二百名山クジラのデンデケ放浪記

二百名山クジラ(ドラ猫)が歩く飲んだくれ放浪記です

南京

2011-02-28 20:26:30 | 日記


電気もテレビも付けっぱなしで朝になりました。(いつもはあっちゃんが消してくれるのになぁ)ブログを打ち終わる前に時間が来て、チェックアウト。デポジットの百元を忘れずに回収します。
本当に広場の向こうは駅!X線を浴びた後、指定の待合室へ行くと、もう入場が始まってました。当然、自由席は一杯でデッキでたちんぼです。(四時間半)
格好は新幹線似ですが、線路は一般の列車と同じなので、ぶっ飛ばしという訳にはいきませんが、それでも掲示板によると135㌔と出てます。
日記を書いていると、退屈した中国人が寄ってきます。オッサンなので、無視する方針でしたが、無遠慮にノートを覗き込んでくるので、仕方なく相手します。「日本のなにの大学の先生ですか」いきなり凄く狭い決めつけの質問です。フルフルと首を振り「旅人」と書きます。「あなたは日本のなに地方ですか」「東京」「あなたは東京になに仕事ですか」…全然分かってません。(笑)
三千年の威信をかけて、殆ど遅れずに南京到着。(多分、一般の列車は相当迷惑してると思います)分かりづらい場所の地下鉄に乗って、歩き方推奨のユースホステルへ。一冊で中国全土をカバーしてるので相当大ざっぱで、三十分ウロウロしてようやく見つけました。六人部屋のドミトリー一泊50元。二泊します。二人の先客はお出掛け中で、すぐ後に吉林から来て二泊するという若者が部屋に来ましたが、お互いの拙い英語で会話も途切れがちです。
遅い昼飯にしましょ。さっき迷っているときに目を付けていた食堂へ。宮爆鳥18元を指差します。鶏肉の小間切れとピーナッツとネギと、何故かそこかしこに唐辛子!(爆)と頭から汗が吹き出ます。
太平天国博物館から夫子廟に回ると、ガキの団体に出くわし、おっ、子供用の中国語ならいけるかもかも…勿論いけず、そっと列を離れます。孔子縁の展示らしいのですが、困ったものです。





この辺は、観光地の並びに一般の市場があり、ふらふらとその中を歩いて、夕食の買い物をしているおばちゃんを眺めてる方が、よっぽど落ち着きます。餅屋が三軒並んでいて、またその客付きが極端なのでこんど食べ比べてみましょうね♪そのうち道に迷いましたが、歩いてる程度ではそんなに酷いことにはなりません。(山は別ですよ。3月の蛭ガ岳で正反対に下りた経験あり)見かけた食堂で相変わらずあてずっぽでたのんだら、二皿ともピーナッツ満載で、三割くらい残しちゃいました。中華料理って普通に美味しいんですが、量が多くて1人で食べるのには向いてません。
明日は大虐殺の検証に出掛けます。

少林寺

2011-02-28 08:03:13 | 日記


しかし、どこも曇りだなこの国は。15分遅れで鄭州到着。リュックをよっこら担ぐと、リュックを抱いて昨夜もあまり喋らなかった大人しい彼女が、こっちこっちと手招きします。大胆です。
改札を出るのも検札があります。いい加減にして欲しいです。
そのままバスターミナルに先導され、私のパスポートを受け取り窓口嬢とやり取りして、27元で見事チケット入手!(後でよく見ると、一元の保険付きです。そんな危険?)懸命に探してくれて、無事バスの前まで連れて行ってくれました。ここでバイバイ。彼女には日常があるようです。
満席のバスは走り出すと、何やらチケットを売りに来ました。ツアーの勧誘みたいです。200元。満員の客が、ここで9人になります。
まずは書院に寄って、昼飯です。おじさんと2人でテーブルに付いたので、あなたと同じのっと身振りします。






