おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

ジェットフィン LとXL

2016-01-24 15:38:24 | 器材
寒いですね。沖縄でも雪が降るんじゃないかと言う人がいるくらい寒いです。

潜りに行く気にならないので、ジェットフィンについての記事でも書くとします。時代遅れと言われて久しいジェットフィン。好き嫌いが真っ二つに分かれる、パクチーみたいなフィンです。

随分と前のことだけれど、mic21那覇店でフィン関連の商品を見ていたら、店員さんが声をかけてきて使っているフィンを聞いてきた。僕がジェットフィンを使っていると答えると、「ジェットフィンwww バックルとか使いにくくないですか?このスーパーミューXXの方が良いと思いますよ!」と薦めてくる。スーパーミューXXは友人にお借りして使ったことがあって、その時に蹴ってもあまり進まなくて自分に合わない気がしたのでそう伝えると、「よっぽど脚力強いんですねwww」と、馬鹿にした感じで言われました。wって文字は普段僕は使わないけれど、本当にwwwって感じの態度だった。

その店員さんはジェットフィンのことが相当嫌いなんでしょうね。フィンは人によって合う合わないが一番分かれる器材だと思うので、客に自分の好き嫌いを押し付けるのはどうかと思いますが。

確かに、バタ足でジェットフィンを使うとすぐに疲れてしまって、僕ならまず1ダイブ持ちません。バタ足が下手だからかもしれないけれど、そこまで進むとも思わない。ただ、平泳ぎキックがメインの自分にとってはジェットフィンはとても使いやすい。1キックでグーンと進むし、ブレードが短くて取り回しがラクチンだし、水中姿勢が安定して写真撮影しやすいし。

ジェットフィンは脚力が強い人向けと言われるけれど、そこまで脚力が強くない方も、平泳ぎキックをメインにしている方は一度試しても良いような気がします。クセが強いフィンだからこそ、それが自分に合う人は手放せなくなるんでしょうね。

よく雑誌で見る、プールでのトライアルで速いタイムが出せるフィンとは性格が違うフィンなので、おそらくタイムを測ったらジェットフィンは遅いんだろうけれど、ダイビングは競争や競技ではないので、使う人が水中で快適と感じればそれで良いんじゃないかと思っています。

手に入れてから約3年。自分にとってはピッタリの、手放せないフィンです。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/e6bfeb5469e56e105a463c8f3a39a7d9

ドライスーツだとブーツのサイズが大きくなるので、↓のリンク先の記事のように、ウエットで使っているLサイズだと小さすぎて使えませんでした。以前使っていたTUSAのSF-5だとドライのブーツも入るのだけれど、やっぱり自分にとっては使いにくかった。平泳ぎキックしてもなかなか進まなくて。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/b2cc8b4c9ba10cd179b2df4ee68aec18

で、いつもお世話になっているAさんから譲っていただいたXLサイズのジェットフィン。もう使わなくなって、オークションで売ろうとしていたところとお聞きしたのでちょうどよかった。これならドライスーツのブーツも入る。


左がXLサイズで、右がLサイズ。

大きさが全然違います。スキューバプロもブーツポケットのサイズだけ変えてくれれば良いのに、ブレードの長さが全然違う。違うフィンなんじゃないかっていうくらい違う。

ジェットフィンにはM, L, XL, XXLの4種類のサイズがあるけれど、LとXLの間でブレードのサイズが大きく変わる。


個人的には、右側のLサイズくらいのブレードの長さが好み。XLサイズだと、平泳ぎキックでもずっと蹴り続けていると少し疲れる。ブレードが固い上に大きいから、抵抗がとても大きい。

でもまあ、自分にとってはXLサイズはドライスーツ用なのでこのくらいで丁度よいかもしれない。ドライスーツのブーツは頑丈でとても硬くて、足首を曲げ伸ばしするだけでもそれなりの力が必要。平泳ぎキックだと、1キックごとに足首の曲げ伸ばしが必要なので、キック数が少ない方がラクチン。このXLサイズのジェットフィンは抵抗が大きい分、1キックでかなり進むので、ドライスーツ向きかもしれない。

現に、ブーツをこのジェットフィンXLに変えてから、ドライスーツでも快適に潜れています。これからも大切に使い続ける予定。


そういえばジェットフィンには、ジェットホールと言われる6つの穴が空いています。メーカーの宣伝文句によると、このジェットホールは流体力学によってうんぬんかんぬんと、それなりの役割を果たしているとのこと。実際はどうだか知りませんが。


で、このジェットフィンXL。何故か穴を空けきれておらず、ほとんどの穴に薄いゴムの膜が残っていて、水が通らなくなっている。スキューバプロの検品もテキトーですね。個人的にはこのジェットホールは空いていなくても大して変わらないと思っているけれど、メーカーは宣伝するならしっかりしてほしいものです。


