見出し画像

Life is a journey - 3人乗りの船で人生を航海中

出張後の立ち寄り 南フランス2  今度はストライキで電車が来ない

出張後の立ち寄り 南フランス2 
前回の続きです。




ニース滞在2日目



朝起きて、ホテルの朝食をいただく。



ラインナップは、普通のホテルの朝食と同じハム、チーズ、茹で卵、パン、フルーツ、ヨーグルト系だが、



オレンジをそのまま絞ってジュースにする機械があってGood.



何杯もフレッシュオレンジジュースを飲んでしまった!



宿泊したのは、Ibis Nice Cap 3000 というホテル。



いわゆる、エアポート近くのホテルである。(徒歩では、行けない距離だが)



ただ、今回のような2泊の短い滞在&めちゃ重いスーツケースを持つ身にとっては、とても便利なホテルだった。



空港から電話すれば5分-10分程度で迎えに来てくれるし(行きも帰りも無料で)



隣は綺麗な大型ショッピングセンター。モノプリというスーパーもあり、洋服も電化製品もお菓子も何でもあり。



ショッピングセンターはビーチに面していて、



海の風に吹かれて、ビーチ沿いを歩くこともできる(そんなにきれいなビーチではないが)



最寄り駅までは歩いて5分(Saint Laurent Du Var) そこからニース駅まで9分。



以前、ニースの海沿いに宿泊したときは、海まですぐだったが、とにかくニース駅まで遠いし、トラムからも遠いし、毎回20分くらい歩きどおしで疲れてしまった。



おまけに、空港までも40分くらい、ひたすらトラムに乗らないとならない。



もう、しばらくニースに来ることはないけれど、次に機会があれば、
このホテルに宿泊するかもしれない。



ホテル自体は、シンプルな普通のビジネスホテルであるから、味気ないけど。



ベストなのは、Villafranche Sur Mer (ヴィラフランシュ シュルメール)などの



めちゃくちゃ綺麗な海沿いのホテルに泊まって、部屋から海の景色を堪能する事だと思う。



明かに予算オーバーなので、私はパスしたが💦









朝食が済んだら、早速PCR検査の結果を取りにLaboratoireに行きましょう。



日本領事館の方から、「日本の要求する事項が網羅されていない場合は、入国できない恐れがあります」と言われ、めっちゃビビっていた。



そのため、その方にメールで日本様式の証明書を送ってもらい、それを見せて、本当に検査結果の情報が、日本様式の事項をカバーしているか確認してもらう必要があった。



ホテルのフロントで、フランス語の一文をノートに書いてもらい、



「全ての情報が網羅されていないと、日本に帰国できません」の文を



ラボラトワールのキレイな受付お姉さんに見せた。



「ウィ」と言ってお姉さんは、日本様式の書類にも、記入して、ドンとスタンプも押してくれた。



念のため2部、書いてくれた。









よし、これで、不足はないだろう!





ありがとう、ラボラトワールの受付の綺麗なお姉さん。




PCR検査問題、たぶん解決!(たぶんね)



晴れ晴れとした気持ちで、ショッピングセンターから海におりてみた。
何ですか!この青色の美しいこと✨


陽射しがつよー---い。
あわわ、日焼け止めをもいちど塗っておこう。
ビーチバレーする人、ただくつろぐ人。色々。

さぁ、今日の目的地に向かいましょう。
これがニースの駅の券売機。

これが、めっちゃ不便!
だって、お札が入らない。コインのお金かクレジットカードだけしか入らないのだ。そんなことってある????
仕方なく、クレジットカードを入れる。


ニース駅で電車を乗り換える。



20分位余裕があったのだが、いつまでたっても、表示板に電車の情報が表れない。



おかしいなぁ。もう、電車が来ても良い時間だよなぁ。



さすがに、不思議に思い、駅のスタッフに聞いてみる。



駅のスタッフの方が言う。




「ブス。アウトサイド」









ブス?外へ出ろ?









確かに、
そのセリフ、いつも、息子に言われてる。










いやいや、違う!!








バスが外にいるって意味。












バス??????
鉄道じゃないの?









バスかいな!












はい、バスでーす!!
4年前も、プロヴァンス鉄道に乗ろうとしたのだが、やはりバスだった。
工事なのか、何なのか、理由はわからない。





今回も、行先は違うか、きっとそんな感じか。





鉄道からの眺望を楽しみにしていたのになぁ。





目的地に行きますか?と聞いてみたけど





「ノン」








え???





バスは行ってしまった。








え?????? 何やの?これ?????







