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Orbital/The Altogether

2010-03-17 | Album
1990年代初期テクノを引っ張っていた重要アーティストの1つ、Orbitalの2001年の7枚目のオリジナルアルバム。
当時の自分はハードミニマル全盛期だったので、アルバム発売自体はチェックいしていたものの、思い切りスルーしていました。
結局手に入れたのが、昨年の秋葉原で開催されていた音展での中古販売コーナー200円という悲しい状況。
ブームが去るということはとても悲しいことだと思います。

とはいえ、自分の中でのオービタルの評価はむしろ2001年のころよりも大変たかくなっております。
まず、一度の解散を超えて再結成をして活動をしているということ。
キャリアが20年にわたるという超ベテランでありながら一線にいるということ。
レイブ世代特有の空間を作り出せる楽曲、DJプレイを提供しているということ。
当時の狭かった自分の視野では気がつかなかったことが今ではいろいろ感じられます。
これも流行が去って本来の良さが見えてきた結果と言えそうです。
テクノはとにかく今は下火。
でも実は、またブームが来るのではないか?
またその時は、ニューフェイスによる新規開拓でなく、今までのテクノの再評価が来るのではないかと考えております。
来日情報も細かくチェックしていると、結構な人たちが来日しているんですよね。
草の根の情報ですら探すのが難しいテクノでは、皆が知っている人たちの再評価に期待したいところです。

そんなことを考えながら、このアルバムを聴きました。
当時ハードテクノオンリーだった自分は、試聴をしてその音楽性の高さに、自分が求めているものではないと感じスルーしましたが、今聴くととても聴きやすいアルバムだと思います。
そんなふうに感じるようになったのも、WOMBでのDJイベントを楽しんだからだと思います。
レイブ世代のDJプレイは独特の空気感を作ってくれます。
今だと、2manyDJあたりがとても近い気がするんですが、とにかく天井を感じさせたない大きな空間がそこに出来上がるんです。
DJってすごいな~と感激してしまいます。
そんなDJプレイにとても合う曲が詰まっているThe Altogether。
決して万能な曲が入っているわけではありませんが、これを使いこなせるのは腕の見せどころではないでしょうか。
ちなみに好きなのはDR.WHOあたりですね。こういう感じの曲が使いこなせるとかっこいいなーなんて思います。


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