SHOOTING SPORTS

試合のレポート、練習での指導内容など、思ったことを書いています!

110529 NS88 大阪府国体二次予選

2011-05-30 09:38:16 | その他

昨日、台風直撃の日に能勢にて大阪府国体2次予選が実施され、参加してきましたので報告いたします。

50mP60M

95
97
96
95
96
98
TOTAL 577

一次予選から5点マイナスの結果となり、大阪代表にはなれませんでした。
台風の影響を理由にはできません(みんな条件は一緒)。

朝から激しい雨が降り、射撃場も10m先の屋外になる部分で滝のように水が流れ落ち、射座から見て照準時に標的に掛かるところもあって、射座変更を余儀なくされるような状態でした。

試合が始まり照準をしても、特に気になるというものではなく、若干暗い程度で大きな影響は無かった。

試合前に決めていた通り、プレパレーションタイムを利用して、目を閉じて銃を構えてその状態を続けた。ストレッチ代わりに体が自然に伸びるようにするためだ。
プレパレーションが終了し、今思えば少しスリングがゆるく感じるくらい体が伸びているように感じた。
その状態で一度立つ必要があったが、そのまま試射に入った。
試射は思うように10点が取れ、試射7発で本社に入った。
4連続10点後9点が出たが、9発目までで-2とまずまずの滑り出し。そして10発目右下の 「7」点
特に異常な撃ち方をしたということでは無かったし、納得できるものではなかった。
そこから9点・10点のバラつきが出始めた。ひとつの撃発を引きずる悪い流れを断ち切れなかったことが、今回の大きな反省点である。
また、据銃に関しても充分な静止が得られていないことは、今後の課題として修正をしていきたい。

予選に出ようと思って1ヶ月足らず。自分自身でそれなりの手ごたえを感じられたことは大きな収穫であった。
それにしても、時間が無さ過ぎた。来年もう一度チャレンジするのであれば、最低でも秋から準備を始める必要がある。

同じ時間に京都の国体1次予選が行われた。OBのSE92も出場し579点だった。
彼なりに結果には満足してはいないが、「今年中には590点は撃てる」という言葉が心強かった。

射撃の奥深さを感じると共に、面白さも再認識した試合だった。


110521 NS88 SB練習

2011-05-26 17:58:54 | その他

先週土曜日の大学での練習をコメントいたします。
といいましても自分のことですので、分析してみます。




まず標的に対する体の角度が大きいのが特徴です。
銃の反動を肩だけではなく、体全体で受け止めるためには、体は標的に対しまっすぐか、角度を小さくして銃の後ろに体を残した方が良いと思います。
しかし私の場合はどうしても手が短く銃の前の方を持とうとすると体の角度が大きくなってしまいます。
ただし、銃をできるだけ体の中に入れ込んで、胸と肩の辺りで壁を作り、反動を受け止めるようにしています。



私は低い姿勢が取れません。理由としては体の硬さと首の椎間板がへたっていて、通常はS字になっている首の骨が、まっすぐになっており(ストレートネック)うつ伏せ状態から首を持ち上げる時に痛みがあるため、低い姿勢ではサイトを上目遣いでしか覗けないためです。



左肩がつぶれているように見えますが、ジャケットが引っ張られているだけで、しっかりと肩は保持しています。
そして、私の射撃中のチェックポイントはその左肩の脱力に最も神経を集中させています。

左肩に力が入るとどうしても撃発時に銃が動いてしまいます。
人それぞれ、チェックするポイントは違います。ただ、試合の中で、姿勢全ての箇所をチェックすることはできませんので、練習の中で重要ポイントを見つけ、試合では数箇所、もしくは1箇所に絞ってチェックすると良いでしょう。

私の場合は、弾込めの際に必ず肩付けを外します。少ない動作で姿勢を崩さないようにするためには、肩付けしたまま装填する人が多いと思いますが、私の場合はそれをすると、どうしても上体(特に肩周り)の力が抜けないので、撃発毎に肩付けを外しリセットするようにしています。

スリングはできる限り強めに張っています。撃ち始めからだんだん体が柔らかくなって、銃口が下がってきます。それを無意識に力で持ち上げようとするので、ある程度伸びてきて安定するところで撃つために、最初は非常にきついスリングの張りを意識しています。


私の姿勢は決して良い姿勢とは言えませんし、みんなに推奨できるものでは有りませんが、私なりに分析し、今の自分ができる姿勢を作っています。

Pはもちろん綺麗な姿勢である方が良いことは間違いありませんが、トップシューターにあっても、姿勢はみんな違いが有ります。

形ばかりにこだわるのではなく、自分自身にあった姿勢を作り上げることが重要です。

ただし、「タブー」を犯すことはしてはけません。

そしてその形を作り上げる中で、しっかりと自分の物にするための地道な練習を積み重ねてください。


110521 HK08 SB練習

2011-05-26 17:49:11 | OB・OG試合・練習(現役時代)

