三都deドラマ

岩国・加古川・京都で演劇教育をすすめる3人の活動を報告します

こまばアゴラ劇場「演劇入門」

2010年12月23日 12時55分16秒 | 演劇



金ちゃんがこのやくざな役者の道にはいるきっかけをつくったのが、この芝居に出演されている志賀廣太郎さんだそうで、久しぶりの再会となるべく、アゴラ劇場に向かいました。
受付で「満席」とのこと・・・「ああやっぱりね」
しかし、キャンセル待ちでと、101番と102番これならなんとか入り込めそうと、
隣のコンビニの肉まんや焼きそばをほおばりながら待つこと30分。
終演時刻が新幹線の最終時刻ぎりぎりなので出口近くの一番前を確保していただきました。
アトリエ劇研ぐらいのひろさかなあ。


さて、お芝居の方は、
引きこもりだった青年岩井の演劇の体験を辿りながら、表現するって?今を生きることって?家族って?ずいぶんかんがえさせられました。でも、楽しかったわ(笑)
冒頭のアメリカ南部の田舎の酒場のシーン
ん!?なにやら変? 歌舞伎の口上ような節回し  七五調の台詞にふわふわとした動作 「・・・・・・フォスタ~」 何この世界!?
これが主人公岩井氏の演劇との出会いだったそうな。
現実をベースにしてことばだけでなく、しぐさや観客の想像をもつかいながらその世界が表現されていく・・・。
東京ノートの冒頭の部分。美術館のベンチに入ってきた男その人物が入ってきたことで壊されていくこれまでの空間。大阪でみた東京ノートでそこまでかんじられてなかったかもなあ。いや、なんとなくその感じていたのかも、どっちだっけなあと考えながら演劇の深さを実感させられました。
そして家族どうしの葛藤 これがまた、とんでもなくリアルというか 空間と時間を駆使した(計算された)その迫力にぞくっとさせられたような。(荒れた高学年や中学生と接する時のあの感じなんだよなあ・・・)
川隅奈保子さんってたっしゃだなあ。なんでもやれちゃうって感じかなあ。
東京ノートでの元家庭教師役を山内さんと古屋さんがやってたけど、こんなに役者でちがうんだと妙に感心したりしました。

終演後会場を飛び出そうとしたとき、わざわざ志賀さんがでてきてくださって金ちゃんも久しぶりのご対面を済ませてぎりぎりで新幹線に飛び乗り帰ってきました。