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お父さんのための聖書講座

夫婦関係や子育て・・・、家族のため日々奮闘するお父さんたちに聖書の言葉から励ましのメッセージを贈ります。

No.39 カレブ:老いてなお盛ん

2008-07-07 18:57:12 | ヨシュア記
皆さんの定年は何歳ですか?


「ヨシュアが多くの日を重ねて老人となったとき、主は彼にこう言われた。
 『あなたは年を重ねて、老人となったが、占領すべき土地はまだたくさん残っている。 」
                                        (ヨシュア13:1)

ヨシュアには定年がなかったようです。

年老いてなお、やるべきことがありました。


そんなヨシュアにかつての盟友カレブが近づいてきました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
御覧ください。
主がモーセにこの約束をなさって以来四十五年、イスラエルがなお荒れ野を旅した間、
主は約束どおりわたしを生き永らえさせてくださいました。
今日わたしは八十五歳ですが、今なお健やかです。
モーセの使いをしたあのころも今も変わりなく、戦争でも、日常の務めでもする力があります。
どうか主があの時約束してくださったこの山地をわたしにください。
あの時、あなたも聞いたように、そこにはアナク人がおり、城壁のある大きな町々がありますが、
主がわたしと共にいてくださるなら、約束どおり、彼らを追い払えます。」
ヨシュアはエフネの子カレブを祝福し、ヘブロンを嗣業の土地として彼に与えた。
 ヨシュア14:10-13
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モーセ存命中、「約束の地」を偵察した12人の中に、ヨシュアとカレブはいました。
他の10人がネガティブなことばかり報告する一方で、
ヨシュアとカレブだけが「良い土地だった」と伝えたのでした。

そんなカレブもこのとき85歳。
しかし、彼は並みの85歳ではありませんでした。

40歳の頃と変わらぬ気力と体力を自負しており、
仕事でも戦争でも何でも来い、といった感じでした。

カレブは、自分が獲得すべき山地をくれるよう、ヨシュアに願いました。
城壁のある大きな町々を攻略する自信が彼にはありました。

ヨシュアは、僚友の申し出を意気に感じたことでしょう。
彼を祝福し、土地の所有を認めました。


85歳になったとき皆さんは何をしているでしょう?


生涯現役も意気込み次第では可能です。

そんな希望をヨシュアとカレブは与えてくれます。


No.38 アカン:家族への責任

2008-07-05 16:15:29 | ヨシュア記
何気ないお父さんの言動が、家族全体に影響することがあります。
一家の主としてお父さんの責任は重大です。
アカンの話を読むと思わず身が引き締まります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ヨシュアの出した使いたちがアカンの天幕に走って行って見ると、
果たして彼の天幕の中に、銀を下に敷いて地下に埋めてあった。
彼らはそれを天幕から取り出して、ヨシュアとイスラエルのすべての人々のもとに運び、主の前にひろげた。
ヨシュアはゼラの子アカンはもとより、銀、上着、金の延べ板、更に息子、娘、牛、ろば、羊、天幕、
彼の全財産を取り押さえ、全イスラエルを率いてアコルの谷にそれらを運び、こう宣言した。
「お前は何という災いを我々にもたらしたことか。今日は、主がお前に災いをもたらされる(アカル)。」
全イスラエルはアカンに石を激しく投げつけ、彼のものを火に焼き、家族を石で打ち殺した。
  ヨシュア7:22-25
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モーセの後継者ヨシュアはイスラエル民族を率いて念願の「約束の地」への侵入を果たしました。

緒戦に大勝するヨシュア軍でしたが、戦闘のさなか、同胞の一人が不祥事を起こします。


「ユダ族に属し、彼の父はカルミ、祖父はザブディ、更にゼラへとさかのぼるアカンは、
 滅ぼし尽くしてささげるべきものの一部を盗み取った。」 (ヨシュア7:1)


