手(法政大学)が2位、3位にはまだAPを所持して1ヵ月半の武内選手(北海道尚志学園高校)が入りました。
 ファイナルに入ると、大学生が奮起し、本戦2位の猶村選手と7位の大内選手(日本大学)、8位の中村選手(長崎大学)が順調に点数を伸ばしていき、後半に入ってから一歩抜け出した大内選手がそのまま逃げ切り、最終的にはジュニアの日本記録を更新する197.6点で優勝いたしました。 

 女子は、大学生6名、高校生11名という構成でした。本戦で篠浦選手(松山東雲短期大学)が大会記録を更新する371点でトップに立ち、2位から4位までは高校生が名を連ねました。

 ファイナルでは、本戦3位の中村選手(長崎北高校)が終始安定した射撃で、後半に入ってからは一度も抜かれることなく逃げ切って初優勝いたしました。2位に本戦トップの篠浦選手、3位には内田選手(長崎北高校)が入りました。

  また、今大会から2名による団体戦を実施いたしました。初代のチャンピオンに輝いたのは、男女共に高校生でした。

(男子:北海道尚志学園高校、女子:長崎北高校)

これは、高校生のレベルの高さを物語ると共に、学連のピストル射撃への取り組みの希薄さが表れたもので、来年こそは、学生の巻き返しに期待したいと思います。

  日韓高校大会の選考会は、高校の部の上位3名に決定し、北海道1名、関東1名、近畿2名、九州2名の選出となりました。

8月の本大会に向けて、これからのレベルアップに期待しております。 

MPA専門部会発足から3年目となり、ピストル部門は試行錯誤を繰り返しながら、中学生、高校生を中心とした発掘と育成、強化に取り組んで参りました。その中で痛感するのは、各都道府県の協会の指導者の皆様方と、高校の顧問の先生方の涙ぐましい努力によって支えられているということです。

日頃、スポットライトを浴びることの無い、コーチの皆さんの努力に報いることが出来ないかと考え、ブロック対抗戦を実施することといたしました。

 記念すべき初回の優勝は、猶村選手、大内選手、そして女子の本戦2位、高校の部優勝の中野選手(取手一高校)らの活躍により、関東ブロックとなりました。

 第2位は、大学生となった橋駿平選手(東洋大学)と中瀬選手(山形大学)、そして個人でも活躍された武内選手が所属する、東北北海道ブロック。そして第3位は、ブロックの中で最も多い16人がエントリーされた、高校生・大学生の一大勢力となっている九州ブロックとなりました。

 そして、表彰式には選手ではなく、各ブロックの指導者の方々に壇上に上っていただきました。来年はより高いレベルで各ブロックが競い合えることを心から期待しております。

 本大会を開催するに当り、大会関係者に心より御礼申し上げます。

 表彰式では、前日にミュンヘンのワールドカップから帰国してすぐに駆けつけていただいた、MPAの三木部会長から、ワールドカップ土産を入賞した選手に副賞として渡していただきました。本当にありがとうございました。

団体優勝校には、ナショナルチームの松田選手と掘水選手のサイン入りのステッカーが手渡され、選手たちは声を上げて喜んでいました。

 大会が終了したその日の夜、またしても嬉しいニュースが飛び込んできました。

「ミュンヘンワールドカップで松田選手がエアピストルで銀メダル獲得!」

 松田選手から勇気をもらった選手たちでしたが、同じ日に熱戦を繰り広げたジュニア達の熱い思いが、きっとミュンヘンに届いたのではないかと感じています。

 今大会で競い合った選手が、近い将来の日本のピストル射撃を背負う選手になってもらうために、我々コーチがやるべきことは多いと思っています。

しかし、選手たちにはとてつもない可能性を秘めていることを実感できる試合でありました。また来年、より高いレベルで戦う選手たちに会えることを楽しみにしています。