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お父さんのための聖書講座

夫婦関係や子育て・・・、家族のため日々奮闘するお父さんたちに聖書の言葉から励ましのメッセージを贈ります。

No.100 ゼデキヤ:親父の責任

2008-10-06 21:29:35 | 列王記
リーダーシップは会社や各種団体においてのみ発揮されるものではありません。
各家庭にもリーダーシップが存在します。
お父さんは、好むと好まざるとにかかわらず、家庭内でリーダーシップを担うことになります。

お父さんの決断と、その源となる心の状態は、家族に大きな影響をもたらします。

一人のお父さんでもあったゼデキヤ王とその家族に起きた出来事を読んでみましょう。


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そこで、エレミヤはゼデキヤに言った。
「イスラエルの神、万軍の神なる主はこう言われる。
 もし、あなたがバビロンの王の将軍たちに降伏するなら、命は助かり、都は火で焼かれずに済む。
 また、あなたは家族と共に生き残る。
 しかし、もしバビロンの王の将軍たちに降伏しないなら、
 都はカルデア軍の手に渡り、火で焼かれ、あなたは彼らの手から逃れることはできない。」

   エレミヤ38:17-18
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エレミヤは現代でも有名な大預言者です。
ゼデキヤ王の時代、エレミヤは生きていて盛んに預言活動を行っていました。

しかし、せっかくの預言も聞き入れてこそ効果があるというもの。
残念なことに、この時代のユダの人たちはエレミヤを厄介者扱いしていました。

預言者が敬われる時代は幸いです。
多くの預言者は人々から蔑まれ殺されました。そして後世になって名誉を回復しているのです。

エレミヤはゼデキヤ王に進言しました。
バビロニア帝国に降伏するようにと。

もし降伏すれば、王も王の家族もエルサレムの街も助かることがエレミヤにはわかっていました。

しかし、ゼデキヤ王はエレミヤの勧告を黙殺します。
無謀にもバビロニアに対し徹底抗戦することを選択したのです。

結果は無残なものでした。
エレミヤの預言は的中してしまいます。



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王は捕らえられ、リブラにいるバビロンの王のもとに連れて行かれ、裁きを受けた。
彼らはゼデキヤの目の前で彼の王子たちを殺し、
その上でバビロンの王は彼の両眼をつぶし、青銅の足枷をはめ、彼をバビロンに連れて行った。

第五の月の七日、バビロンの王ネブカドネツァルの第十九年のこと、
バビロンの王の家臣、親衛隊の長ネブザルアダンがエルサレムに来て、
主の神殿、王宮、エルサレムの家屋をすべて焼き払った。大いなる家屋もすべて、火を放って焼き払った。

  列王記下 25:6-9
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ゼデキヤ王と家族は捕らえられました。

王子たちが惨殺されるのを見せられた後、
ゼデキヤ王は両眼をつぶされ、バビロニアに護送されました。
都は火の海となりました。

ゼデキヤ王はそのかたくなな心により、家族と都を救うチャンスをつぶしてしまいました。

これは、お父さんの決断が家族の命運に影響を及ぼした一例です。


皆さんは「預言」に対し素直ですか?


「諭しを守る人は命の道を歩み
懲らしめを捨てる者は踏み誤る。」
             (箴言10:17)

No.98 アハブ:希代の悪女

2008-10-03 21:31:05 | 列王記
「○○によって身を滅ぼす」などとよく言います。
皆さんは、何を思い浮かべますか?
こんな災いもあります。


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オムリの子アハブは彼以前のだれよりも主の目に悪とされることを行った。
彼はネバトの子ヤロブアムの罪を繰り返すだけでは満足せず、
シドン人の王エトバアルの娘イゼベルを妻に迎え、
進んでバアルに仕え、これにひれ伏した。

  列王記上16:30-31
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分裂後の北イスラエル王国の王にアハブという者がいました。
彼が妻にしたのはイゼベルという女でした。
それは彼と彼の王国にとっての災いとなりました。

数々の悪王が列王記には登場しますが、このような悪女は他に見当たりません。

彼女は、主の預言者を切り殺しました。(列王記上18:4)

その他にも、このようなことを行いました。



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アハブは、イズレエルの人ナボトが、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることはできない」
と言ったその言葉に機嫌を損ね、腹を立てて宮殿に帰って行った。
寝台に横たわった彼は顔を背け、食事も取らなかった。
妻のイゼベルが来て、「どうしてそんなに御機嫌が悪く、食事もなさらないのですか」と尋ねると、
彼は妻に語った。
「イズレエルの人ナボトに、彼のぶどう畑をわたしに銀で買い取らせるか、
あるいは望むなら代わりの畑と取り替えさせるか、
いずれにしても譲ってくれと申し入れたが、畑は譲れないと言うのだ。」

