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Techno CD Review Blog
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WOMB presents NEW YEAR COUNTDOWN 2010

2010-01-03 | Party
– SLEEPER WAKES JEFF MILLS – @ WOMB

近年年越しクラブイベントは小箱参加の割合が増えておりましたが、久々の大箱のCOUNTDOWNに行ってきました。
JEFF MILLS@WOMBということで、前売り販売あり、入場制限ありとのことなので、少しは窮屈なく過ごせるかなという淡い期待を抱いて前売り購入をする気合の入れっぷり。
正直久々のMILLSでドキドキしていました。

カウントダウン直前の混雑を考慮して開演30分の時点で入場。
それでもいつもよりは込んでいたと思います。
WOMBなのに荷物チェックされて珍しいなと思ったら、カメラチェックでした。
ヘッドホン持っていたんですが、デジ一と間違えられて失笑。
正直びっくりしたのが外人率の高さ。
普段の数倍いたように思えました。
メインフロアは新年最初からJEFFが回すようで、年内は変なアートパフォーマンスがJEFFらしいミニマルループをLIVEでつないだ様なDJMIX調の音楽がガンガンに響く中行われていました。
1FはDJが始まっていましたが、4FはDJはじめておらず、なんか放置プレイ状態もある意味新鮮。
とにかく客の入りが早いので、カウントダウン1時間前にはフロアに突入で位置取り。
びっくりしたのがステージの演出。高い台が設置してあり、CDJ四台がその台に埋め込まれていました。中央にMIXER(多分PMC-500)と、センターにTR-909が埋め込まれており、その後ろには大量のCD-Rが裸のまま一枚一枚ぶら下げられていました。
カウントダウンにあわせて時折ハードな展開になるBGMにオーディエンスは早くも興奮の渦。
そしてあちこちでのナンパバトルが始まって、ちょっとウザイorz。
外人率高いとこれが嫌なんだよなあ。
とにもかくにもDJが一切出てこないという摩訶不思議な演出でも盛り上がるBGM、そして喚起するオーディエンス。
とてつもなく不思議な光景でした。
そして年越し10分前になり5分以上出し続ける激しいスモークの演出でボルテージは最高に達し(当然この時点でもDJは出ていません)、新年を向かえました!

そして個人的にはやっとJEFF MILLSがひっそりと登場。後ろに立てかけてある大量CD-Rから数枚を手にし、正直JEFFらしい淡々としたMIXが始まりました。
MIXスタイルはCDJ4台を駆使しつつも3枚掛けを駆使したハードな昔のスタイルではなく、ロングミックスを意識した淡々としたMIX。
時折TR-909でその場でリアルタイムにプログラミングをして音を入れていくというスタイル。
それらがすべてひざを突いて行われるという何という和式な演出。
座布団も置いてありました。
なんかとっても不思議です。
ビジュアルでやられました。
音的な評価としては、CD-Rは全部自分がここ数年作りためたトラックではないかと思うぐらい似たようなトラックが延々6時間続いていたと思います。
昔のようなテクニカルなミックスではなく、淡々としたつなぎを続ける今回のプレイにはちょっとびっくりしました。
正直あの恰好でテクニカルなミックスは無理でしょう。
面白いと思ったのは、盛り上がるところで909のリアルタイムプレイになるところ。
TR-909を素で鳴らすプレイは昔のリッチーホウティン@ManiacLoveのときにもその音圧のすごさとGroove感に圧倒されましたが、今回も同じです。
まだまだ現役な機器だと痛感いたしました。
中古値段が高いので、結構無理してAirBassを手に入れたんですが、正直こういうパフォーマンスは無理だろうなとちょっと実感してしまいました。
詳細な写真はHigherFrequencyのサイトでレポートがありましたので、ぜひ見てみてください。

Jeffの新譜をまだ聞いていない中でパーティを楽しんだのはちょっと失敗だったと思い枚sたが、久しぶりのジェフは新しいものを常に模索した進化系テクノを感じさせるものでした。
今後の活躍にも期待です。なんかMIX CDも発売予定のようですし、今後が楽しみです。