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お父さんのための聖書講座

夫婦関係や子育て・・・、家族のため日々奮闘するお父さんたちに聖書の言葉から励ましのメッセージを贈ります。

No.106 ヨブ(2):裸で出て、裸で帰る

2008-10-19 18:49:17 | ヨブ記
試練とは、まさに一種のテストなのでしょう。
苦難の時に、その人の本質が明らかになります。

普段は美辞麗句を並べたてておきながら、立場が悪くなると簡単に裏切る・・・、
残念ながら、そんな人が多いのが世の中です。

無垢で正しい人ヨブの人生にも試練が訪れました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
彼が話し終らないうちに、更にもう一人来て言った。
「御報告いたします。
 御長男のお宅で、御子息、御息女の皆様が宴会を開いておられました。
 すると、荒れ野の方から大風が来て四方から吹きつけ、家は倒れ、若い方々は死んでしまわれました。
 わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」

ヨブは立ち上がり、衣を裂き、髪をそり落とし、地にひれ伏して言った。
「わたしは裸で母の胎を出た。
 裸でそこに帰ろう。
 主は与え、主は奪う。
 主の御名はほめたたえられよ。」

   ヨブ記1:18-21
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ヨブの信心を試そうと、サタンがヨブの人生に苦難をもたらしました。

この日、ほぼ同時に悲惨なニュースが彼のもとに届けられます。
その中で最もショッキングな知らせは、おそらく上記の報告であったに違いありません。

ヨブには七人の息子と三人の娘がいました。
彼らは独立後もそれぞれ順番に宴会を催し、兄弟姉妹を家に招いては一緒に食事をしていました。

この日は、ちょうど皆が長男の家に集まっていましたが、
宴会の最中、突風(竜巻?四方から吹きつけたとあります。)が吹きつけ、家が倒壊し、
報告に駆けつけた僕を除き、全員が死亡してしまいました。

ヨブは一度に十人の子供を失ってしまったわけです。
これほどの惨事があるでしょうか?


ヨブは報告を聞くと席から立ち上がり、着ていた衣を引き裂きました。
そして髪をそり落とします。

彼の悲痛がいかばかりだったのか想像もつきません。


しかし、地にひれ伏したヨブの口から出た言葉は衝撃的なものでした。

「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」


彼の根本思想がここであらわになりました。

人間は裸で生まれた。いつか裸で帰る。すべては主のもの・・・。


彼はこのような時にも主の御名をほめたたえたのでした。



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