頼んでくれたのは、焼馬戸肉、炒青菜、酸菜野生魚。やはりバランスが良いです。肉も旨っ!全部一皿づつを2人で分けます。やっぱり中華料理は複数で食べるもんです。ご飯をお代わりして2人で80元でしたが、どうしても私から受け取りません。シェイシェイ。
少林寺の演武は、映画の方が迫力がありましたね。当たり前ですか。
ぐるっと回った後、調子に乗ってリフトで山の上へ。40元プラスです。しかし、田舎に行く程トイレが大胆になってきます(笑)
鄭州バスターミナルの個室には鍵などという洒落た物は付いてませんので、しばしば扉は開けられます。その位で驚いてはいけません。リフトの終点にあるものは、もはやトイレとは言いたくありません!
キチンと階段が付いていて、岩山の頂上まで20分。凍りついて滑るのに怖じ気づいて、奢ってくれたおじさんだけがどんどん登って行くものですから、私も行かない訳にはいきません。一回滑って転びます。(お約束)
さて、バス駐車場まで戻ってみると、我々2人だけ置き去りでガイドだけが待っていてくれました。
町中はちょっと渋滞していて、駅に着いたのは六時半で真っ暗。あーまたホテル探し面倒だなぁ、と、以心伝心、おじさんが手招きしてます。このまま寄っかかります。
駅前広場の真っ正面のそれなりに立派なホテルを自分も予約しているようで、私にもここに泊まれと。高いんだろうなぁ、と思いながら今更断れず、値段を聞くと(勿論筆談)185元だという。大した事ないじゃん!部屋は広くて綺麗で、なんとパソコンまで置いてあります!素晴らしい!トイレとの整合性がとれませんが…
おじさんの好意はまだまだ続きます。腹が減ってるだろうと、近くのラーメン屋「李先生」に連れて行ってくれて、注文もしてくれます。ビール、付け出し付で40元。明日、南京まで行きたいと言うと、食事の後に、切符売り場まで付き合ってくれて、流暢な中国語で窓口のメイヨー姉ちゃんとやりあってくれました。今日は本当に皆さんに助けられ、すこぶるスムーズな1日でした。感謝!

青島3

2011-02-28 06:30:37 | 日記





朝飯。部屋でカップ麺と餅。お茶をのんで、ペットボトルにお茶を入れて。
ここまでで精一杯、ボトルに半分位残っていたアルコールはトイレに棄てました。X線検査の度にかったるいし、本気で没収されそうだし(笑)
荷物は宿に預けて、もう足のように使える1元バスで八大関景区。西洋風建物が残る…うたい文句ですが、別に普通の住宅地です。
売り物の「花石楼」の蒋介石ベッドも見当たりません。それより、海軍博物館には笑えましたっ。
60元に20元プラスすると潜水艦の中に入れるんですが、錆び錆びで、まさしくそのまま潜水しかねない代物!
昼飯は昨日の夕食の食堂へ。写真を指差し「毛血旺」と青島ビール。90円で文句はありませんが、バドと同じく薄いイメージです。二本飲みます。やがて出てきた料理はっ、皿に入っていると思ったそれは丼に並々!獣の内臓と豆を煮た辛い料理で、開高健の「日本三文オペラ」の世界。栄養は満点で味も悪かないのですが、こんな量一人で食えっかよ!
あてで煮卵とパンと魚骨は良いのですが、安酒がどうしても度数50以上しか見つかりません(笑)
X線を通過して、デカい待合室で改札を待ちます。
今回図らずも購入したのは、夜行の硬座。ご心配頂きましたが、その通り。2プラス3の向かい合わせリクライニング無し。乗り込んだ時点で網棚は一杯で、デカリュックは洗面所の前に転がします。これだけでかいとかえって安心です。私は3の窓側でしたが、都合向かい合わせに六人ビッシリ!拷問チックにげんなりしていたら、良くした物で、そのうち2人になります。後の4人は、他の空いてる席に移動していきました。あー良かった!




前に残った女の子は、大事な荷物を抱いて無防備に寝てます(笑)56℃を嘗めながら(飲んだら危険)眺めます。
途中駅で乗って来たのか、2人戻ってきて、4人掛けで確定します。
そのうち、隣の4人ブース(に女の子2人)のお姉さんが、私が暇つぶしにやってた数独に興味を示します。ふんっ、と渡すと、真剣に取り組みはじめました。それをきっかけに六人で国際交流開始!ったって、殆ど私が質問に答えてましたが(笑)私の境遇を、数独の彼女はRETIREと評してくれました。明日は少林寺に行きたい、というと、向かいのにいちゃんが、よしよしと請け合ってくれました(ように見えた)。



