おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

タンクの刻印あれこれ

2016-08-02 21:01:31 | 器材
今回はタンクについてです。タンクには必ずされている刻印。それぞれの刻印には意味があるわけで、見てみると結構おもしろい(自分だけ?)。刻印には大切な情報が集約されています。


・E378:容器所有者の記号。E378は日本アクアラング株式会社関東支社の登録番号らしい。
・ダニのような形の記号:KHK(高圧ガス保安協会)の記号。Kを反対にした文字とHとKがくっついてできたマーク。KHKの検査に合格したことを示す刻印で、この刻印がないと充填してはいけないことになっている。ダニみたいな記号だしタンクによっては消えかかっているものもあるけれど、とても大切な刻印。


・旭:タンクメーカーのロゴ。このタンクは旭製作所で作られたもの。
・AIR:中身の気体の名前。
・KHR-20658:このタンクの記号と番号。シリアルナンバーのようなもの。


・V12.1:内容積12.1L。この刻印から、何リットルのタンクかが分かる。おそらくダイバーにとって一番気になる値。VはVolumeの略。
・W15.0:重さ15.0kg。WはWeightの略。ここを見て比べてみると、同じ容積のスチールタンクとアルミタンクの重さがほぼ同じことが分かります。アルミの方が体積があるので浮力が大きいだけで、陸上での重さはほとんど変わらない。陸上でもアルミタンクの方が軽いと勘違いしている人もいるけれど、実際の重さはあまりスチールタンクと変わらなくて、ウエイトを余分に付ける分、器材の総重量はアルミタンクにした時の方が重くなることが多い
・5-85:製造したのが1985年5月。これが1989年3月以前だと3年ごとの耐圧検査が必要で、1989年4月以降だと5年ごとでOK。このタンクは3年ごとの耐圧検査が必要です。
・TP335:耐圧試験圧力。この場合は335気圧。最近のタンクは32.7M(メガパスカル)とパスカルの単位で刻印されています。TPはTesting Pressureの略。
・FP200:最高充填圧力。この場合は200気圧。最近のタンクは19.6Mと刻印されていることが多い。FPはFilling Pressureの略。


耐圧検査(正確には容器再検査)をした時の刻印。月→年の順なので、このタンクの最新の耐圧検査は2016年5月。3年耐圧のタンクなので2019年の4月末まで使えます。耐圧検査のときは容器検査所のマークも刻印されます。○の中にオがあるのは恩納潜水さんのマーク。


これは2013年の5月に耐圧検査したもの。Zはあおかわさんのマーク。

さて、スチールタンクはほぼ全て国内で製造されたものですが、アルミタンクはほぼ全て輸入されたものを使用しています。生産国(大体はアメリカ)の事情に合わせた刻印がされていますが、国内で使用するものは輸入の段階で許可を受けて日本に合わせて上記のような刻印が追加で押されることになります。

以上、タンクの刻印についてでした。刻印を見るといろいろな情報が得られます。今はマイタンクを使って潜っていますが、レンタルタンクの時は興味本位でついつい刻印を見てしまいます。特に耐圧検査の年と検査所のロゴを見るとそのタンクが今までどこでどのように使われてきたか分かって面白いです。


コメントを投稿