先週土曜日の大学での練習をコメントいたします。



私は非常に良い姿勢だと思います。
気になるところをしいて上げるのであれば、左肘の位置をもう少し銃の方に入れ込んでも良いと思います。
今の姿勢では、右肘への荷重の掛かり方が大きく、左右のバランスを取って撃つ姿勢で、微妙な狂いを生じやすいように思います。
しかしこれも内的にどうかが重要で、当らない姿勢だということではありません。

何度も言いますが、射撃は再現するスポーツですから、如何に再現性を高めるかに注力しなければなりません。

当日話をしましたが、狙いこみ過ぎが、体に力が入る原因だと思われます。
センターを撃ちたい気持ちは分かりますので、安易な妥協を進めることはしません。

電子標的は非常に便利なものですが、全て点数と位置関係が出てしまうため、ファーストチャンスで撃つトレーニングや、グルーピングを見る練習などには不向きなところがあります。

引きを良くするために、あえて紙的で白紙撃ちをしたり、スコープを見ずに黒点を撃ってグルーピングを見るなどの練習をして見ましょう。

また、空撃ちも有効です。空撃ちは単調で飽きてしまいがちですが、練習に意味を持たせることで取り組み方は違ってきます。


110521 KM08 SB練習

2011-05-26 17:41:42 | OB・OG試合・練習(現役時代)

先週土曜日の大学での練習をコメントいたします。




しっかりとした力強い姿勢です。

頭が若干左側に傾いています。またサイトに対して顔が正対せず、Sのように斜めに覗いています。
悪いということではありませんが、絶えず一定の照準ができるようにしてください。

手首が折れています。手首は指に伝える神経が通るところで、曲げることによりスムーズな撃発動作の妨げになりますので、この部分は見直しをしましょう。

バットプレートのセッティングを変更していましたね。セッティング変更をしたら、その問題点が見つかるまでは同じセッティングで練習をしましょう。コロコロ変えると何が良いのか悪いのかが分からなくなってしまいますので。


110521 UY09 SB練習

2011-05-26 17:33:30 | OB・OG試合・練習(現役時代)

先週土曜日の大学での練習をコメントいたします。




P姿勢比較の中で「低い姿勢」と書きましたが、男子の高い姿勢と比較してのことで、特別低いということではありません。

頭もまっすぐになっていますし、肘も入れ込み過ぎず、両肩もほぼ水平で、大きく問題があるという姿勢ではないと思います。

若干右手首が窮屈に見えるので、手首が折れていないか確認をしてください。

銃を傾けているのは照準しやすくするためですので、構いませんが、絶えず一定の傾きが維持できるように注意してください。

外的姿勢を見て、自分自身の内的姿勢のイメージと比較すること。
今の姿勢で大丈夫ですので、徹底的に脱力して変化のある方向を確認し、自然狙点に黒点を合わせる事を繰り返しやりましょう。

すぐに当るようになるわけではない。こつこつと地道な積み重ねが結果に繋がります。


110521 YA08 SB練習

2011-05-24 16:07:57 | OB・OG試合・練習(現役時代)

先週土曜日の大学での練習をコメントいたします。




Sに関しては、本人の工夫の跡が見受けられます。
前方からの写真でも銃身軸線と腕が同じ位置でまっすぐ下に落ちています。
あえて照準の見やすさを若干落としてでも、ハイサイトを低くし、片付けがしやすく安定して構えられる方法を選択しており、
まずは自分自身が納得できる姿勢を構築できているのではないかと思います。

銃の揺れに関しては、足腰の鍛錬と再現性を高めるための据銃練習を増やしていくしか対応できません。
日々進歩が実感できるようにテーマを決めて練習に取り組むこと。




Kについてですが、当日も画像を見ながら解説しましたが、若干銃が体の前方に位置しています。
左足の位置を左に移動させる方法もありますが、まずは、頭の位置を後方に残すことを優先しましょう。
頭が突っ込まなくなると、自然と左足に位置も変わってくると思います。
枕に足が乗っている位置(画像の緑色の四角)に頭の位置と銃身の位置が入るように意識してください。

姿勢はおおむね良くなっていますし、結果にも現れていると思っています。
大きく変化させてしまうと、また一から作り直さねばなりませんので、ひとつ変更したら、最低でも1週間は取り組み、変更した箇所が効果があったのかを見極めてから、次の変更に取り組んでください。


