伊澤屋

歴史・政治経済系同人誌サークル「伊澤屋」の広報ブログ。

『視覚探偵 日暮旅人』 第5話  所感

2017年02月24日 23時19分04秒 | Weblog
(※以下、ネタ暴露注意!!)


所感だ。


旅人への依頼人が障害者なのは今話が初めてだが、なるべく説教臭さを抑えた演出なのは認めたい。
5歳の時からの中途失聴で読唇術が行える旅人と先天性のようで専ら手話を用いる依頼人の差も巧く
描写されている。 「もう昔の俺には戻れない」 ミュージシャンと聴覚障害者の心の交流とはやる!

胸糞悪演出としてゲイホームレスの情報屋、墨東署の2人と雪路を決して自由にさせないセンパイ・・・
と面子は揃っていて欠ける事は無いがここに来て威厳不足な間食課長が浮上してきた。
最後に旅人から送り付けられてきた? 「脅迫状」 に顔面蒼白になるのは主犯の証と?

しかし、定石として旅人が持つ最大のカードになる 「黒皮の手帳」 亡失し易い置き方しているな、と。

最後、ミュージシャンが「口笛でいいのか?」とやった口笛と歌。 この時割れんばかりの拍手を送った
周囲の聴衆は番組HPで募集したエキストラだったのか。 それなら二重に感動演出になったと感じる。
その後旅人と依頼人が手話だけで会話し健聴者の雪路や亀吉が内容を解らないのも良い描き方だ。


だが基本胸糞悪い系のシリーズで、旅人の過去を嗅ぎ回る増子と手帳の存在に怯えつつあくまで家族
を守ろうとする?間食課長、20年がかりで復讐に近付く旅人を見ているとそのまま「勧善懲悪」を超えた
「勧悪懲悪」の美学に嫌でも気付く。怨みを晴らすのは正義を実現するこの上無い幸福たり得る、と。
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