緑皮車の客車区

ある大学生の非日常、旅行記、Trainz、FS、その他ゲームとの戯れなどなど・・・

【B747-400】大韓航空KE905便【仁川(ソウル)→フランクフルト】

2013年04月02日 18時07分52秒 | 2013年春 韓国
2月19日に、僕はソウルを離れ、メインの東欧旅行の入り口であるフランクフルトへ出発する。

最近ではWebチェックインといって、インターネット上でチェックインを済ませ、航空券を印刷すればカウンターに並ぶ必要のないサービスが広がってきている。僕はボーディングパスの半券を集めるのが好きで、ボーディングパスが家でのコピー用紙に印刷されたものになりつつある風潮に寂しさを感じる。大韓航空にもウェブチェックインサービスを行っているが、大韓航空は一度カウンターに並ぶ必要があり(手続きは簡略化されるけど)、ボーディングパスをもらうことができる。

僕は出発の前日にソウルの友人の家でも、プリンターを借していただいて、このウェブチェックインをやっていた。ここで、僕はモニターに映し出された文字を見つける。

「Airplane: B747-400」

・・・え?

どういうことかというと、僕は大韓航空の仁川-フランクフルト線に、なんとあの「エアバスA380」が運用されていることをFlyteamなどで知っていたのだ。まさか、こんなタイミングでA380に乗れるなんて考えてもいなかったから、これを航空券を買ったあとに知ったときは飛び上がって喜んだものである。A380なんて、日本に飛来してきている例は少ない。A380を見ることができるだけでなく、実際に乗ることができるのだ。

それほど楽しみにしていたわけだが、どうやら機材変更があったらしい。A380ではなく、ジャンボに変わってしまった。正直がっかりしたのだが、ジャンボなんて何年も乗ってないし、帰りの便でA380に乗れれば一石二鳥である。帰りの便に機体することにして、行きはジャンボの旅を楽しむことにした。



翌朝の9時。友人と、彼の家族に何度もお礼を言い、別れを告げて、仁川空港まで地下鉄で向かう。彼の家族には、泊めていただくだけでも申し訳なかったのだが、食事をご馳走していただいたり、いろいろと韓国のことについて教えてもらったり、非常にお世話になった。ここに書いても伝えられないのだが、この5日間のことは本当に感謝している。最寄の駅までは友人が送ってくれて、来学期に大学が始まったら日本でまた会おうなどと話をし、改札を抜けた。地下鉄の交通カードには、空港まで行ったらちょうど1000ウォン分ほど残ることになっていたので、記念にとっておくことにした。


仁川空港に到着。上海の浦東のような、明るい雰囲気の空港だ。チェックインはすぐに終わり、ザックも預け、あとは成田とおんなじだ。


僕の乗るB747-400。機体番号はHL7492。よーく見ると、ケツのあたりで空気がゆらゆら揺れているが見えるので、仁川ではAPUを使うということだろう。


機長がチェックをしていたのが見えた。今日も安全第一。

待合室にいたのは、ほとんどが韓国人で、日本人はほとんど見当たらなかった。あとは、ドイツ人らしき人が少数。早く来すぎて暇だから、飛行機の写真を撮っていたのだが、やってくるのはほとんどが中国か韓国のエアラインで、珍しいものは特にない。仁川空港は水色の機体ばっかりである。

搭乗の時間だ。飛行機の入り口では、英字新聞や韓国語の新聞が配られている。


中の様子。僕の席は窓側。隣には、韓国人の家族連れが乗っていた。韓国の学校もちょうど春休みだから、家族旅行にでも行くんだろうか。


窓の外を見ると、どこから飛んできたのか、A380がやってきていた。実際に見ればわかるけど、A380はずば抜けてデカイ。タキシング中の旋回シーンは圧巻である。あー、あれに乗りたかった。


