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治療不可乃會

この宇宙のBGMにはタンジェリン・ドリーム(初期)しかありません。
ポツリポツリと更新させてもらってます。

4.5.ドキュメント ①~序章~

2006年04月05日 | バンド評
4月5日午後、
近鉄特急難波発名古屋行きは「ベロ特急」と化す。
そこらじゅうで「最後の来日」という言葉が飛び交う。

「ベロシャツが隣の車両にもいた!」
などと盛り上がる三十過ぎの二人組は、なぜか私の前の席。
「最後の来日かと思うと、この一週間よく眠れていない」
と切々と2時間強休みなく語り合う。
見えない所で(背後で)、相槌を打つ私。
ストーンズは存続しても、
チャーリーは最後のツアーだろうな…
ビルの時はコタえなかったが、やはり人徳ゆえか。

3時、名古屋着。
地下鉄で移動すると、
ベロジャケのオヤジ、ベロTシャツの若者が。
既に名古屋はベロシティーに。
名古屋ヒルトン着、チェックイン。
「お客様、ストーンズですね」とホテルマンに見破られる。
(フツーのカッコなのになんでやねん!!)
メンバー宿泊の事実を確認するも、
「うちではないですねぇ~」とはぐらかす。
ほんとにマリオットかもしれない。ちょっと凹む。

4時、相方と名古屋駅合流。
改札では不良外人がサティスファクションを絶叫。
ナゴヤドーム着。
グッズ購入に一時間ほどかかる。
周囲で¥万単位の大人買いが目立つ。
いよいよアリーナの席へ。

予想通りの花道(第2ステージ)の設置と、
その眼前(3列目)の席にテンパる。
まもなく、
豪華前座のビリー・シーン&リッチー・コッツェン登場。
アリーナのオーバー40たちは座ったまま。
我々はビリーへの敬意により、スタンダップ。
‘Shapes Of Things’(ジェフ・ベックで有名)等、
いにしえのロックも聴かせてくれる。
やはりビリーは熱い。改めてライブに行きたいと思う。

そして初来日から16年、
東京ドームでナノサイズで始まったストーンズ体験が、
原寸大になる衝撃の時が…!!!

いよいよストーンズ!

2006年04月03日 | バンド評
「開けてからのお楽しみ~」を大事にしたいため、
ストーンズの来日中の情報は仕入れないことにしていた。
WOWOWの中継も見ず頑張っていたけど、
とうとう雑誌類はチラ見てしまった。

東京公演じゃあ‘Sway’なんかを演ってるとか~。
名古屋公演でも「その曲、ちょっと待て!」
みたいなのがあれば嬉しい!!
2回目の来日時の‘Memory Motel’みたいな。
(懐かしのドラマ『ツイン・ピークス』のテーマに似た、
 名曲とは言い難い曲)

さてTITLE誌5月号掲載の、
音楽評論家が選ぶストーンズの一枚。
なんとあの伊藤政則氏、荻原健太氏が共に
『レット・イット・ブリード』とは!
意外?とも思えるけど、
リアルタイムで聴いた人達って、こういう選出になるのかしら。

先日特集した「ロックアルバム百選」も、こんな感じ。
 9位 メイン・ストリートのならず者
21位 レット・イット・ブリード
29位 ベガーズ・バンケット
(ちなみにフェイセズは44位に『馬の耳に念仏』が…)
ひどく時代が偏ってるのは、
これがバンドとしての「旬」ってことなんでしょう。

私の場合、初来日の数年前から無理やり追体験というか、
「いつがバンドの旬か」ってよくわからないまま
聴きまくってたけど、
自然とこのあたりばっかり聴いてたなぁ。
まあいまだにブルース・ロック大好きで、
18才の乙女時代にロバート・ジョンソンを
すんなり受け入れるような人間ですから…。

そういえば、
日本のミュージシャンがカバーしたストーンズの曲を聴いて、
新しい魅力を発見することもあったような。

ザ・ストリート・スライダーズはライブで
‘Heart Of Stone’を演っていて、
ハリーの声質とすごく合っていてシブかった。
ザ・ギャンブラーズというその昔京都では知られたバンドが
‘Shine A Light’を演っていて、
「こんなポジティブないい曲やったんや!」と
再発見させてもらいました。
皆さん思い入れのある曲をやってたんでしょうね~

