NO TECHNO, NO FUTURE.

Techno CD Review Blog
他の話題も書くことにしました

The Prodigy/Invaders Must Die

2009-11-18 | Album
完璧に時期を外してしまった感がありますが、The Prodigyの5THアルバムです。
もうありとあらゆるところで語られた感がありますが、それもご愛嬌という事で。

音はもうThe Prodigyでしかあり得ない独特の質を出しており、キャリアの長さと個性を十二分に発揮しています。
とにかく踊れる楽曲が素晴らしい。
ダンスというよりデジタルロックの逆襲と言った方がいいと思います(Loud誌でDJ TOMOが表現したデジタルロックという言葉に敬意を表して使わせていただきます)。
テクノの手法がなければありえないロックの楽曲であり大衆性も持った内容には脱帽です。
全曲マストな内容で今年のベスト10に含まれる素晴らしい出来だと思います。

ROYKSOPP/JUNIOR

2009-11-17 | Album
RECFANの棚をなんとなく見ていたら目に付いたCD。
恥ずかしながら名前すら知らなかったけれど、2ndアルバムのジャケットは発売当時レコ屋で散々みたので、よく覚えています。
今年結成10周年のELECTRO DUOの3rdアルバム。
エレクトロと聞いてもう少し実験的な要素と思っていましたが、聴いてみてあまりのPOPさのビックリ。
こりゃ売れるわなと思うほど分かりやすいし、ほとんどの曲がボーカル入りでそれも想定外。
海外でPerfumeとかCapsuleとかやるとこんな感じじゃないかと思う成功例。
テクノとしての完成度は高く、本当に分かりやすいエレクトロポップだと思います。
しかもボーカル曲の不自然さもないし、商業的に成功するだけのことはありますわ。
趣味じゃないので自分のDJセットには難しいけれどテクノの進化の一端を感じるアルバムだと思います。
テクノって何?って人はここら辺から入るとちょっと勘違いするけれど、気持ちがいいと思います。

AIR & Primitive Inc. present DERRICK L. CARTER@AIR

2009-11-08 | Party
自分のテリトリーとは若干違うんですが、テクノに多大なる影響を与えたシカゴハウスDJ、DERRICK L. CARTERがAIRで回すと聞いて、急遽時間を作って行ってきました。

AIRは久しぶりだったのでちょっと緊張していましたが、店内のレイアウトも変更なく、フロアも基本禁煙(吸っている奴はいるけれどね)でとても安心して楽しめました。
ロッカーが若干安いのもうれしかったりしますが、ちょっと小さすぎませんか?
750人というキャパはひと昔前では決して大きくなかったんですが、今はクラブは昔ほど流行りではないので、今日のイベントでは丁度いい感じのキャパでした。
DERRICK CARTERが回す頃にはフロアもいっぱいになりとてもいい感じ。
でもテクノ系イベントと雰囲気がだいぶ違いますね。
とにかく客がオシャレでオタクっぽくないのがいい!
盛り上がり方が自然で楽しい!
そしてDERRICK CARTERのDJが遠慮のないバキバキのシカゴハウスで楽しい!
歳も歳なのでスロースタートでゆっくりと休みを入れながら楽しみましたが、それでも最後の3時間はほぼフロアで踊りっぱなし。
これだけ長時間楽しんだのは久しぶりです。
ハウスなのでロングミックスをするわけではないんですが、ともかく選曲といいフロアの作り方といい熟年の技を披露して圧巻でした。
GREEN VELVETのLA LA Landがかかった時はフロア中大合唱でとても素敵でした。
CDJでのプレイは時代の変化を感じざるをえませんが、PCDJよりましかな~と思うのは僕だけでしょうか。
DJはアナログが一番だと思うんですけれどねえ。

総括として、老体に鞭打って行った甲斐がありました。
あれだけ踊れるフロアを体験出来たのはとても幸せだと思います。
テクノDJが影響を受けるのもよく分かる素晴らしいプレイでした。