栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

水ガラス

2010-11-04 21:50:11 | Weblog
水ガラスと言うのがあって

粘土を水を増やさずにどろどろにしたい時に使うんですよ。

見た目は水飴のようです。

水飴のようなんだけど、ガラスなんですって。

そう言われても、これは水飴だろ?って言いたくなるんですが

やっぱりガラスなんですって。

それを使いやすいように水で薄めて

少しずつ粘土に混ぜるんですが

びっくりするくらい、粘土がどろどろになる。

石膏の型に流し込んで形を作るときには、なくてはならないものです。

誰が発見したのかよくわからないけれど

どうやら粘土の分子の結びつく力を弱めてくれるらしい

結果流し込みやすくなって

短時間で型からはずせるようになる。

発見した人にノーベル賞をあげたいくらいです。

ところが、じゃあ一杯入れるとますますどろどろになるのか?

と言えばそうではなくて

ある一定のところを超えると、また固まりだす。

適量ってのがあるようです。

飲みすぎて正体をなくす酔っ払いのようなもんですな。

そしてこの、酒のような水ガラスと

粘土との相性みたいなものがあって

磁器土や陶土など土の種類によって、どろどろのなり方が違う。

酒に強い土と弱い土があるわけですよ。

こういうことは、ただ粘土と向かい合って仕事をしていてもわからない。

勉強というものをしなくてならない。

本来、勉強とはそういうものなんでしょうな。

学校に行ってるころには、そういうことに気づかず

今になって「ああ、もっと勉強しておけばよかった。」(笑)

いや、今からでも遅くはないのでしょうが

夜になると、眠くなる。(笑)

体力がついていかないのじゃ。

鉄は熱いうちに打てと言いますが

昔の人はうまいことを言ったもんじゃ。

まずは、冷めた鉄を熱くする方法を見つけたいものじゃ。


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