「ストーンズこの一曲」って絞れるかしらん。
ひつまぶしを食べながら考えてみます。

ザッパ効果体験

2006年03月24日 | バンド評
今週はなぜだか
70年前後のフランク・ザッパ先生ばかり聴いていて、
今朝の起床時に「今日もまた聴くのか?」と自問してやめた。
昨夜からCDプレイヤーに入っていたのは、
“Weasels Ripped My Flesh”(『いたち野郎』)。
いたち状のヒゲ剃り(コード付き家電)で
ヒゲを剃っている紳士の頬から血が流れているという、
ジャケットからしてイッてるアルバムである。

なぜだかハノイ・ロックスに手がのび、
“Back To Mystery City”を選択。
このジャケットもたいがいな80'仕様である。

おお!!
なんとストレートなロックンロール!!
この良さがなぜ今までよく理解できなかったのだろう?
「マリブビーチの誘惑」、万歳!

ハノイにここまで後光が差したのは生まれて初めて。
ザッパ効果とでもいうのだろうか、
この単純さが泣ける…

そういえばザッパを聴く前は、ストーンズばかり聴いていた。
ロック→プログレ・フュージョン→ロック→プログレ・フュージョン
という輪廻の中に自分は生きている気がしてきた。

ジャーマン・プログレの夜明け?

2006年03月10日 | バンド評
●ワーレコードとリーバイスさんのタイアップで、
ロックの名盤を紹介した『トゥルーロックス』なる
ジミヘンが表紙の小冊子がある。
売り場等で入手可能。

なるほど、ロッキン大人世代が
腐るほど聞いた名盤中の名盤たちが紹介されている。
その中で、エッ!と目が留まったのは
カン(CAN)の“Future Days”であった。
リーバイスさんがジャーマン・プログレとは!

アルファベット順の掲載のため、同じページには
ビリー・ジョエル、ザ・バンド、ビーチ・ボーイズ…
そして横にはボブ・ディランの“The Freewheelin'”である。
これでは王道アーティストかと、若い世代に誤解が生じそう。
そもそもカンはプログレ史上では偉大なバンドだが、
ロック史上での価値はいかがなものか…

高校時代にコンピレーションアルバム『カニバリズム』
(“Cannibalism”とは、なんて気の利いた掛詞!)で
初めてカンを聞いた時、
印象に残ったのは‘Vitamin C’ぐらいだった。
♪ビタミンC!ビタミンC!
ダモ鈴木(Vo)の日本語訛りのサビが
妙に引っかかったからである。
その約5年後にプログレの世界にドップリ浸かった時、
再び怪物ホルガー・シューカイと対決することになったが、
YMOやブライアン・イーノによって
あらゆるテクノ/テクノポップの形態に鍛えられた耳には、
カンの音世界は許容しやすかった。
が、こういう素養のない耳にいきなりは、キビシイだろう。

何かの縁で“Future Days”を手に取ってしまった方は、
東京タワーの蝋人形館で
ジャーマン・プログレの洗礼を受けて下さい。

初サマソニへの抱負を語る

2006年03月09日 | バンド評
今年のサマソニのヘッドライナーがメタリカということで、
とうとう人生初サマソニになりそうである。

ブラックアルバム以降の来日はハズしてないので、
炎天下で大人の意地を見せるしかない。
スラッシュメタル専門の友人が同行、
大人のロック同盟の知人夫婦とも現地で総決起集会である。

今までオールナイトのジャズフェス以外の
野外コンサートを避けてきた理由は、
もちろん「日焼け」である。
ハイドパーク(1969)のミック・ジャガーのように
白肌を保たねば!と十代に決意して今に至っている。
なので今回は日焼け止めをボディ・ペインティングのように
塗りたくって、なんとか乗り切りたい!
白昼の野外なんて、
「ヘルズ・エンジェルズ」に暴行されないかしら!!
(妄想、しかも古すぎるネタ)

さて最近のマイ・メタリカ・ネタといえば、
スキッド・ロウのメンバー(セバスチャン?)よる
‘One’のパロディ。
スキッズのドキュメンタリー+ライブの『ロードキル』の中で、
ラーズが絡まれるワンシーン。
 ♪口もきけない~ 
 ♪ゲロも吐けない~
 (以下、倫理上の理由で省略) 
もう、お下品ね!!

