徒然日誌(旧:1日1コラ)

1日1枚画像を作成して投稿するつもりのブログ、改め、一日一つの雑学を報告するつもりのブログ。

チケットホルダー

2019-12-04 18:19:36 | ハンドメイド



 東京にいた間、自宅で気軽にできる「製本ワークショップ」に2年ほど通っていました。先日文学フリマで販売した本も、そこで学んだ技法で製本しました。
 けど、自分の小説を製本する以外に何か作ってみたいと思い、やってみたのがこの「チケットホルダー」です。

 実は、年に数回美術館や博物館に行く私。困ったことに、買った図録やポストカードはともかく、入場券なんかも残したがるタチなんです。クリアファイルの中に整理もされず溜まっていく一方のチケット。でも捨てる気にもならないし...と、いうことで一念発起しました!
 出先でチケットをなくさないようにするためのチケットホルダーの作り方はネットに色々あったのですが、家で保管しておく用については特に見当たらず。なので自分で一から試行錯誤してひとまず完成したものがこちらです!


 


 中身はこんな感じ。

 



 表紙はイラストボードに東急ハンズで買ったイタリアンペーパーを貼り付けました。ちゃんと見返し用の紙も貼ってあるんですよ。
 中身のサイズは、縦210mm×横200mm。A4の紙を横に三つ折りにしたうちの約二つ分ですね。
 百均に売ってる透明な袋を切って中身の紙の下にセッティングして、チケットが全部きれいに見えるようにしてます。
 今回は「コプト綴じ」に挑戦してみました。

 

 が、正直ちゃんとできているかは微妙なところ。うぅ...もう一度ちゃんと習いたい...。


 ひとまず満足がいく出来に仕上がりましたが、サイズや使う紙の種類とか、上げれば細かいところに色々と反省点があるので、次何かを作るときはその辺りを気にしたいと思います。




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至の月、階段と迷路の街にて 25

2019-12-04 18:18:25 | 小説








 本文詳細↓



 「当たり前だ。欲を言うなら、もう少しゆっくり引っ張ってもらいたいものだが。危うく吹き飛ばされるところであった」
 「本来は相手を逃がさず、捕まえるためのですから」
 そのとき、さらに闇が濃くなった。上から一軒の家ほどもある巨大な鳥がかぎ爪を伸ばしてきていた。神経を逆撫でする甲高い鳴き声が空を揺るがした。
 「黄色因子をターゲットに固定。攻撃術式『愛しみの風よ、今ここに』展開。世界に黄金の奇跡を見せつけよ!」
 再びエクレアさんの銃が火を噴き、放たれた雷撃を受けて鳥の悪魔が悶え苦しんでいる間に、次のブロックへ上がる階段に駆け寄った。

 それからひたすら逃げ回った。攻撃されても逃げ回って、飛び移ろうとしたブロックを動かされても逃げ回り、最後は火の波に襲われながらも救貧院に、ひいては祭壇へ転がり込んだ。
 バタンッと勢いよく閉めた石の蓋が壊されることもなく、院内はずっと静けさを保ったままで、僕らはようやく力を抜くことができた。
 「……なんとか、助かったようですね」
 「……ほんっとうにギリギリであったがな。我の尻にも火がつくかと思ったぞ」
 そりゃ剥き出しの皮膚にあの炎は痛かったことだろう。僕のコートもエクレアさんの修道服も、ところどころ焦げて穴が空いていて、血も滲んでいた。


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