「渋星」 渋さ知らずオーケストラ
1. Images
2. Naadam
3. Quasar
4. PA!
5. Akkan
6. Space Is The Place
7. In The Image of Images
8. 本多工務店のテーマ
昨年「鈍獣」という舞台を観たときに、ラストに突然「Naadam」がかかった。
渋さ知らずの曲が使われたということが思いもかけなくて吃驚したが、「Naadam」がかかったことによって、あのラストがより際立って、強力に記憶に残った。
渋さ知らずオーケストラのライブを何度か観たことがあるが、「Naadam」ではいつも自然に涙が込み上げてきてしまう。何かに向って両手を大きく広げて叫びたくなる衝動に駆られる。何故こんな気持ちになるのか自分でもわからないけれど、高いところから真逆さまに落下していくような強烈なブラスの音で始まるイントロからそのまま気持ちをさらわれてしまうのだ。「鈍獣」を観るまでこのアルバムは持っていなかったので、頭に降ってきた音をもう一度音源で確かめたくて、終演後即効でこのアルバムを買った。CDで聴いても、やはり湧き上がってくる感情は同じもので、終日こればかり聴いていた日もある。インストゥルメンタルなのだけど、何か人間の叫びのようでもあり、大勢の人達が泣いている様でもあり、そして何かに向って突き進んでいくような疾走感に、いつも気持ちを鼓舞される。
Sun Ra Arkestraのメンバーとも共演しているこのアルバムはマグマのような熱が全編に迸っているように思う。
一曲目の「Images」(サン・ラのカバー)から二曲目「Naadam」への流れは途轍もない、地熱のような爆発力を感じさせるし、5曲目のダンドリスト(リーダー)不破大輔氏の作曲による「Akkan」は、イントロの太田恵資と勝井祐二の二つのバイオリンのコラボレーションがとても美しい、そしてスイングするだけでは終わらない、成る程これもジャズなのだ、と地表にしっかり根を生やした大木のようなスケールを感じさせる。5曲目のライブでのおなじみの「本多工務店のテーマ」もライブにそぐわない昂揚感を感じさせてくれる。
季節が秋に変わったから、というせいもあるかもしれない。最近、またこのアルバムを聴くようになった。そして一年前、「Naadam」を聴きながら電車の中で泣いたことを思いだしたりしている。
1. Images
2. Naadam
3. Quasar
4. PA!
5. Akkan
6. Space Is The Place
7. In The Image of Images
8. 本多工務店のテーマ
昨年「鈍獣」という舞台を観たときに、ラストに突然「Naadam」がかかった。
渋さ知らずの曲が使われたということが思いもかけなくて吃驚したが、「Naadam」がかかったことによって、あのラストがより際立って、強力に記憶に残った。
渋さ知らずオーケストラのライブを何度か観たことがあるが、「Naadam」ではいつも自然に涙が込み上げてきてしまう。何かに向って両手を大きく広げて叫びたくなる衝動に駆られる。何故こんな気持ちになるのか自分でもわからないけれど、高いところから真逆さまに落下していくような強烈なブラスの音で始まるイントロからそのまま気持ちをさらわれてしまうのだ。「鈍獣」を観るまでこのアルバムは持っていなかったので、頭に降ってきた音をもう一度音源で確かめたくて、終演後即効でこのアルバムを買った。CDで聴いても、やはり湧き上がってくる感情は同じもので、終日こればかり聴いていた日もある。インストゥルメンタルなのだけど、何か人間の叫びのようでもあり、大勢の人達が泣いている様でもあり、そして何かに向って突き進んでいくような疾走感に、いつも気持ちを鼓舞される。
Sun Ra Arkestraのメンバーとも共演しているこのアルバムはマグマのような熱が全編に迸っているように思う。
一曲目の「Images」(サン・ラのカバー)から二曲目「Naadam」への流れは途轍もない、地熱のような爆発力を感じさせるし、5曲目のダンドリスト(リーダー)不破大輔氏の作曲による「Akkan」は、イントロの太田恵資と勝井祐二の二つのバイオリンのコラボレーションがとても美しい、そしてスイングするだけでは終わらない、成る程これもジャズなのだ、と地表にしっかり根を生やした大木のようなスケールを感じさせる。5曲目のライブでのおなじみの「本多工務店のテーマ」もライブにそぐわない昂揚感を感じさせてくれる。
季節が秋に変わったから、というせいもあるかもしれない。最近、またこのアルバムを聴くようになった。そして一年前、「Naadam」を聴きながら電車の中で泣いたことを思いだしたりしている。