妻のイゼベルは王に言った。
「今イスラエルを支配しているのはあなたです。起きて食事をし、元気を出してください。
わたしがイズレエルの人ナボトのぶどう畑を手に入れてあげましょう。」
イゼベルはアハブの名で手紙を書き、アハブの印を押して封をし、
その手紙をナボトのいる町に住む長老と貴族に送った。
その手紙にはこう書かれていた。
「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。
ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、と証言させよ。
こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ。」

  列王記上 21:4-10
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気に入らない者は、遠慮なく殺しました。
そのためには罪をでっち上げるなど朝飯前でした。



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アハブのように、主の目に悪とされることに身をゆだねた者はいなかった。
彼は、その妻イゼベルに唆されたのである。

  列王記上21:25
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アハブは最悪の王でした。
その理由がここに記されています。

彼は、妻イゼベルに唆されたのです。

この希代の悪女に対して主の裁きが行われました。
彼女の末路は以下のようでした。



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イエフがイズレエルに来たとき、イゼベルはそれを聞いて、目に化粧をし、髪を結い、窓から見下ろしていた。
イエフが城門を入って来ると、「主人殺しのジムリ、御無事でいらっしゃいますか」と言った。
彼は窓を見上げ、「わたしの味方になる者は誰だ、誰だ」と言うと、二、三人の宦官が見下ろしたので、
「その女を突き落とせ」と言った。
彼らがイゼベルを突き落としたので、その血は壁や馬に飛び散り、馬が彼女を踏みつけた。
彼は家に入って食事をしてから言った。
「あの呪われた女の面倒を見てやれ。彼女も王女だったのだから、葬ってやれ。」
だが、人々が葬ろうとして行くと、頭蓋骨と両足、両手首しかなかった。
彼らが帰って、そのことを知らせると、イエフは言った。
「これは主の言葉のとおりだ。主はその僕ティシュベ人エリヤによってこう言われた。
『イゼベルの肉は、イズレエルの所有地で犬に食われ、
イゼベルの遺体はイズレエルの所有地で畑の面にまかれた肥やしのようになり、
これがイゼベルだとはだれも言えなくなる。』」

  列王記下9:30-37
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No.96 ソロモン(18):生涯の終わり

2008-09-30 11:44:13 | 列王記
『箴言』、『コヘレトの言葉』、『雅歌』とソロモンの知恵から多くを学んできました。

今日でソロモンのシリーズは終わります。

最後は、ソロモンが自らの人生によって、はからずも後世に残した教訓です。


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ソロモン王はファラオの娘のほかにも
モアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、ヘト人など多くの外国の女を愛した。
これらの諸国の民については、主がかつてイスラエルの人々に、
「あなたたちは彼らの中に入って行ってはならない。彼らをあなたたちの中に入れてはならない。
彼らは必ずあなたたちの心を迷わせ、彼らの神々に向かわせる」と仰せになったが、
ソロモンは彼女たちを愛してそのとりことなった。

彼には妻たち、すなわち七百人の王妃と三百人の側室がいた。
この妻たちが彼の心を迷わせた。
ソロモンが老境に入ったとき、彼女たちは王の心を迷わせ、他の神々に向かわせた。
こうして彼の心は、父ダビデの心とは異なり、自分の神、主と一つではなかった。
ソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、アンモン人の憎むべき神ミルコムに従った。
ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった。
そのころ、ソロモンは、モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、
エルサレムの東の山に聖なる高台を築いた。
アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうした。
また、外国生まれの妻たちすべてのためにも同様に行ったので、
彼女らは、自分たちの神々に香をたき、いけにえをささげた。

ソロモンの心は迷い、イスラエルの神、主から離れたので、主は彼に対してお怒りになった。
主は二度も彼に現れ、他の神々に従ってはならないと戒められたが、ソロモンは主の戒めを守らなかった。

そこで、主は仰せになった。
「あなたがこのようにふるまい、わたしがあなたに授けた契約と掟を守らなかったゆえに、
わたしはあなたから王国を裂いて取り上げ、あなたの家臣に渡す。
あなたが生きている間は父ダビデのゆえにそうしないでおくが、
あなたの息子の時代にはその手から王国を裂いて取り上げる。
ただし、王国全部を裂いて取り上げることはしない。
わが僕ダビデのゆえに、わたしが選んだ都エルサレムのゆえに、あなたの息子に一つの部族を与える。」

  列王記下11:1-13
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ソロモンにはなんと700人の王妃と300人の側室がいました。