なので残ってしまっているゴムを自分で取り除いて本来の姿にしました。

今日は潜っていないので、フィンのちょっとしたお手入れをしました。


金属のバックル部分が緑青でいっぱいだったので、サビ落とし。サビを落とす前の写真を撮り忘れたけれど、かなりの緑青だった。サビを落として、気休め程度ですがサビ止めを塗っておきました。少しくらい錆びたって問題のない部分ですが、ココが折れたりしたらオシマイなので、念のため。

現時点でスキューバプロが売っているジェットフィンは最初からスプリングストラップで、もうこのバックル&ゴムストラップのものは売っていないので、大切に使おうと思います(→販売再開したようです。記事の最後に追記しました)。


ゴムストラップは、この写真のように金属バックルに挟まれている部分に負担が集中して劣化するので、ストラップをずらして負担がかかる場所を時々変えてあげると長持ちするみたい。ストラップは消耗品なのでいつかは交換するものだけれど、もったいないのでできるだけ長く使いたい。


そうそう、悪名高いこの金属バックルですが、慣れてしまえば使いやすいです。

一度このようにストラップの長さを固定したらまずゆるむことがないので、エントリーの時はストラップをブーツにかけるという1つの動作だけで安心して潜り始められる。プラスチックバックルだと簡単に長さが変わるので、フィンをはく時にはストラップをかけた上に、長さを調整する(もしくは長さが問題ないか確認する)という2つの動作が必要。

ただ、水中で簡単に長さを調整することはできないので、レンタル用には向かない。自分のストラップの長さが決まっていてずっとその長さで潜るなら、金属バックルの方がラクチンだし堅牢で信頼もできるし良いと思う。

エキジットのときは、プラスチックバックルのようにワンタッチで緩めたり分離させたりすることはできないので、自力でゴムストラップを引き伸ばしてブーツから外す必要がある。少し力も必要で、最初は外すのに手間取ってエキジットに時間がかかってしまった。

一時は↓の記事のようにストラップに取っ手を付けて外しやすくしたけれど、慣れたら取っ手も必要なくなったし、いつでも片手で一瞬で外せるようになった。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/e6bfeb5469e56e105a463c8f3a39a7d9

慣れるまでは不便で、「何だこの古い仕組みは」とイライラしたけれど、今になってみればとてもシンプルな作りなのに着脱が一瞬でできる便利な道具になりました。現時点ではもうこの仕組みのジェットフィンが発売終了してしまったので、もう販売されていないこのフィンを長く大切に使いたい(→販売再開したようです。記事の最後に追記しました)。とても頑丈なフィンなので、ストラップさえ交換すれば、僕のダイビング寿命よりもこのフィンの寿命の方が長いかもしれない。

今売っているジェットフィンは、スプリングストラップが最初から付いているもの。スプリングストラップは着脱もより小さな力でできるし、長さも固定されていて調整の必要がないし、ゴムのように消耗品ではないので、良いことばかりだと思っていた。欠点は値段が高いくらいだと。

でも、スプリングストラップも↓の方のブログにあるように、スプリング以外のところが破損する場合もあるようで、万能とはいえないようです。
http://frogfish.jp/2010/11/1012/

スプリングストラップは優れた仕組みだと思うけれど、消耗しやすい部分は消耗品として安くで交換できる昔の仕組みも悪くないと思いました。慣れさえすればとてもラクチンなので。まだジェットフィンの着脱に慣れていない時に、焦ってスプリングストラップに付け替えなくて良かった。スプリングストラップにするにはもともとの金属バックルを破壊して付け替える必要があるので、一度付け替えてしまうと、もともとのゴムのストラップには戻れない。

ネットサーフィンしていると昔のジェットフィンをべた褒めして現行版は良くないと言っている人もいて、それは言い過ぎだろうと思っていたけれど、気づいたら昔のバージョンのジェットフィンを手放せなくなっている自分がいました。

【追記】2016.9.18

2016年版スキューバプロカタログをパラパラと見ていたら、普通のラバーストラップのジェットフィンが復活していた。2012年にジェットフィンSPに新しくなってスプリングストラップのものしかなくなっていたのに、しれっとラバーストラップバージョンを復活させたようです。

ジェットフィンのラバーストラップ、最初は着脱に慣れなかったけれど、今となってはとても使いやすいシンプルな仕組み。きっと復活を望む声が大きかったのでしょうね。僕もスプリングストラップよりラバーストラップの方が好み。

いやー、ありがたい。なぜありがたいかというと、このストラップが生産終了品でなく現行品になり、今後も生産・販売されることが確実になったから。ジェットフィン自体はとっても長寿命だけれどストラップは消耗品。ストラップはジェットフィンレボものも装着はできるけれどやはり別物で、個人的にはもともとのジェットフィンのシンプルなストラップが好みだったので生産再開はとてもありがたいことです。


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