私の直属の上司は複数いて
今回、アジア統括本部にいる上司が来日した。

早朝に来日して、すぐに仕事開始。
とてもタフです。
ランチはもちろん日本食。
冗談ばかり言っているが、世界ランキング上位の大学を出て、国家資格やMBAも当たり前に持っている、めっちゃキレ者。
それを全然出してこないから、逆に素敵。
言葉は多いタイプではないけれど、要所要所でちゃんと見ていて、温かい言葉を掛けてくれる。
偉い立場なのに、全然偉ぶらず、羽田から京急線でホテルまで移動して300円台だったと喜び、
2人の息子のために、On Shoesを買いたいと言って、週末には日本橋や新宿をくまなく探す。
優しいオトンである。

夜は餃子を食べ始めた。
フツーの居酒屋が大好き。
おしゃれなお店は興味ないって。
支払いは日本側でしますと言っても
いや、俺が払う、の一点張り。
男らしい!
いつもご馳走さまです✨

取引先に行った際の食事処で。

刺身も新鮮で、煮魚もめっちゃおいしい。
魚の食べ方がめっちゃきれいな人がいた。
日本人よりも、日本人らしい💦

道中、都会とは全く逆の美しい景色があったので
思わずパチリ。
今回、上司に言われたのは
「日本の法律、文化、商慣習は他の国から見ると、かなり独特で、容易に理解できない部分も多くある。」ということ。
特に、税法、労働基準法等は他の国と違う場合が多い。
消費税のスキームも、国によって全然違うし
有給日数も、慶弔規定も、年金制度も全く違う。
海外では、簡単に人をクビにできるが、
日本では、労働者は権利を持っていて、ちょっとぐらい本人に問題があったとしても、すぐに辞めさせることはできない。(労働者が訴えたら、労働者側に有利な判決が下される場合が多い)
商業的な慣習も「unspoken rule」が多いそうだ。
私達からすれば、当たり前だと思っていることでも、
海外から見ると、え?なんじゃそりゃ??と言われる。
日本のお客様への対応についても、海外では「なぜそこまでやらなければいけないのか?」と質問を受ける。
認識にギャップがある場合は、他の国の人々が納得するような説明をしなければならない。
黙っていれば、たちまち日本のやり方は棄却される。
日本側は当然、それを望まない。
日本のやり方で進めると、どんなメリットがあるか?
逆に、他のやり方にしてしまうと、どんなデメリットが生まれてくるか?
前回も少し書いたと思うが、瞬時に言葉を選んで、彼らが思い描くゴールに近づくように、生産性のあるアプローチをしなければならない。
隙を見せたら、最後。
普段ぼーっとしてる私は、無理矢理、脳をフル回転させる。
そんなに動けまへんで、私の脳😱
骨の折れる仕事だけれど、たまらなくおもしろい。
定年まで10年を切って、仕事はどれも似たようなものばかりだと思っていたけれど、全然そんな事はなく、
毎日、あっという間に過ぎていくので、時間が足りない。
8月は予算作成時期。
今後5年間、具体的にどんなコストに反映されて、将来のPLにどう反映されてくるのか、今の時点で見通しを立てなければならない。数々のprovisionを正確に計算する必要がある。コストだけじゃなく、何年にどういうアプローチするのか、現実に即して作成する。
それを失敗すると、将来ずっと予算とフォーキャストの差異が出て、本社にチクチク言われて苦労することになる。。
甘い見通しは立てられない。
キレ者上司は、瞬時に予算の矛盾点を見抜くから。
上司の期待には、最大限応えたい。
いくつになっても、この思いは変わらないのだろう。
これが丁寧な仕事の原動力となっている。