ともかくまだまだ先の話なので、
いったんテンションを冷まさねば。

ミスター・ビッグも供給過剰

2006年03月08日 | バンド評
ひき続き、中古レコード&CDセール報告。

90年代ロックCDの在庫が供給過剰な中、
目立っていたのが、ミスター・ビッグ。
とりわけタイトルも恥ずかしいライブアルバム、
“Raw Like Sushi”シリーズ。
状態もいいのに価格帯は500円前後である。

ストーンズ来日公演の前座で
ビリー・シーンが登場すると知ったばかりだったので、
ソロ聞きたさにお買い上げ。
ちなみにエリック・マーティンのソロ作品も在庫充実。

「寿司のようにナマナマしい」ライブを改めて聞き直すと、
エリックのクリアーボイス&声量はなかなか!
と、今さらながら思う。表現力には欠けるけど。
そしてビリーとポールのソロ合戦。
こいつら音楽じゃなくてスポーツかよ!

ミスター・ビッグが全盛期のころは
TV・ラジオはもちろん街中でもガンガン流れてたから、
アルバムをしっかり聞く気にならなかった。
ポップスの歌手のアルバムをわざわざ買ったり
コンサートに行ったりする気がしないのと一緒か。
10数年の時を経て今、
冷静かつ客観的に聞かせてもらってます…。

ストーンズのことばかり

2006年03月03日 | バンド評
休日。
やはり考えるのはストーンズのことである。
体調を崩さずに、なんとか名古屋公演まで
持ちこたえて欲しい!!
朝に夜に願っている。

メンバーが泊まるかどうか定かではないが、
「ヒルトン名古屋」も予約完了。
今回、ぺ・ヨンジュンの追っかけのオバサマ方の気持ちが
心からよく理解できた。
そりゃヨン様と同じホテルに泊まりたいわ!
遭遇する可能性が全くないとしても、
ミックと一つ屋根の下にいたい!!
逆に万が一遭遇したら、即、心不全だと思う。

ここ数日はハイドパークのライブ(1969)を、
大音量で見まくっている。
ロバート・ジョンソン元ネタの‘Love In Vain’でいつも涙。
初顔見世でドギマギしたミック・テイラーがよいわ~。
‘Sympathy For The Devil’のリズム隊は
いつ見てもミスマッチだが、
一人でも周りに家族がいても、「フ~フ~♪」の掛け声は
マスト!!!

大人のロックにもはや「恥じらい」はない。

セバ男さん追想

2006年03月02日 | バンド評
3月。
ぼちぼち春休み期間なので、
学生さんのためにせめて90年代初頭ぐらいの話をしてみる。

その頃の「旬」といえば、
スキッド・ロウのセバスチャン・バックさんを思い出す。
アイドルバンドが2ndアルバムで脱皮し、
イキのいいスラッシュメタルバンドになったので
これを見逃すテはないと城ホール公演に駆けつけたものである。

マイクをぶんぶん振り回すセバ男さんに絶叫し
アリーナの通路寄りの席で見ていたら、
2階席の奴らの汗が飛んでくるわ
ふと振り返ったら非常口前に伊藤政則氏がいるわ
そんなライブだった。

WOWOWがこのツアーの武道館公演の生中継をしたのも、
「時代」である。
この時、ナマなので政則氏がライブが始まるまでの間を
会場の興奮を伝えながら繋いだわけだが、
テレビ画面の3分の2が政則氏の大写しという
今では考えられない映像が数十分流れた…

DVD『ロードキル』は、その武道館映像あり、
ロブ・ハルフォード(スゲー服!)とのMTVでの共演あり、
メンバーのガラの悪さも充分堪能できて
ロッキン大人も必見である。
ちなみに「デニーズ」マニアのセバ男さんは、
大阪公演の際は「南方」の店舗に現れたとか…

ストーンズ来日に寄せて 2

2006年02月24日 | バンド評
今回の来日とは関係がないが、
ミック・テイラーを91~92年ごろ、
某オールナイトジャズフェスティバルで見た。

ミック・テイラーといえばハイドパークのライブ映像の印象が強く、
さぞやステキなおじ様になっているにちがいない…
と期待大だった。

朝方、ついに出番が来たので
夢見る女子大生(当時)は最前列へと走った。

エッ!小太りオヤジ…??
あまりの変貌ぶりに頭が白紙になり、
曲目の記憶がない。

さて個人的来日祝賀行事の一環として、
J.L.ゴダール監督の映画
“Sympathy For the Devil”(DVD)を購入。
ミック・テイラー加入前の、
あの名曲が生まれるドキュメント+いつものゴダール節の映像
からなる。
輸入版なので、「自分訳」の課題がまた重い…。