110521 P練習 姿勢比較

2011-05-21 21:48:32 | 練習・ミーティング

今日大学で練習を行い、各姿勢で前方向から撮影しました

ここでは、Pの練習を行った4名の画像を掲載いたします。









女子2名は低い姿勢で、男子2名は高い姿勢で、どちらもそれぞれメリットとデメリットがあります。

自分の内的姿勢と撮影画像とを比較してみてください。

「教本2010」のP82~92を確認してください。


(以下OBのS先輩からの指摘をいただきました)

UYとKMのフォームが 「低い姿勢」(あくまでも相対的かもしれませんが)
とのコメントでしたが 、本人敵には自分は「高い姿勢」を取っていると考えているかもしれません。
特に左側から見ると、内的姿勢と外的姿勢のギャップがよく解るような気がしました。


(以下管理人コメント)

そうなんやね、自分で自分の姿勢って分かってないもんなんです。
結論から言うと、高いか低いかというよりも、それが自分の中でどのようになっているかを理解しているかが重要です。
ただ、外的な姿勢を指摘するだけでは本質的な改善にならないので、機会があれば本人にヒアリングし、内的な指摘もしてやってください。


110521 SE92 S練習

2011-05-21 21:36:51 | その他

今日はOBのSEが来てくれ、自分の練習と現役の指導をしてもらいました。

Sで1点指摘したので、画像を掲載いたします。

指摘前




指摘後


腰の回転が気になったので、指摘したところ、本人も気にしていたようでした。
年齢を重ねると体が硬くなり上体の捻りに腰がついてきてしまいます。

意識しすぎても、反発する力が掛かるので、体と相談しながら今の状態にあった姿勢を見つけることが必要ですね。

でも若いときと同じように撃ちたいものです。またその辺を考えながらやるのが楽しいのですが。

技術的な点もですが、射撃の楽しみ方も後輩へ教えてやってください。


110515 春関 (番外編)

2011-05-18 09:29:57 | 試合

春関レポート番外編です。

今回の春関では、春季四私立大学定期戦を兼ねており、春関の閉会式後に四私大の閉会式がありました。

そしてその後、毎年恒例のR大学との新入部員による「自己紹介合戦」が行われました。

今年の我部は現時点で、男子3名、女子4名の計7名の新入部員が入ってくれました。


(左端は3回生のS君)

将来のクラブを担う人財です。

声が枯れるほど大きな声で、自己紹介している姿を頼もしく感じました。


110515 春関 TH11

2011-05-17 20:31:53 | OB・OG試合・練習(現役時代)

春関レポートいたします。







AP・DP優勝おめでとう!

APは自己新を更新できたことが何より良かったです。

たった一人の出場者でモチベーションを意地する難しさはあったと思いますが、この春いろいろな経験をしたことが着実に身についてきていることを実感できた試合でした。

クラブにも溶け込んでくれている事を大変心強く感じています。
今後ピストル選手を増やしていくためにも、君の頑張りが重要です。

個人的な目標は話をしている通りです。自分よりも強い射手と一緒の場所で競い合うことで、より高い目標に向かって突き進むことができます。
部活との両立という意味で、葛藤はあると思いますが、他の選手を出来るだけサポートし理解してもらえるよう努力してください。
ライフルの選手たちも理解を示してくれています。

持ち前の明るさがあれば大丈夫です!

これから記録を伸ばしていくことは大変だと思いますが、単に記録だけで判断せず、点数に表れなくても着実に進歩していることを実感しながら、進めていきましょう。

君はすでにクラブの貴重な存在となっています。


110515 春関 AM11

2011-05-17 20:00:46 | OB・OG試合・練習(現役時代)

春関のレポートをいたします。







S40 7位入賞おめでとう!

とても緊張感が伝わってくるファイナルでしたが、後半の10点連発には「何とかしてやろう」という思いが伝わってくるものでした。

「緊張して当たり前」

そう言って送り出しましたが、その結果「過緊張」を与えてしまったことを私自身反省しています。
もう少し違う送り出し方があったのではないかと。

ただ、今回たった一人大学を背負ってファイナルに挑む姿は、とても神々しかったです。
高校時代数々の修羅場を経験している君ですが、大学生としてのファイナル出場は大きなプレッシャーが掛かっていました。
この経験は必ず生かされると思っています。

「プレッシャー」という表現はとても「ネガティブ」な考え方です。

「重圧」というととても重苦しく、へこまずにはおれませんよね。

でも人から「期待」されることは決して悪いことではありません。自分が勝つことを我がことのように喜んでくれるのですから、とてもうれしいことです。
学生選抜やインカレはもっと大きな「期待」を背負うことになります。
それを「プレッシャー」と取るか否かは、自分自身の内側にあります。

普段から試合をイメージして練習に取り組み、いつでも実力を発揮できる力を身につけてください。

最後に、

よくがんばりました!


