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これはおもしろかった!これは絶品!!!
京都の街並みを背景に、ホームズとワトソンくんが活動する。街は京都だけど、服装とか街並み以外の文化とか、まるっきりロンドン。
イギリス紳士の2人が、森見作品でお馴染みの京都の街を徘徊する。
ミスマッチなはずなんだけど、それがまた森見感満載で、奇妙にマッチする。
なるほど、これは、ホームズの京都版なんだな。と、思って読み進むと、、、
そうはいかなくなってくる。
何度も、頭の中の構成を組み替えさせられる。
まるで脳力を試されているかのようだった。
ここからはネタバレ↓
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京都を舞台にしたシャーロックホームズかと思ってたら
作中のワトソンくんが、ロンドンを舞台にしたホームズの冒険譚を書き始める。
えっ、あの既存のホームズは、京都のワトソンくんが書いたって設定?
ところが、そのロンドンでの生活が始まる。
えっ、今までの京都のはワトソンくんの夢まぼろしだったってこと?
最終的に幻のロンドンから京都に戻ってくる。
やっぱり、こっちの世界が本当だったかー。
おそるべし、こっちの京都にも宮殿があって、女王がいるんだゼ。
そして、森見感満載で終わるのだ。
残念なのは、わたしがホームズシリーズをきちんと読み込んでいないこと。
小学生時代に読んだきりかもしれない。
『まだらの紐』と「灰色の脳細胞」しか覚えてないって思ったら、灰色の脳細胞はポアロだった。ゴミ箱に証拠が入ってたヤツもポアロっぽいんだよねー。だから『まだらの紐』しか覚えてない。
ホームズを読み込んでいれば、もっと楽しめたんだろうなぁー
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