前回、ヨシュアの父ヌンの名が聖書に何度も登場することをお話ししましたが、
ここではアカンの父だけでなく、祖父、曾祖父の名までが登場していて、
逆の意味で有名になってしまいました。


アカンという一人の男の罪が原因となり、イスラエルは楽勝と思われていた次の戦いに敗れてしまいます。


「もし、あなたたちの間から滅ぼし尽くすべきものを一掃しないなら、
 わたしは、もはやあなたたちと共にいない。」  (ヨシュア7:10-12)


主の言葉を受けたヨシュアは、全同胞のため、この不祥事に対し厳罰で臨むことにしました。

ヨシュアは、アカンの天幕に盗品が隠されていたのを確認すると
アカンだけではなくアカンの家族も処刑しました。

ちなみに、ヨシュアの軍は、その後、敗れた相手に再戦を挑み、みごと快勝します。


一時の気の迷いにより、アカンは自分の家族も巻き沿いにしてしまいました。

恐ろしい逸話です。


家族を守るということは、自分の生き方に責任を持つということでもあるのですね。


No.37 ヌン:○○の子▲▲

2008-07-04 21:03:12 | ヨシュア記
モーセは同胞をエジプトから脱出させた後、40年間、約束の地をめざしながら共同体を指導しました。
約束の地を目前にして、モーセはこの世での命を終えます。
モーセの後継者となったのはモーセの子供ではありませんでした。

モーセの後を継いでイスラエルの指導者となったのは、ヌンの子ヨシュアでした。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
主の僕モーセの死後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに言われた。
「わたしの僕モーセは死んだ。
 今、あなたはこの民すべてと共に立ってヨルダン川を渡り、
 わたしがイスラエルの人々に与えようとしている土地に行きなさい。
 モーセに告げたとおり、わたしはあなたたちの足の裏が踏む所をすべてあなたたちに与える。
 荒れ野からレバノン山を越え、あの大河ユーフラテスまで、ヘト人の全地を含み、
 太陽の沈む大海に至るまでが、あなたたちの領土となる。
 一生の間、あなたの行く手に立ちはだかる者はないであろう。
 わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。
 あなたを見放すことも、見捨てることもない。
 強く、雄々しくあれ。
 あなたは、わたしが先祖たちに与えると誓った土地を、この民に継がせる者である。
  ヨシュア1:1-6
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ヨシュアと言えばヌンの子です。
旧約聖書にはヌンの名前が30回も登場します。
でも、「ヌンの子ヨシュア」という風に、ヨシュアの父として名前が出てくるのがほとんどです。


ちなみに、あなたにお子さんがおられるのなら、あなたのお子さんは「○○の子、▲▲」です。
(○○はあなたの名前、▲▲はお子さんの名前)


実際に、ヌンが何をしたとかいう、ヌンについてのエピソードは聖書中、皆無です。
ただ息子ヨシュアゆえに、ヌンの名前は今も世界中で知られているのです。

ヌンについてのエピソードが聖書に記録されてなくても十分じゃないですか。
彼は素晴らしい息子を育てたのです。

彼の息子は、アマレク人との戦いで先頭に立って戦いました。(出エジプト記17章)

彼の息子は、モーセが幕屋で神と語るとき彼に従い、
モーセが戻った後も幕屋から離れませんでした。(出エジプト記33章)

彼の息子は、約束の地の偵察ため選ばれた十二人の一人になりました。
そして、十二人のうち十人が弱気な報告をして同胞らを惑わせた中、
「とてもすばらしい土地だった。恐れてはならない。」と勇気をもって訴えました。(民数記13-14章)


勇敢で、従順で、信仰に満ちた男、ヨシュア。


このヨシュアは父ヌンの影響を少なからず受けて育ったはずです。


ヌンが子育てに手を抜いていたら、イスラエル民族の歴史は違ったものになっていたかもしれません。


子供を育て上げるということは、世に影響を与える重大なミッションでもあるのです。


「▲▲の父○○」

そう呼ばれることを誇りに思いましょう。