あるベーシストの平穏な日常

ネタに困った男が暗中模索する綱渡り的な日記

100円ライターを考察する

2011年12月05日 00時42分40秒 | 日常の話

ワタクシ、普段から100円ライターを使用しています。
若い頃は格好付けてZIPPOライターを使用したりしていたのですが(無駄な努力するなとか思ったヤツ、表へ出ろ)
飲みに行ったりすると、結構な確立で紛失してしまう。
不思議なモノで、100円ライターは失くさないのに、何故かZIPPOは失くしてしまう。

そのうち、失くすのを恐れて外に持ち出さなくなり、
格好付けて買ったZIPPOの意味が全く無くなってしまいました。

まあ、そんな感じでいつの間にか100円ライターに落ち着いた訳で、
決して、ZIPPOの力をもってしても格好良くならない自分に絶望した訳ではありません。

さて、普通タバコを1カートン買うと100円ライターを貰えます。
ワタクシも金銭的に余裕のある時は1カートン買うようにしています。
まあ、余裕がある事など滅多にないワタクシ、1カートンで買うなど非常に稀。

普段はホームセンターに行った際に、
20~30円で売っている100円ライターを2~3個買っています。
…20~30円の時点で100円ライターではない、という矛盾を感じる事かと思いますが、
便宜上、100円ライターと呼ばせてもらいます。

で、その激安ライター(早くも100円ライターとは呼ばず)、完全に使い切る事は非常に難しい。
ガスが無くなる前に壊れてしまう事の方が多い。
買った当日に壊れてしまうなんて事も珍しくはない。

電子式ライターの場合、ノック式の着火装置がよく壊れます。

ワタクシ、壊れようがガスを使い切って使えなくなろうが、
取り敢えず捨てずに取っておいて、定期的にバラして部品を組み替え、再生して遊んでいます。

同じ型ならば、2~3分で終わりますし、
違う型でも少し加工するだけで何とかなったりもします。

今回、たまたま同型があったので、ちょっとリポートしてみます。


着火装置が壊れ、志半ばで力尽きたライター



奇跡的に天寿を全うし、達成感溢れるライター



その対照的な運命を送った両者をバラします。



ノック式の電子着火装置

あとはこれを交換し、バラした時とは金大中で…もとい、逆手順で組み立てるだけ。




あ、そうそう、電子式ライターで思い出した事があります。
ワタクシの少年時代の美しい思い出…どうかお付き合い下さい。


時は昭和後期、ワタクシはまだあどけなさの残る中学1年生。
まだ消費税などというモノは存在せず、缶コーヒーはワンコイン、煙草は現在の約半分の220円。
当時のワタクシはセブンスタ…(未成年者の喫煙は法律で禁止されています)
…そんな時代。

ワタクシの家の近所には模型店があり、その店外には7~8台のゲーム機が設置してありました。
そのちょっとしたゲームセンターは、少年達の格好の遊び場でした。

とはいえ、そこはまだあどけなさの残る中学1年生、
好きなだけゲームを楽しむ事が出来るほど御小遣いは貰っていません。
ほとんどの少年達は、ほんの一握りのお大尽の小倅が嬉々としてプレイする様を、
ただ指を咥えて見ている事しか出来ない、それが現実だったのです。

そんな時、起死回生の裏ワザの噂が流れ始めたのです。
その噂、出所は何処なのか、誰から聞いたのか、全くもって不明。
口裂け女、トイレの花子さん、カシマさん等々…
都市伝説の類のようなモノだったのかも知れません。
しかし、それらとは決定的に違う点、そう、その噂はガチだったのです!!

電子式の100円ライターをバラしてノック式の着火装置を取り外し、
それをゲーム機のコイン投入口にカチッ、カチッと電流を走らせると…



何という事でしょう!(ビフォーアフター風に)
それまでゼロだったクレジットが、あっという間にに…(チビッ子は真似しちゃ駄目だゾ!)
当時、ゲームは1プレイ50円。
僅か2プレイ分の投資で、少年達は無限の可能性を手に入れたのです。
そうやって日々、ゲームに興じていたまだあどけなさの残る中学1年生のワタクシ。

そんなある日…
いつものように友人A君(仮名)と2人、ゲームを楽しんでおりました。
基本的には2人1組、片方がカチカチしている間、もう片方は店員の巡回に備えて見張り役に徹します。
安心して背中を任せる事が出来る相棒、こうやって男の子は信頼関係というモノを築いて行くのです。

A君のターンが終わり、次はワタクシの番。
一心不乱にカチッカチッと電流を走らせるワタクシの背後に忍び寄る影…

突如、襟首を掴まれ、店外へと引き摺り出されるまだあどけなさの残る中学1年生のワタクシ。
仁王立ち、まさに鬼の形相でまだあどけなさの残る中学1年生のワタクシを見下ろす店のオヤジ。

ボカッ!!

問答無用で鉄拳制裁。しかし、ワタクシもただ黙って殴られている訳ではありません。
右の頬を打たれれば、左の頬を差し…ボカッ!!…出す前に2発目を喰らいました。

『お前、2度と来るな!!次に見つけたらブッ殺すぞ!!』

…と、何とも物騒な言葉を浴びせられ、ワタクシは事実上の出入り禁止処分を言い渡されたのです。


しかし解せない…
なぜA君(仮名)はオヤジの襲来を知らせてくれなかったのか?
ハッ!!まさか…裏切ったのか!?
ワタクシを人身御供に差出し、自分だけは見逃して貰ったというのか!?
彼はユダなのか!?JUDAHと書いてユダなのか!?JUDASって書いてもユダって読むって知ってましたか!?

ワタクシは問い詰めました。

『何で教えんとやって!!』

『教えたろうがって!
 (オヤジ…オヤジ来たよ…ちょ、オヤジ来たて!)
 って3回も!肘で突っついたとに全っ然、気付かんっちゃもん!!』

『え…?うそ、マジで?ハハハ…』


ワタクシ、小学校の通知表で、担任の先生から保護者宛にこう書かれました。

興味を持った事に対し、並々ならぬ集中力を発揮する事が多々あります。
ただ、周りが見えなくなる事もしばしば見受けられるので、5年生から改善していきましょう。


どうやらワタクシ、カチカチに集中するあまり、聖域(ゾーン)に入っていたようです…
疑ったりしてゴメン、ユダ…もといA君(仮名)。

その数日後、3発のロケット花火を店内に向け打ち込むという報復行為に及ん…(以下省略)


そんな、ワタクシの少年時代の美しい思い出…




おっと、ちょっとノスタルジックな気分に浸っている間に完成しました。


 

カスタム感を演出する為、色違いで組んでみました。
この一見何でもないようなトコロにも、
ワタクシのキラリと光るセンスが感じられます。うん、自分で言っててイラッとくるぜ。


とまあ、非常にビンボー臭い記事になりましたが、
ワタクシ的には満足です。達成感すらあります。





うむ、今日もタバコが美味い。