ストーンズ来日に寄せて

2006年02月23日 | バンド評
ワタクシ事で申し訳ないが、
過去4回のストーンズの来日全て、
キースのソロの際トイレに行っている。

ライブの後半戦に備えるためではあるが、
なぜいつも‘Happy’で行ってしまうのか。
深層心理で、ストーンズのボーカルとしては
ミックしか認めていないためか。
今回もおそらく繰り返す予定である。

余談だが3回目の来日の大阪公演で、
後ろの席が医師のご一行。
キースを見て「患者さんでああいう人いるよな~」
との会話が、曲の合間に聞こえる。

酒飲みで、ヘビースモーカーで、血圧高そうで、口ベタな人?

(↑)一見サンザンですが、
好きなギタリストベスト5には入るので、
誤解のないようにお願いします。

刺青の男

2006年02月19日 | バンド評
もうすぐストーンズ来日!!
明らかに地に足ついてない私である。

先日、実家の押入れを掃除していたら、
転石グッズがザクザク出てきた。
まずは“Tattoo You”のアメリカンツアー('81)の
バックステージパス。
アルバムの図柄を赤黒反転させた感じで、
‘All Access’とある。
初来日時に東京ドームに向かう前、
テンションの高さにまかせて
原宿「ギミーシェルター」さんで購入したのを思い出す。

同じ時に購入したらしいのが、
ロシア語表記の謎のLP。曲目は初期のもの。
もう一つは、ブライアン・ジョーンズ含む
メンバー全員ショット柄Tシャツ。
常識的に考えて女子高生(当時)の持ち物とは思えない…
それはともかく、妙に保存状態はよかった。

LP類(“Beggar's Banquet”等)も現住所に持ち帰り、
ディスプレイ。
大人のロックは意外と歯止めが効かないのがコワい。

ジャパンファンの残党として

2006年02月10日 | バンド評
大晦日はロック映像で年を越すのが、
ここ近年の慣わしになっている。
昨年も何を見ようかな~♪と在庫をあさっていたら
『ジャパン プロモスペシャル』なる、海賊版ビデオを発見。
おそらく15年程前に新宿で購入したものである。

『リング』の登場人物のような震える手つきで、テープをセット。
海賊版らしく、プロモあり番組収録あり
ジャンセン・バルビエリありの壮絶な構成。
ポケットに手を入れて所在なさげに歌う、
いわばシルビアン流キメポーズを見るにつけ、一気に血圧上昇。

中でもピーター・バラカンがホストの番組で
シルビアンがお気に入りレコード(ホルガー・シューカイ等)を
ウキウキ状態で語る様子を見た時、
ああ、こんなことで明朝、
清々しく新年を迎えられるのだろうか…
と、さすがに自責の念にかられる。が、なんとか最後まで見る。

ジャパンファンは本当に治療不可。
昨年夏の坂本龍一のコンサートも
S.ジャンセンばかり見てたし。

ストーンズでかジャケ

2006年02月04日 | バンド評
ストーンズの今回の来日に乗じて、
絶頂期8作品の「でかジャケ」が三月に発売される。

ロックミーハーとしては、
“Black and Blue”が曲目はともかく
飾りごたえがあっていいなあ…とワクワク。

でもでも本音は、
ブライアン・ジョーンズ在籍時のが欲しかったなあ~、
てな感じ。

こんなに時代を逆行してばかりでいいのか?


ハニードリッパーズの思ひ出

2006年02月02日 | バンド評
高校時代よりツェッペリンに親しんだ私ではあるが、
ロバート・プラントが
小学生の頃にMTVで死ぬほど見&聴かされた
「“Sea of Love”のシワっぽいおぢさん」
と同一人物であると気づくまで、かなり時間がかかった。

よせばいいのに(本当に)メンバーのソロ作品を聴き始め
ついにハニードリッパーズにたどりついた時、
あの忘れもしないイントロが…

「グェッー!!」(楳図かずお先生ふう)