活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

洋楽事始めとサカラメント提要

2011-11-05 15:45:02 | 活版印刷のふるさと紀行
 久しぶりの曇り日の土曜日です。こんな気分の日にはと探し回って
聴きはじめたCDが『洋楽事始』、長崎フィルハルモニア合唱団の合唱
『サカラメント提要』でした。

 サカラメントは音符と歌詞は黒、五線は赤の2色刷りで、これが日本の
活版印刷で最初の2色印刷であることは印刷史上、周知のことです。
1605年、慶長10年にキリシタン版として印刷されています。

 西洋音楽の事始めというと、私は大分市の府内城の前の遊歩公園にある
「西洋音楽発祥記念碑」を思い浮かべます。(写真)外国人宣教師が弦楽器
を弾いている前で3人の日本人の子どもがかわいらしい口を開けてうたって
います。彫刻は富永直樹という人の作品ですが思わず450年前の情景に吸
い込まれて行く気がしました。

 何を歌っているのでしょうか。大分に洋楽をもたらしたのは、ザビエル
で、1551年9月19日に府内城に大友宗麟を訪ねたときに楽器を携えた
記録があります。1557年、弘治3年に大分では聖歌隊がオルガン伴奏で
讃美歌をうたったといいますから、讃美歌かグレゴリオ聖歌だったでしょう。

 私の聴いている合唱の指導はかの皆川達夫先生だとあります。ラジオその
他で皆川先生の解説を楽しみにしておられる方をたくさん知っていますが
あらためて、洋楽事始の講義と聖歌を聴きたいものです。


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