110515 春関 MM11

2011-05-17 19:36:22 | OB・OG試合・練習(現役時代)

春関のレポートをいたします。





3×20入賞おめでとう!

春に初めて3姿勢の練習を見たときは正直「どうなるのかな?」と不安を覚えましたが、持ち前の「楽天的」な性格から、悪いことは適当に切り捨て、前向きに取り組んだ結果がでたのだと思います。

課題はたくさんありますが、悪いところ探しをするのではなく、今の良いところをしっかり伸ばしていくことが大切です。

その中で、克服しなければならない問題を良いところを伸ばすことと平行して取り組む必要があります。

多くの選手が、問題を意識しすぎるが余り、長所までも疑って掛かってしまい、悪い循環にはまってしまうのです。

ただ、以前も言いましたが、「楽天的」から「好転的」に転換していくようにしましょう。

「これでいいや」というのではなく、苦しい時に何とかできるように思考を「好転」させるように持って行くことが今後の課題です。

きっとできる。きっとできる。


110515 春関 IY10

2011-05-17 19:14:15 | OB・OG試合・練習(現役時代)

春関のレポートをいたします。

春関は、これまで以上に「プレッシャー」を感じた試合ではなかったでしょうか。

私もこれまで、君に対し「意識が低い」だの「緊張感が足りない」だの、厳しい表現で指摘してきましたが、一番苦しんでいたのは君自身だということを、あらためて感じた試合でした。不用意な発言をしたことをゆるしてください。


以前クラブに在籍していた、君の高校の先輩のM君に言ったことがあります。

彼は、思うように結果が出せなかったある年の追い出しコンパの席で私に
「期待に添えなくてすいません」
と謝罪したのです。

そこで、私は彼に言いました。

「私は君にどのような射手になってもらいたいと思っているか分かるか?」

彼は、首をかしげていたので、付け加えました。

「もうすでに半分は達成しているよ」 と。


答えはその場では出さず、卒業するときにもう一度聞くからといって、その場は終わりました。
そして卒業するときにこう伝えました。

「私は学生に、誰かの為に一生懸命撃つ事ができる射手になってもらいたい」

おそらく、彼は「日本一」とか「オリンピック」という高い目標をイメージしていたかも分かりません。
しかし私が心から思うのは、違います。

人は、自分達の楽しみの為にスポーツをします。個人目標とそして志を同じくする仲間との団体目標も、やはり自分の為だと思いがんばります。

もちろん、それはそれで正しいし、がんばることにおいては、非常に良い思考だと思います。

しかし、本当に強い射手は、自分とは違う誰かを思い、一生懸命になれる人だと私は思います。

誰かの為にがんばれる射手は、その相手からも尊敬され、そしてサポートを受けることができます。
見返りを期待しているのではなく、心からそういう関係を構築することが、真の強いチームなんだと思っています。

私が彼に対して「半分達成している」と言ったのは、少なくとも私に対し「期待に応えたい」という彼の思いが私に通じたからです。
自分のためでなく、私の為に何とか結果を残そうとしている彼を私はサポートしたいと思ったし、強くなってもらいたいと心底思いました。

2年生としてたった一人で背負う重荷は、想像以上だと思います。しかし、そんな中にあって、「誰か」の為に撃つことを考えてみてもらえませんか?必ず誰かがサポートしてくれます。

すでに、あなたは一人ではありません。Hコーチや厳しくやさしい先輩達がいます。

そして、全員が君を必要としていることにも気付いてください。


110515 春関 OM09

2011-05-17 18:28:01 | OB・OG試合・練習(現役時代)

春関のレポートをいたします。



SBでの2種目入賞はすばらしかったです。おめでとう!
特にPのファイナルで後半の10点連発は鳥肌が立ちました。

事前練習で集中できていないように見えたので心配しましたが、いい意味で予想が外れて良かったです。
春からSBを撃ち始めてこの成績には正直驚きましたが、思い返せばARの時もそうでしたね。

ただ、この結果をちゃんと分析して「なぜ良かったのか?」「どこが良くなったのか?」を具体的に書き出して見て下さい。

「何となく調子が良かった」では、次にどのように対処して良いかが分かりません。

何度も言いますが、「射撃は再現するスポーツ」です。再現するためには良かったときの状態を、しっかりイメージできなければできないので、そのイメージするために、射撃ノートなどに「書き出し」それを実行することで、再現性を高めていくしかありません。

今までのような「感性」で撃つ射撃から、理論に裏打ちされた「確実」な射撃に転換していこう。