離陸滑走路は、34。少しタキシングをする。写真はMIATモンゴル航空のB767-300。


裏には、タイ籍のビジネスエアーという航空機が駐機していた。B767。チャーター便だろうか。それとも、ビジネスクラス専用の飛行機でしょうか。


特に待たされることもなく離陸。窓からは、北朝鮮の大地がうっすらと見える。


この通り、北朝鮮を大きく迂回していく。北朝鮮は、外国の航空機の上空通過を認めていない。


しばらくして出た機内食。カレーライスとのことです。アルミ箔に包まれた、ほかほかの機内食は食欲をそそります。


旅順が見えてきた。今回は中国には行かないが、上から見るだけ。旅順は未開放地区だったけど、最近開放されたらしいね。


モンゴルあたりに入ると、こんな景色が続く。モンゴルは草原ばっかりだと思っていたんだが、こういう山がちで砂漠っぽいところもあるんだな~と思った。モンゴルもいつか行ってみたい。


モンゴル!寒そう!

大韓航空にも、座席にエンタメ用のモニターはついている。僕はだいたい映画にも音楽にも目もくれず、フライト情報の画面をずっとつけている。この飛行機は、36000ftで飛び続けている。きっと、どこかで38000に上昇するのだろう。

で、だ。モンゴルあたりで、急に僕のモニターがぷつんと何も映らなくなってしまった。リモコンをいろいろいじってみたけど、やっぱり何も映らない。しばらくしたら直るんじゃないかなぁ、と思って、外の景色を見続けることにした。


これは・・・ロシアに入ったのかな?モンゴルに入ったのかな?


工場の煙が見える。こんなところにも人が住んでいて、日常を送っているんですねぇ。空から街を見つけると、とても不思議な気持ちになります。


ずっと消灯してたけど、機内食の時間になってみんな起きはじめる。夕食?朝食?はこれ。

メシを食い終わったあとにも、モニターをいじってみたんだが、やはり動かないままだ。俺が何回もリモコンをいじっていると、困っていることに気づいた隣の人が、それ、CAに言ったほうがいいよ、と言ってくれた。CAを呼んで、モニターがつかないということを伝えると、リセットするから少々お待ちください、と言われる。しかし、やはり点かない・・・

二回ほど繰り返してもつかないので、やがて日本語を話せるCAがやってきた。というか、日本人のCAだった。へぇー、日本路線以外にも乗ってるものなのか。

リセットしても直らないから、窓側の三人いっしょにリセットしてみるという。それでは、隣の人に迷惑がかかってしまうのだが、「Don't mind.」と言ってくれたので、三人いっしょにエンタメ装置をリセットすることにした。

結果。直らない...orz エコノミーの座席がひとつ残っているから、そっちに移ってもいいと言われた。窓の外見てももう雲海しか見えなくなってたし、なぜかちょうど頻尿で窓側の席では辛かったので、座席をうつることにした。しかし、なんで400席ぐらいのなかで俺のモニターだけ。。。

残りの時間は、映画を見て過ごしていた。何の映画を見ていたかというと、「シュガーラッシュ」と「パラノーマン」wwwwwお前何歳だよ、と言われるかもしれないが、うるさいなぁ、俺は飛行機乗ったらディズニーの3Dアニメ見ることに決めてんだよ。モデリングきれいだし、いい話多いし。日本も、二次元のアニメばっかつくってないで、3Dのアニメもどんどんつくればいいのに、って思う。パラノーマンとか、ポリゴンじゃねぇんだぞ。世界初の3Dプリンタを使ったストップモーション作品なんだぞ!撮影に3年かかってるんだぞ!


途中、トイレにいったときに撮った景色。ロシア上空。

映画も見終わったあとは、しばらく眠っていた。目を覚まして、トイレに行ったついでに非常口から景色を見ると、こんなものが見えた。



うおおおおおおおおおーーーーーー!!!!!すげーーーーーー!!!!!なんだこれーーーーー!!!!!

