おもしろかったです。
おもしろかったっていったって、ただの娯楽のおもしろさではなくて、
身につまされるような、あるあるを含んだ、ちょっとこころに痛い、おもしろさ。
この主人公はね、ぜんぜん悪いひとじゃないですよ。私の感覚からすると。善悪の基準でいえば、ふつーの人なんじゃないかなぁ。
院長や看護師長はたぶん悪い方の人。
やった事も悪い。
それにのせられたのが、当時若かった主人公。だってさー、若いしさー、疲れてたしさー、院長や看護師長に言われたら、判断間違えるよねー。
そして、それを、あえて発表せずに、隠して生きていくのも、まぁ、普通かと思うよねー。
ぜんぜん悪い人じゃなくてもさ、悪いことしちゃったりするじゃん。間違えを犯して、でもそれを隠したりさ。
するよね。するよ。わたしも、そういうの、いっぱいしてきたから、身につまされるんだ。
そういう、いっときの過ちが、重大事件につながっちゃう話なんだけどさ。
それもさ、「あの時、この人に真摯に向き合っていれば」避けられたのに。ってのが出てくるんだよねー。
それもわかるよー。ほんとにちょっと、嫌な事を避けただけ。面倒くさくなっただけ。やらなくちゃなって思いながら、先延ばしになっただけ。
そんなことたくさんあるよー。
過去に犯したそのちょっとのお怠けが、重大事件を呼び、
現在でまた、その、ちょっとのお怠けを犯してしまったがために、その事件から逃れられなくなってしまう
というね。
身につまされる話でしたーーー。
見逃して欲しい。
ちょっとした過ち。
ちょっとしたお怠け。
他者からみたらちょっとではないのかもしれないけど。
このちょっとしたやつ、見逃してもらえないと、人生けっこう大変っっすよ。
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