その中には偶像礼拝を行う外国の女たちも含まれていました。
この妻たちがソロモンの心を迷わせたのです。

彼は老境に入ったとき、妻たちの風習に習い様々な偶像を拝み始めました。
偶像礼拝は主の忌み嫌われる行為です。

主はソロモンを戒めましたが、彼は警告に耳を傾けませんでした。

この偶像礼拝が王国分裂の原因になってしまいました。


知恵に満ち、人々に正しい道を説いたソロモンでしたが、
残念なことに、晩年、彼自身が堕落してしまったのです。


新約聖書には次のような言葉があります。
「あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい。
 彼らの生涯の終わりをしっかり見て、その信仰を見倣いなさい。」(ヘブライ13:7)

人の真価は生涯の終わりの状態で判断されるようです。


ソロモンは誘惑の罠にかかりました。

この教訓を活かし、同じ轍を踏まないよう心掛けたいものです。

No.79 ソロモン(1):何事でも願うがよい

2008-09-05 22:09:05 | 列王記
徒手空拳で取り組むより知恵者からアドバイスをもらった方がうまくいく場合があります。

夫婦関係や子育てにおいても同じではないでしょうか。

今日から新しいシリーズに入ります。


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ソロモンは、エジプトの王ファラオの婿となった。彼はファラオの娘を王妃としてダビデの町に迎え入れ、
宮殿、神殿、エルサレムを囲む城壁の造営が終わるのを待った。

当時はまだ主の御名のために神殿が建てられていなかったので、民は聖なる高台でいけにえをささげていた。
ソロモンは主を愛し、父ダビデの授けた掟に従って歩んだが、
彼も聖なる高台でいけにえをささげ、香をたいていた。
王はいけにえをささげるためにギブオンへ行った。そこに重要な聖なる高台があったからである。
ソロモンはその祭壇に一千頭もの焼き尽くす献げ物をささげた。

その夜、主はギブオンでソロモンの夢枕に立ち、「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われた。
ソロモンは答えた。
「あなたの僕、わたしの父ダビデは忠実に、憐れみ深く正しい心をもって御前を歩んだので、
 あなたは父に豊かな慈しみをお示しになりました。
 またあなたはその豊かな慈しみを絶やすことなくお示しになって、
 今日、その王座につく子を父に与えられました。
 わが神、主よ、あなたは父ダビデに代わる王として、この僕をお立てになりました。
 しかし、わたしは取るに足らない若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。
 僕はあなたのお選びになった民の中にいますが、
 その民は多く、数えることも調べることもできないほどです。
 どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、
 この僕に聞き分ける心をお与えください。
 そうでなければ、この数多いあなたの民を裁くことが、誰にできましょう。」

  列王記上3:1-9
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ダビデの後を継ぎ、イスラエルの王となったソロモンは、エジプトの王女を妻に迎えました。
エジプトと姻戚関係になったことは安全保障の面で有効であったことでしょう。

彼はある晩、神から、「何事でも願うがよい、あなたに与えよう」と語りかけられました。

同じようなことが皆さんに起こったら、何を願いますか?

ソロモンが求めたものは「知恵」でした。


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神はソロモンに非常に豊かな知恵と洞察力と海辺の砂浜のような広い心をお授けになった。
ソロモンの知恵は東方のどの人の知恵にも、エジプトのいかなる知恵にもまさった。
彼はエズラ人エタン、マホルの子らであるヘマン、カルコル、ダルダをしのぐ、最も知恵ある者であり、
その名は周りのすべての国々に知れ渡った。
彼の語った格言は三千、歌は千五首に達した。
彼が樹木について論じれば、レバノン杉から石垣に生えるヒソプにまで及んだ。
彼はまた、獣類、鳥類、爬虫類、魚類についても論じた。

あらゆる国の民が、ソロモンの知恵をうわさに聞いた全世界の王侯のもとから送られて来て、
その知恵に耳を傾けた。

  列王記上5:9-14
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神はソロモンの願いを叶えました。

ソロモンはその名が国々に知れ渡るほどの知恵者となりました。


彼の知恵は、聖書の中の「箴言」や「コヘレトの言葉」によって知ることができます。

その中には、結婚関係や子育てについての知恵も見られます。


次回から、ソロモンの知恵ある言葉に耳を傾けてみたいと思います。

現代の「お父さん」たちにとってもおおいに参考になることでしょう。

No.78 ダビデ(21):最後のメッセージ

2008-09-03 21:19:56 | 列王記
先日、日本の首相が突如辞任を表明しました。
緊急会見で総理が発した言葉は巷で話題になっているようです。
去り際に残す言葉には強いメッセージが込められるものです。

ダビデが死の直前に息子ソロモンに語ったメッセージとは?