FSXの世界だけかと思っていたけど、飛行機がこれほど近くを並行して飛ぶっていうのは、実際にあることなんですね。感動しました。見てみると、中国国際航空のA340のようだ。

ちょうどあの瞬間に、トイレに行ったのは運がよかったのかもしれない。こんな景色、滅多に見れない。

やがて、飛行機は38000ftからゆっくりと下降をはじめ、雲海に突入した。雲海を抜けると、ドイツの森が見えてきた。真ん中あたりの席に座って、着陸のときの景色はよく見えなかったのだが、やたら緑だらけだったのは覚えている。


フランクフルト国際空港に着陸。隣にはなんとJALが。降機すると、韓国のツアーが3組ほど集合していた。エコノミーが1席しか余らないぐらいの混雑具合だったけど、乗客のほとんどはツアー客だったらしい。

飛行機の中では、税関申告書も、入国カードも何も配られなかったし、書かなかった。本当にこれでいいのだろうかと思いながら、入国審査の列に並んでいると、みんなパスポートしか持っていない。自分の番が来たけど、特に何も聞かれることもなく、指紋採取も写真撮影もせず、スタンプを押してもらっておしまいだった。

ザックをとったあとには、この旅でもかなり気がかりなことが待っているはずだった。僕が降りたのは、フランクフルト空港。ここの税関は、有名バイオリニストからバイオリンを「売らない保障がない」とわけのわからないことを言って没収して税金を要求したり、テレビ局クルーから機材を「売るかもしれない」と没収したりと、まぁひどいという話を聞いていた。過去の旅行者のブログを見ていても、ノートパソコンを没収された日本人が少なからずいる。ドイツは、500ユーロ以上の高額品には、本人のものでない限り関税をかけるという制度がある。しかし、ここは本人の私物であっても、領収証やらなんやら、証明するものがないと屁理屈をつけて関税を巻き上げようとするらしい。本当にクソな話だ。

この旅で僕は、ノートパソコンを持ってきていた。Wifiが弱いところだと、スマホでは電波が通じない場合もあるので、ノートパソコンは重宝する。しかし、ここで没収されて、さらに関税を請求されてはたまったものではない。ドイツの空港には、免税の緑ゲートと、申告用の赤ゲートがあるのだが、緑ゲートを通っても、抜き打ちで検査されるんだとか。俺は、念のため赤いゲートを通って、これには関税はかからないのかと言おうかとも考えていた。

で、実際にやってきたフランクフルト航空。緑のゲートと赤いゲートが見えてきた。みんな緑のゲートを通っていく。赤いゲートに向かう人は誰一人いない(笑)。これでは正直、赤いゲートには行きづらい。僕は流れに乗って、緑のゲートをノリで通ってしまうことにした。

結果。何も起こらなかったwwwww税関職員もいなかった。あそこまでビビッてたけど、なんだったのか。まぁ、とりあえず、無事にドイツ入国ー!人生6ヶ国目である。

僕が降りたのは第二ターミナル。宿は、フランクフルト・ホステルという、中央駅のまん前にあるホステルを予約していた。とりあえず、フランクフルト中央駅まで向かわなくてはならない。地下鉄か電車に乗りたいのだが、どうやら第一ターミナルから乗れるらしい。隣のターミナルまではモノレールで行くらしい。

(中略)

無事に、Uバーンの駅に到着したが、券売機の使い方がよくわからない。英語表記にできるんだが、空港の両替所で交換した小銭をぶち込んで、3.8ユーロぐらいの「Frankfurt City」とか書いてあるボタンを押してみる。ちょっと高い気がするけど、たぶんこれで大丈夫なんだろうとか考えて切符をとる。路線図を見ても、なんかよくわからない。ハナウってどこだよ。ちくしょう、もうちょっと下調べしてくればよかった。全然調べてなかったわ。