青島2

2011-02-25 20:37:12 | 日記



ちょっと迷ったのは事実ですが、共同トイレの汚さと、シャワーが無いことが引っかかり、リュックを担いでホテルを出ます。
バスを使って、火車駅に行けるのは昨夜チェック済みです。
正月の大変なメイヨー攻撃はテレビで良く観ますが、取りあえず窓口へ。
明日の日付と鄭州の字を見せて、ウンウン頷いていたら、切符出てきました~!お次はホテル。あっちゃんからユースホステルの情報は貰っていたんですが、タクシーの運ちゃんに説明する自信がなく、駅前をウロウロして旅館を見付けました。何かを要求されているんですが、なんだか判らず、筆談を試みて、「証」の字を書かれた所でピンポーン!パスポートが見たいんだ♪早く言えば良いのに(笑)120元ですが、トイレシャワー付きでOKします。
中山路辺りをうろついていると、でかい教会前でカップルが写真撮ってます。
腹が減って、流行ってそうな食堂に入ります。嬉しい事に、壁に写真が張ってあったので、ホール係の小学生(東南アジアっぽい)に示すと…正解です。ラーメンというよりもそうめんみたいでしたが、それは彼女の責任ではないでしょう。桟橋の先っぽにある閣の軒先には、やはり三蔵法師がいます。
やたら肯徳基の看板が目に付きます。
香港中路から歩いたりバスに乗ったりを繰り返して、青島駅まで散策。






夕食は昨日と格段違う駅前の食堂。やはり写真が張ってあるんで、「家焼花黄魚」とやらを指差します。イメージは鰺の南蛮漬けでしたが、川魚の煮付けが出てきました。
食べてみると、骨まで全部食べられ、ビールのつまみにピッタリ!締めに麻婆飯を頼んで今夜は51元♪
逆算すると、瓶ビール一本90円相当なんですが、そんな物ですか?中国が安いのか、日本が高いのか?



青島

2011-02-25 07:50:18 | 日記

四百人位乗ってると思いますが、韓国、中国以外の国籍は多分私一人。日中はカップ麺、ビール、パズルで過ごします。周りはわーわー怒鳴りあってる人達だらけですが、気にならなくなってきました。
一時間の時差があるようですが、予定より早く、四時半に薄暗い青島港に接岸。但し、エコノミーで列にも並んでない私が下船出来たのは一時間後でした。もうちょっと何とかして下さいなっ(笑)
入国のスタンプを押されて、15日のカウントダウンが始まりました。
ゲートを出ると物凄い人ごみですが、これは観光客を狙ってるんじゃなくて、(多分そんなの私だけ)荷物を受け取りに来てるんですね。みんな尋常じゃない量のダンボールを積み込んでましたから。当てにしていた両替所もありませんが、餞別でもらった小銭が役に立ちます。さて、ホテル探しです。沢木さんは、そういう時はチャイナタウンを目指せと言ってましたが、ここはチャイナですよね。
声を掛けるタクシーは取りあえず無視して街の方に歩きますが、かなり遠い筈。と、バスが来ました。番号が一桁なんで、まぁ賑やかな方に行くだろうと。
料金の表示がありませんが、運転手に指一本立てると、同じ仕草をするので、一元札を箱に押し込みます。確かに賑やかな方面にきましたが、こんなホテルは高そうだなぁ、と躊躇しているうちに、あっという間にスラム街みたいな中でバスは終点。歩いて戻っていると、左手に「旅館」のネオン。ちょっと覗いてみましょう。因みに中国って、外国人を泊めちゃいけないホテルもあるそうですが、その類だと思います♪全く英語も通じないのに、泊まっても良いようです。部屋は四畳半くらいのスペースにベッドが二つ。テレビはありますがトイレは共同。山小屋の個室と思えばこんなもんでしょ。ジャパンと連呼してるのに、姉ちゃんは帳面に「韓国人」と書いてます(笑)しかも、その前の行の中国人には20元とあるのに、私の行には40元と書きます。外国人料金かな?日本人と力説すると、更にアップする危険もあるので、手を打ちます。
リュックをベッドの上に置き、飯食ってくる、の仕草をすると、姉ちゃんはついて来いっと、暗い道を歩き出します。バラックの一角にある食堂に、内のお客さんだから。と紹介してくれます。ただし、食堂のあんちゃんとも会話は成立してません。メニューをみると、麻婆豆腐みたいな漢字をみつけて、冷蔵庫のビールを指差せば意思は通じたようで、夕食にありつけました。青島ビール二本を含めて23元だそうです。安過ぎて怖い(笑)