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死期が近づいたとき、ダビデはこう言って王子ソロモンを戒めた。

「わたしはこの世のすべての者がたどる道を行こうとしている。あなたは勇ましく雄々しくあれ。
 あなたの神、主の務めを守ってその道を歩み、モーセの律法に記されているとおり、
 主の掟と戒めと法と定めを守れ。
 そうすれば、あなたは何を行っても、どこに向かっても、良い成果を上げることができる。
 また主は、わたしについて告げてくださったこと、
 『あなたの子孫が自分の歩む道に留意し、まことをもって、心を尽くし、魂を尽くしてわたしの道を歩むなら、
  イスラエルの王座につく者が断たれることはない』という約束を守ってくださるであろう。

 またあなたは、ツェルヤの子ヨアブがわたしにしたことを知っている。
 彼がイスラエルの二人の将軍、ネルの子アブネルとイエテルの子アマサにしたことである。
 ヨアブは彼らを殺し、平和なときに戦いの血を流し、腰の帯と足の靴に戦いの血をつけた。
 それゆえ、あなたは知恵に従って行動し、
 彼が白髪をたくわえて安らかに陰府に下ることをゆるしてはならない。
 ただし、ギレアド人バルジライの息子たちには慈しみ深くし、あなたの食卓に連なる者とせよ。
 彼らは、わたしがあなたの兄アブサロムを避けて逃げたとき、助けてくれたからである。
 また、あなたのもとにはバフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイがいる。
 彼はわたしがマハナイムに行ったとき、激しくわたしを呪った。
 だが、彼はわたしを迎えにヨルダン川まで下って来てくれた。
 わたしは彼に、『あなたを剣で殺すことはない』と主にかけて誓った。
 しかし今、あなたは彼の罪を不問に付してはならない。
 あなたは知恵ある者であり、彼に何をなすべきか分かっているからである。
 あの白髪を血に染めて陰府に送り込まなければならない。」

ダビデは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。

  列王記上2:1-10
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年老いたダビデは自分の死期を悟ると、後継者に指名したソロモンを呼び、最後の忠告を与えました。

勇ましく雄々しくあるように。
主の教えを守るように。そうすれば成功するし、国家も安泰だ。

また、ヨアブ、バルジライの息子たち、シムイ、それぞれに対しての要望を伝えました。


これらがダビデの息子に贈った最後のメッセージでした。
いわば遺言です。


最後のメッセージを伝える場面が来たら、皆さんなら、お子さんにどんな言葉を残しますか?

No.76 ダビデ(19):とがめない子育て

2008-08-31 20:35:44 | 列王記
子育てに関する本は数多く出版されています。

ほめて育てるか、厳しく育てるか、意見は分かれるところでしょう。

ダビデが老人になったとき、四男が問題を起こしました。


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ハギトの子アドニヤは思い上がって、「わたしが王になる」と言い、戦車と馬と五十人の護衛兵をそろえた。
彼は父から、「なぜこのようなことをしたのか」ととがめられたことが、一度もなかった。
彼の体格もまた堂々としており、アブサロムの次に生まれた子であった。
アドニヤはツェルヤの子ヨアブと祭司アビアタルに話をもちかけ、この二人の支持を得た。
しかし、祭司ツァドク、ヨヤダの子ベナヤ、預言者ナタン、シムイ、レイ、
およびダビデの勇士たちはアドニヤにくみしなかった。
  列王記上 1:5-8
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ダビデの四男アドニアは、ダビデ存命中にもかかわらず勝手に自分が王になると言い出しました。

「体格もまた堂々としており」、とあるように彼は自信に満ちた(自信過剰?)男だったようです。

「彼は父から、『なぜこのようなことをしたのか』ととがめられたことが、一度もなかった。」
とここには記されています。

ダビデのアドニアへの接し方と、アドニアの堂々とした性格には関連がありそうです。


アドニアの即位についてはダビデの側近たちの間で意見が分かれました。
アドニアに反対する家臣らは、アドニアの暴挙を年老いたダビデに報告しました。
知らせを聞いたダビデは迅速に行動します。


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ダビデ王は答えて、「バト・シェバをここに呼びなさい」と命じた。
彼女が進み出て、王の前に立つと、王は誓った。
「わたしの命をあらゆる苦しみから救ってくださった主は生きておられる。
あなたの子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしに代わって王座につく、
とイスラエルの神、主にかけてあなたに立てた誓いをわたしは今日実行する。」
  列王記上1: 28-30
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ダビデは正式にバト・シェバとの間に生まれた息子ソロモンを後継者にすると宣言しました。

その日の内にダビデの命を受けた家臣らは、ソロモンに油を注ぎ、新しい王の誕生を民衆にアピールしました。

民衆はソロモン王の即位を喜びました。

何も知らないアドニアはそのとき自分の支持者らを招き食事中でした。
ソロモンが正式に即位したとの知らせが伝えられると、アドニアに招かれた客は皆、
震えながら立ち上がり、それぞれ帰途につきました。

アドニアの思い上がった行動は、あえなく頓挫しました。


皆さんは、お子さんに、「なぜこのようなことをした」ととがめることは
多いですか?それとも少ないですか?

それはお子さんの将来にどのような影響をもたらすでしょう?