
自分でタンクを持つようになって、レンタルのタンクを使っていた時よりもタンクの扱いに気を使うようになった。一番気をつけるのは、錆びないようにすること。
目立つのは外側のサビ。
鉄がサビないように亜鉛メッキをしたり、エキジットしたら真水でタンクを洗い流したり、サビが出たら腐食が深くなる前に処理したり、対策はいろいろ。
でも、外側はサビてしまっても処置ができるのでそこまで大きな問題にはならない。
問題はタンクの内側のサビ。
外側から見えないので耐圧検査まで気づかないことが多いし、万が一サビだらけになったらその空気を吸うことになるのでレギュレータにも体にもよくない。そしてサビを落とすのが難しく、捨てるしかできないことも多い。もちろんタンクの内側が錆びていたら耐圧検査にも通らない。正確には、外観検査で不合格になって耐圧検査をしてくれない。
タンクの内側が錆びる原因は、タンクの中に水が入ること。でも、高圧の空気が入っているタンクに外側から水が入ることは、普通の使用ではありえない。そんな高圧タンクの中に水が入る原因は3つ。
1.残圧を0にしてしまう
これが一番有名な原因。
残圧0だと外からの水や湿気を含んだ空気が入る余地ができてしまう。タンクを使う上で気をつけるのは残圧をゼロにしないこと。ダイバーとして気をつけるのはコレだけでOK。
2.タンクチャージの時に水をタンクの中に押し込む
中の圧力が高いタンクに何かを入れることができるのは、もっと高圧のものと繋げたとき。つまりタンクチャージのとき。バルブの接続部やバルブの内部に水が残っていると、空気と一緒に水もタンクに押し込んでしまう。
タンクバルブの内部に少し水が残っていることは時々あるようなので、タンクチャージをする時は、タンクに高圧ホースをつなげてタンクバルブを開けたあとに、回路内の水をシュッと吹き飛ばしてから、親ビンからのコックをひねって空気の充填を始める。どこのタンク屋さんでも当たり前のようにやっていること。その吹き飛ばすときに、霧吹きのように水が飛ぶのを見たことがある。意外に水が残っていることがあるんだなぁと実感した。
3.高圧の空気を作る際にコンプレッサーの中でできた水がタンクに入り込む
最初に言っておくと、まともにメンテナンスをしているコンプレッサーならこれはありえない。
そのへんの空気を200気圧まで圧縮すると、空気に含まれている水蒸気も200倍に圧縮される。難しい言葉を使うと、その時に飽和水蒸気圧を超えた分の水蒸気が水滴となる。湿度100%を超えた分の水蒸気が水となって出てくるようなイメージ。
なので、高圧の空気を作る過程でどうしても水は出てきてしまうのだけれど、この水はドレーンから排出されて空気に混ざりこむことはない。コンプレッサーにもよるけれど、圧縮する度に何回も水を排出して、最終的には水分が少ないカラカラの高圧空気が出来上がる。なので、ダイビングの時の空気は湿度が低くて喉が乾くのですね。ということで、高圧空気を作る過程で水ができるけれども、コンプレッサーをきちんと使っていればその水がタンクに入ることはありえない。
まとめると、タンクの内部のサビの防止のために自分で気をつけることができるのは残圧をゼロにしないこと。とても簡単。僕もマイタンクでエア切れになったことはないし、今後も絶対に少しは空気を残しておくようにする予定。
人任せになるのは、タンクチャージの時。
ちゃんとしたスタッフの方なら水を飛ばす手順を抜かすことはまずないんだけれど、今回たまたま、不慣れなスタッフの方が水を飛ばさずにエアチャージを始める瞬間を見てしまった。。
お店にもよると思うけれど、タンクチャージはあまり面白くない単純な肉体労働なので、若手の下っ端の仕事になっているところも多いみたい。船の上にコンプレッサーを積んでチャージも行っているショップは特にそうだと思う。大体のお店は若手といってもトレーニングされたプロがチャージしてくれているので、安心している。
ただ、不慣れな方は、経験を積んだ方と一緒にトレーニングした上で他人のタンクへのチャージをやってほしいと思った。タンクチャージの手順の中で水を飛ばす手順だけは抜かしてほしくない。他は間違えても取り返しがつくけれど、水が中に入っちゃったら取り返しがつかないから。
今後はチャージ開始の瞬間くらいはチラッと見るようにしておこうかな。
せっかくのマイタンク、長く安全に使いたいですからね。
