活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

梅雨明けの日、セミに背中を貸したぞ

2014-07-23 13:45:45 | 活版印刷のふるさと紀行

 東京の梅雨明け宣言の日、こんなことがありました。

本郷菊坂を降り切ったレストランで昼食をすませ白山通りへ出た私は西片の交差点で左折、通りの右側の歩道を後楽園に向かってゆっくり歩いていました。

 「ちょっと、お止まりになって、お背中にセミが」、突然、うしろから華やいだ女性の声、びっくりして足をとめたら、私の背中に手が伸びて来た感じ。振り返ったらストローのハットに水色のパーカーの40代の女性がセミをつかんで、街路樹の銀杏の幹にそっととまらせている瞬間が目に入りました。

 それにしても全然、気が付きませんでした。あのセミ君、いつ、どこで私の背中にとまったのでしょうか。東大はじめ付近に緑はありますが、町中です。不思議でした。

 彼女にお礼をいって数十歩あるいてから、「そうだ、写真を撮るのだった」と引き返したのですがもう見つかりませんでした。

 チラッとみただけでしたが、黒っぽくて細身、見慣れたアブラゼミではなかったような気がします。クマゼミでしょうか。わかりません。梅雨明け宣言のその日、都心でセミに背中を貸した、なにかいいことがありそうです。



 



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