他の待っている人に聞いてみた。アフリカ系女子2人組。





その人達も、私と同じ目的地に行くと言う。





彼女たちは、フランス語を話すので、運転手と話をしてもらった。





何やら、長ーいこと、話をしている。





本当は、次のバスも、目的地には行かないみたいだ。





でも、駅のスタッフが現れて、何やらワーワー話をして、





「乗れ」と言われた。





運転手も、英語は、もちろん話せない。






「乗れ」って言われても、ホンマに目的地に行くんかいな?





既に電車の切符は往復分買っているので、その目的地を見せて、再度、このバスは行くのか聞いてみた。





ウィ。






そうすか。それなら、乗りましょう!






なんだかさっぱりわからないけれど、とりあえず出発!






ニースの山あいの道をいくと、いきなり立派な高速道路が現れた。





そこからは、速ーい!




あっという間に、モナコが遠くに見えて来た。




景色の、まぁ、美しい事!!!!






吸い込まれるようなブルー。



あっという間にイタリア国境を超える。
Ventimiglia(ヴェンティミーリア)




海の美しさは変わらないが、
建物が、南仏の淡いパステル調から調和のとれていない、バラバラな色へ。





家の緑の窓枠を見て思う。





ああ、やっぱりここはイタリアなんだ。





一気に渋滞へ。





ドライバーのおっちゃん、何やら、フランス語で文句を言っている。
だよねぇ。こんなに渋滞になるなんて、頭に来ちゃうよねぇ。





そこからバスは、再びフランスに入る。





1時間20分程過ぎたあたりで、バスは停車。
Breil-sur-Roya (ブレイユ シュル ロワイヤ)






お、ここから電車に乗るのかな?





前回のプロバンス鉄道の時は、途中の駅で電車に乗ったから。。





運転手さん、何やら、フランス語で一生懸命説明してくれるのだが、





私にはさっぱりわからない。





乗客は、数人のみ。





私はノートに「書いてくれ」とペンを差し出した。





運転手さんは




「25」




とだけ書いた。




25って、なんじゃらほい?





アフリカ女子に聞くと、





これから、また別なバス(25番)に乗るのよ、と教えてくれた。





時間は何時に来るか、わからないらしい。






へ?





時間がわからない?





私は、駅の中に急いで入り、窓口のお兄さんのもとに走った。





「次のバスは何時ですか?」





窓口のお兄さんは、英語が出来た。






「次のバスは、16時20分だよ。」










3時間後??????









なーんにもない、この秘境駅で
3時間、何して過ごせって言うのか?








「お兄さん、帰りのバスの時刻も教えて下さい」




私の予定では、13時過ぎに現地について、15時半の鉄道でニースに戻る予定だった。






現地に到着するのが17時5分。(おそ!!!!)






次の帰りのバスは18時15分です。









え------???????







1日かけて行って、現地で過ごせるのが、たったの1時間ちょっと?









うそー-----ん。







ガーン。。。。。








お兄さんが言う。ストだからしょうがない。






ストライキなの?????





もっと、早く言ってよ。ニース駅のスタッフさん。





アフリカ女子も、寝耳に水だったらしい。





そうか。ストなのか。。それなら仕方ない。





ストライキばっかやないか。(私の元上司も2週間前にフランスでストに遭遇したから)






はー。。。。1日、ぜーんぶ持ってかれてしまったー---。





仕方ない、これも旅のうち。




なーんにもないよ。このあたり。




とりあえず、駅の窓口のお兄さんに旧市街があるか聞くと、




10分程下ったところにある、と教えてくれた。でも店はやっていないと思うと。




とりあえず、行ってみるか。




アフリカ女子は、駅で待ってるんだって。




私は、じっと待っているのが苦手だから、とりあえず散歩へ。





何にもないって、大げさな!と思いますよね?




この通り、何にもありましぇー--ん。

ここは、夏になると川のラフティングが有名みたい。


綺麗な川。


見事なまでに、何もない。




10分ちょっと歩くと、住宅が見えて来た。


写真で見ると綺麗なのだが、実際は、もっと古くてうらぶれている感じ。




人が1人もいない。




人が恋しいよー。
カフェも、スーパーも、みー--んなClosed


川の色が、エメラルド!!


遠くには、そびえたつ山々。

ほー。。。カフェもないなら、どうやって休む?



あきらめて、駅に戻りましょ。




駅の隣に、カルフール(スーパー)発見。
水のボトルを買った。




それ以外にも買えば良かったのだけど、
その時の品ぞろえで、興味のあるものがどうしても見つけられなかった。




駅で待っていると、警察が来た。




私の元は素通りし、アフリカ女子2人組のところへ。




パスポートとか、ビザとか、そういう類を見せろと言っているみたい。




確かに、この2人組。服装はちょっと貧しそうで、安いショッピングバックに、山ほどの大きな荷物を入れてひきずっていた。




もしかして、不法滞在か??




