「せんぱ~い!!!
早く復帰して下さいよぉ~~~!!!」
声の主は施設の後輩、愛(あい)である。
どうやら、私が療養生活を始めてから施設の中がバタバタしているらしい。
休みを利用して、私の家へ遊びに来ているのだ。
目は大きく口は小さい。
本当に可愛い後輩だ。
それに性格もいい。
私は彼女が入社してから面倒をみている後輩で愛ぼんと呼んでいた。
「愛ぼん・・・そんな無理言ってもこの腰が動いてくれないのよっ!分かるでしょう~。」
そう、腰を痛めて休業し、早1週間が過ぎていた。
そうでなくても福祉業界は万年人手不足であり肩書きのもたない職員ならまだしも、
私は副主任として働いていた為、フロアーが回らなくなってなっているのだ。
全ての重責が主任へと向けられ、主任も隅々まで手が回らなくなりフロアーの規律が
ぐちゃぐちゃになっていた。
利用者さんから毎日くる苦情と職員の疲労も相当なものであり、愛ぼんは私に助けを
求めてきたのだ。
かと言って、この腰ではどうしようもない・・・。
「とにかく、電話で逐一指示をするから、何とか今居る職員だけで持ち応えてくれる?」
私の話を聴いていた愛ぼんは、渋い顔をした。
ある子は、利用者さんの不満を言う。
また、ある子は、主任の愚痴を言う。
こんな事が毎日のように続き、次から次へと後輩が家にやってきたのだ。
そして、私はある一大決心をしていていた。
私が居る事でフロアーの人達に迷惑を掛けている。
休んでいても一人として数えられ、新しい職員を雇ってはもらえない。
私の腰の状態も芳しくない。
これ以上、迷惑を掛けたくなかったのだ。
私の決心と言うのは、施設を辞めること・・・。
休業してから1ヵ月が経った。
ようやく腰の痛みも軽減し、歩けるまでになっていた。
この1ヵ月間といえば、家と整骨院の往復。
楽しみと言えば、整骨院で知り合った1人の男性との会話だったの。
この男性との出会いが私の1つ目となる運命の出会いであった。
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*運命 ~New Departure~ は、自作小説になります。
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これから、どんどん面白く、そして主人公が悩み苦しみ楽しみ・・・幸せになっていく様を書いていきたいと思います。
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次回の第3章も楽しみ~☆
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次回作をお楽しみに