最近、川原泉が自分の中でリバイバルブームで色々読み返していて、昨日も「フロイト1/2」を読み返していたところ、「笑う大天使」の映画化のニュースを知った。
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=1893
「笑う大天使」はすごく好きな作品だけど、主人公の3人はもちろんのこと、いや、寧ろ周囲の人達のキャラが立っていて、その群像絵図につい惹きこまれてしまうのが好きな一因なのかもしれない。中でも和音の両親が特に気にいっている。二人の出逢いから現在までのエピソードを描いた短編がいい。本当はお互い好きなのに、ちょっとした誤解の積み重ねで、夫婦になって20年近く経ってから、やっとお互いの気持ちを知るという話なのだが、父親も母親もそれなりの年齢なのに、相手に対してはまるっきり子供。ああ純愛というのはこういうものなのかもしれないとまで思わせてくれる(笑)。
川原泉の作品は、切迫していたり、辛かったり、しんどい状況下に置かれていても、それを淡々と軽く飛び越えていくようなひょうひょうとした感じがどの作品にも溢れている。セリフもかなり多いので、見る小説という感もする。この“自然体な軽さ”と、ある意味相反した哲学的・思索的なセリフの応酬が彼女の作品の魅力だと思う。
「笑う大天使」実写版はどんな感じになるのだろうか。
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=1893
「笑う大天使」はすごく好きな作品だけど、主人公の3人はもちろんのこと、いや、寧ろ周囲の人達のキャラが立っていて、その群像絵図につい惹きこまれてしまうのが好きな一因なのかもしれない。中でも和音の両親が特に気にいっている。二人の出逢いから現在までのエピソードを描いた短編がいい。本当はお互い好きなのに、ちょっとした誤解の積み重ねで、夫婦になって20年近く経ってから、やっとお互いの気持ちを知るという話なのだが、父親も母親もそれなりの年齢なのに、相手に対してはまるっきり子供。ああ純愛というのはこういうものなのかもしれないとまで思わせてくれる(笑)。
川原泉の作品は、切迫していたり、辛かったり、しんどい状況下に置かれていても、それを淡々と軽く飛び越えていくようなひょうひょうとした感じがどの作品にも溢れている。セリフもかなり多いので、見る小説という感もする。この“自然体な軽さ”と、ある意味相反した哲学的・思索的なセリフの応酬が彼女の作品の魅力だと思う。
「笑う大天使」実写版はどんな感じになるのだろうか。