話しかけるのも、何だか怖くなった💦








やがて16時20分になり、バスがやって来た。




ほー。。。。




山あいの村には、太陽の光がとどきにくい。



陽射しも弱くなり、色彩がどんどん薄らいでいく。



こんな遅い時間に、私は、これからアルプスの秘境の古い村に向かうのだ。




不安しかない。




流れる川は上流に近く




川沿いの石は、どんどん大きくなり 岩がゴツゴツし始め




私と、アフリカ女子と、数人の乗客を乗せたバスは





細ー---いくねくねした一本道を猛スピードで走る。




ちょっと、ちょっと、おっちゃん!




命が惜しくないんか!




すぐ下は崖ですがな。




おまけに、ある箇所に来ると、一方通行になって




45秒単位?の信号のようなものが現れた。




45秒まって、バスは走り始めるが 何しろものすごいカーブが連続するので




曲がった先に対向車があれば、正面衝突してしまう。




バスは、カーブを曲がる度に




「プ――――――、プププププ――――――」とクラクションを鳴らして
走らねばならないのだ。











やー-----!!!!こわいぃぃぃぃ💦






万が一、対向車が来てしまったら、戻るにも、バックなんてできないほどの細い道なのだ。








あー、来なきゃよかったよォォォォ💦








生きた心地がしないドライブ。






本当なら、タンド鉄道という、風光明媚な素晴らしい路線の旅を楽しむはずだったのに。。




車窓から緑豊かな山や美しい川を眺めることができるはずだったのにー--。






PCR問題、 ストライキ、 色々ありすぎるがな。フランス!!




ま、PCR問題は、未だに書類を求める日本側が悪いのだけれど。




2日間という短い期間だと、ストなんかが起きてしまうと、楽しめないなと思った。




心臓に悪いドライブを経て、やっと到着しました。





Tende (タンド)



フランスの南東部、イタリアとの国境近くにある小さな村 
人口は約2,000人。



次のバスまでは1時間ちょっと。
急げ―!
下の写真はパン屋さん。この向かいがバス停。


めざすところはただ1つ。


どんどん坂や階段を上ります。


google mapを見る間も惜しんで、本能のままに突き進む。


かなり上がって来た。もう少しで到着!
どの家もすごく古い。石で積み上げられて作られた壁が続く。

狭い路地や階段が入り組み、迷路を歩いているかのような気分になる。



到着!タンドの街並み


山肌に古い民家がへばりつくようにして立ち並ぶ村


すぐ向こうの山はイタリア。山肌に雪が見える。


乗れなかった鉄道の路線らしきものが見える。


村の中には、公共水道のようなものがあった。
右側に小さく見えるのは、青空文庫?
本が並んでいた。
自由に読みなさい、という事なのだろう。

本当に古い家並み。

教会も、フランスというよりは、イタリアに装飾が近い気がする。


さぁ、急いで戻らないと。
来た道と違う道に出てしまう。
方向感覚が良く分からない。
この道で合っているのだろうか?


ほっ。見覚えのある建物が見えた



この建物なんかも、イタリアっぽいなぁ。


思ったより早めに戻って来れた。
先程のパン屋さんでパンやエクレア、クッキーを調達。



期待していなかったが、これが、どうして、めっちゃ美味だった✨




帰りのバスに乗り、またブレイユ シュル ロワイヤで乗り換える。




今度は、30分待ちで済んだ。




駅のトイレに行こうとすると、鍵がかかっていて、入れない。




駅員さんに言うと、端のカフェの中のトイレを使うように言われた。




カフェに行ってみると、イケメン兄ちゃんが




「トイレは、&%$#"&%$#"」と困った顔で言う。




一生懸命英語の単語を思い出そうとしている。



やっと出てきたのが「ブロークン!」



そっか。。何となく気づいていたけど、ニースの人々は、英語を意地悪で話さないのではなく、話せない人が多いんだ。




色々話そうと試みる人を沢山目にしてきたから。。




駅の窓口のお兄ちゃんに説明すると、駅の職員が使うトイレを貸してくれた。




この時点で、既に夜の7時45分。




ニース到着は9時15分頃だと言う。




そこから電車を乗り換えてホテル最寄の駅に着いたのは10時近く。





お腹はペコペコだけど、この時間にやってみるお店に入るのも、なんだか勇気がなくて、




その日の夕食は、クッキーとエクレアで終わった。





ストライキで散々だったけど、




私の瞳の裏には、沢山の光景が焼き付いて離れない。




ブレイユ シュル ロワイヤの透き通る川の水




アルプスの山の風を運ぶきりっと冷たい空気




タンドの石造りの古い村




めっちゃ大変だったけど、やっぱり 行って良かった!




明日は、いよいよ日本へ帰国する。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「海外旅行」カテゴリーもっと見る