駅は、京成の成田空港みたいに地下ホームになっている。どうやら方向はこれであっているらしいから、入ってきた電車にとりあえず乗ってみる。電車はそこそこ混んでいて、けっこうスピードを上げて森の中を飛ばしていく。時刻は夕方で、けっこうまわりは暗かった。途中、ICEと併走する。ドイツに入って、さっそくICEを見ることができた。途中どこかの駅に停まるけど、ドアが開かない。すると、近くの人がノブを引っ張ると「プシューッ」と音をたててドアが開いた。なるほど、ドイツでは列車のドアは自分で開けると聞いていたけど、通勤電車でも自分でドアを開けるのか。

よくわからないまま、フランクフルト中央駅についた。間違ってなくてよかった。東欧は落書きだらけってきくけど、フランクフルトの線路沿いも落書きだらけで、治安とか不安だったけど、ホステルはすぐ目の前である。あと、ここまでの写真撮ってないのは、「ヨーロッパはスリが多い」と聞いていて、ビビりまくってカメラ出している余裕なかったからです(笑)。あとで、ドイツはそんなに治安悪くないってわかったんですけどね。


初めて見るヨーロッパの街並み。すげー、路面電車走ってる。ヨーロッパに来たぜ!

ここのホステル、鍵の開け方が難しくて、ドアの開け方がわからないとかいろいろハプニングはあったものの、ホステルに無事チェックインする。


俺の部屋は、男女混合ドミ8人部屋で、トイレバスは廊下の共同。二日間で40ユーロ。

ベッドの上段には、白人男性が一人いたんだが、声をかけるべきなのかわからず、彼もiPadに夢中になってたみたいなので、何も声をかけなかった。俺は荷物を投げ出して、ボーっとしてた。ボーっとしながら、なんかいろいろ不安になってきて、考え事をしていた。とりあえず、時差ボケで死にそうだった。

1時間ぐらい、荷物整理する、ボーっとする、を繰り返していたら、東洋人の女の子が入ってきた。どうやら、自分のベッドがどこなのかわからないみただったので、うーん、ここでいいんじゃない?みたいなこと話してたら、「あのー、日本人ですか?」

黒髪前髪ぱっつん!!メガネ!!低身長!!日本人!!今日はついてるねー。

彼女、代ゼミに通っていたらしく、俺も代ゼミに通っていたから、その話で盛り上がった。就職前の旅行として、ヨーロッパに来ているんだが、今は1週間半目ということらしい。この日は、クロアチアから夜行列車で来たんだとか。

ここでも前髪ぱっつん出てきて、オチにがっかりした方もいるかもしれないが、長くなったので、今日の記事はここでおしまい。前髪ぱっつんとFBの交換すればよかった。上の白人はポーランド人でした。


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2 コメント

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Unknown (yz31)
2013-04-03 17:37:18
おいおい,「現代ビジネス」に掲載された記事「ドイツ鉄道のサービスは世界一」(タイトルは皮肉)の真偽を教えて下さい(^^) あの,精密さにかけては大和民族とひけをとらないドイツ人の運営する鉄道がこんなもんだとはどうも思えない。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33832
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Unknown (くるま)
2013-04-05 15:07:35
腰の低さとか、サービスは日本とは比べ物になりませんね(悪い意味で)。一応、ほとんどの列車では、何号車から先は途中で切り離すとか、終点までの停車駅とかをドイツ語と英語で放送します。でも、古い車両ではドイツ語だけだったりします。また、ドイツ、チェコ、ポーランドは車内放送をしてくれますが、その他の全ての国で次はどこ駅とか、何分停車するとかは、一切放送していませんでした。終点ですらそんな感じです。

基本的に、「自分で調べて自分でやる」っていうのが、ドイツだけでなく、ヨーロッパの鉄道の特徴だと思います。改札はドイツ鉄道はおろか、地下鉄にもありません。

あと、DBでは列車が20分遅れているとかそういうのはザラです。僕が乗った列車は、ほとんど定時運行していましたが、スケジュールを組むときは余裕を持ったほうがいいでしょう。

でも、ドイツの鉄道は、聞いた話、ヨーロッパの中では使いやすいほうだとは思います。フランスやイギリスはもっとサービスが悪いらしいです。
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