目立つのは外側のサビ。
鉄がサビないように亜鉛メッキをしたり、エキジットしたら真水でタンクを洗い流したり、サビが出たら腐食が深くなる前に処理したり、対策はいろいろ。
でも、外側はサビてしまっても処置ができるのでそこまで大きな問題にはならない。
問題はタンクの内側のサビ。
外側から見えないので耐圧検査まで気づかないことが多いし、万が一サビだらけになったらその空気を吸うことになるのでレギュレータにも体にもよくない。そしてサビを落とすのが難しく、捨てるしかできないことも多い。もちろんタンクの内側が錆びていたら耐圧検査にも通らない。正確には、外観検査で不合格になって耐圧検査をしてくれない。
タンクの内側が錆びる原因は、タンクの中に水が入ること。でも、高圧の空気が入っているタンクに外側から水が入ることは、普通の使用ではありえない。そんな高圧タンクの中に水が入る原因は3つ。
1.残圧を0にしてしまう
これが一番有名な原因。
残圧0だと外からの水や湿気を含んだ空気が入る余地ができてしまう。タンクを使う上で気をつけるのは残圧をゼロにしないこと。ダイバーとして気をつけるのはコレだけでOK。
2.タンクチャージの時に水をタンクの中に押し込む
中の圧力が高いタンクに何かを入れることができるのは、もっと高圧のものと繋げたとき。つまりタンクチャージのとき。バルブの接続部やバルブの内部に水が残っていると、空気と一緒に水もタンクに押し込んでしまう。
タンクバルブの内部に少し水が残っていることは時々あるようなので、タンクチャージをする時は、タンクに高圧ホースをつなげてタンクバルブを開けたあとに、回路内の水をシュッと吹き飛ばしてから、親ビンからのコックをひねって空気の充填を始める。どこのタンク屋さんでも当たり前のようにやっていること。その吹き飛ばすときに、霧吹きのように水が飛ぶのを見たことがある。意外に水が残っていることがあるんだなぁと実感した。
3.高圧の空気を作る際にコンプレッサーの中でできた水がタンクに入り込む
最初に言っておくと、まともにメンテナンスをしているコンプレッサーならこれはありえない。
そのへんの空気を200気圧まで圧縮すると、空気に含まれている水蒸気も200倍に圧縮される。難しい言葉を使うと、その時に飽和水蒸気圧を超えた分の水蒸気が水滴となる。湿度100%を超えた分の水蒸気が水となって出てくるようなイメージ。
なので、高圧の空気を作る過程でどうしても水は出てきてしまうのだけれど、この水はドレーンから排出されて空気に混ざりこむことはない。コンプレッサーにもよるけれど、圧縮する度に何回も水を排出して、最終的には水分が少ないカラカラの高圧空気が出来上がる。なので、ダイビングの時の空気は湿度が低くて喉が乾くのですね。ということで、高圧空気を作る過程で水ができるけれども、コンプレッサーをきちんと使っていればその水がタンクに入ることはありえない。
まとめると、タンクの内部のサビの防止のために自分で気をつけることができるのは残圧をゼロにしないこと。とても簡単。僕もマイタンクでエア切れになったことはないし、今後も絶対に少しは空気を残しておくようにする予定。
人任せになるのは、タンクチャージの時。
ちゃんとしたスタッフの方なら水を飛ばす手順を抜かすことはまずないんだけれど、今回たまたま、不慣れなスタッフの方が水を飛ばさずにエアチャージを始める瞬間を見てしまった。。
お店にもよると思うけれど、タンクチャージはあまり面白くない単純な肉体労働なので、若手の下っ端の仕事になっているところも多いみたい。船の上にコンプレッサーを積んでチャージも行っているショップは特にそうだと思う。大体のお店は若手といってもトレーニングされたプロがチャージしてくれているので、安心している。
ただ、不慣れな方は、経験を積んだ方と一緒にトレーニングした上で他人のタンクへのチャージをやってほしいと思った。タンクチャージの手順の中で水を飛ばす手順だけは抜かしてほしくない。他は間違えても取り返しがつくけれど、水が中に入っちゃったら取り返しがつかないから。
今後はチャージ開始の瞬間くらいはチラッと見るようにしておこうかな。
せっかくのマイタンク、長く安全に使いたいですからね。
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