忘れてしまいそうですし、結構話題になってますのでこの際に。
現地時間の8日の1129時に打ち上げられたスペースシャトル・アトランティスのミッションが
1981年のコロンビア号から始まったスペースシャトルにとって今回が最後のミッションとなります。
元々は使い捨てを止めて再使用する事でコストダウンを狙う意味があったとされるスペースシャトルですが、
ミッション毎の事細かな点検や大半の耐熱タイルの交換などコストが高くなったなど、
色々とマイナスポイントは多かったようです。
また、86年のチャレンジャー、03年(そんなに前か!)のコロンビアの事故など痛ましい事故が起きているのも忘れられないですね。
特に後者は草むらに焼け焦げた乗員のヘルメットが落ちている写真は決して忘れることができません。
約30年に渡るスペースシャトルのミッションが有終の美を飾ることができますよう、願っております。
なお、今回のミッション(STS-135)は国際宇宙ステーション(ISS)関連ですが、
スペースシャトルが無くなると有人でISSへの補給を行えるのはロシアのソユーズ宇宙船、
無人の補給機はロシアのプログレス、ヨーロッパのATV、日本のHTV"こうのとり”となるわけですが、
この内、大型の貨物を運べるのは現状でHTVのみとなり、
日本のISSへの貢献度が貴重なものとなります。
余談となりますが、冷戦期にアメリカと宇宙開発への鎬を削ったソユーズが未だに現役で活躍しているのを見ると少々皮肉に感じますね。
もっとも、スペースシャトル同様の再利用を狙ったソ連の宇宙船、「ブラン」は
無人で宇宙に行って(スペースシャトルは設計上、無人飛行はできない)帰ってきたものの、
様々な経緯を経て公園のアトラクションとなってしまいましたが…。