希望と書いて「のぞむ」と読む
弟についての物語
*タイトルの希望は「きぼう」 です
放火犯の疑いがある女性と姿を消した
弟を探す兄が
弟の手がかりを探るために
弟と関わった人たちを訪ねるのですが
耳にする話は印象の違う弟像ばかり
頼まれると 「いいよ」と言ってしまう
自分には核がない と思っていた弟
今までの作品とは違う
ミステリーテイストに
引き込まれるように読みました
ただ ふと思ったことは
身近な家族であっても
身近な家族だからこそ
知らない一面が沢山あるのではないか
知ったつもりになっているけれど
だからこそ知らなかった部分を
沢山持っているのかもしれない
それはどこの 家庭であっても…と
一軒として「 普通」という家族像は
存在しないのではないかということです
内面を書くのが
とても上手な作家さんなので
今回も この本に出会うことができて
良かったなと思いました
もう1冊はポプラ社の
フリー月刊誌 Asta*
この号で最終回となった
寺地はるなさんの
遊園地で働く人々の物語
「ほたるいしマジカルランド」 も
とても好きです